10月25日(金)JA加美よつばとの共催により加工・業務用キャベツ収穫機実演会を色麻町で実施しました。管内及び県内の生産者,実需業者,関係機関含めて65名の方々が参加しました。普及センターから,キャベツの機械化一貫体系の実証経過を,収穫機の開発メーカーから収穫機の概要を説明しました。
加工・業務用キャベツは産地間競争が激しいため,当普及センターでは他県の産地より,早くキャベツの機械化一貫体系を検証し,地域にあった省力化技術の確立と産地拡大を目標にプロジェクト課題で取り組んでいます。
キャベツ収穫機の実演を見て,生産者からは「収穫が早くて体が楽だ」という意見をいただいた一方,「キャベツを斜めに収穫したり,地際部を浅く設定するとキャベツの下部を切りすぎるため規格外のキャベツになってしまうことから,歩留まりが心配だ。」といった課題も指摘いただきました。
今後,普及センターでは収穫機について,地域実情に適合した使用方法を検証することとしています。また,加工・業務用キャベツ収穫機を使用する際に利用できる鉄コンテナの流通は非常に便利であることから,取引できる実需業者の掘り起こしを行っていきたいと考えています。実証ほに協力していただいた生産者からは,「12月に収穫するキャベツは冷蔵庫に一時保管するので,鉄コンテナに収穫することで効率があがるのでは」といった感想もいただきました。
今回の収穫機の実演会を通じて,管内の生産者だけでなく沿岸部の農地復興(ほ場整備と営農計画)に取組んでいる関係機関にも,キャベツの機械化一貫体系のイメージを伝えることができました。なお,キャベツの機械化一貫体系の生産方法が県内沿岸部の復興農地の参考になれば幸いと考えております。普及センターでは,引き続き生産者の技術向上・省力化技術・機械化体系の導入を支援していきます。
<連絡先>
宮城県大崎農業改良普及センター 先進技術班
TEL:0229-91-0726 FAX:0229-23-0910