JAみやぎ仙南西洋野菜研究会では,イタリアの伝統野菜「プンタレッラ」を中心に,さまざまな西洋野菜の栽培に取り組んでいます。12月6日,出荷規格を統一した高品質なプンタレッラの出荷を目指し,JA丸森地区本部において出荷目揃い会が開催されました。
出荷目揃い会では,主要出荷先である仙台市場の(株)庄定と,築地市場の東京シティ青果(株)の担当者より出荷規格についての説明が行われ,会員が持ち寄ったプンタレッラをもとに品質や規格の確認を行いました。また,普及センターと農業・園芸総合研究所からは,今後の栽培管理や病害虫防除についての指導を行いました。研究会員は熱心に講師の話に耳を傾け,活発な質疑応答や意見交換が行われていました。
市場担当者からは,今年は秋季が温暖でなかなか寒くならなかったため,11月までは冬野菜の需要が非常に少なく,冬野菜のイメージが定着しているプンタレッラの需要も少なかったとのことでした。しかし12月に入ってようやく寒くなり,今後は需要が増えると予想されるため,良品質なプンタレッラの安定供給に期待しているとの話がありました。
プンタレッラは今年は早生種7アール,晩生種44アールの計51アールが栽培されており,早生種は11月中旬から一部出荷が開始しています。夏の猛暑で出蕾が不良だった昨年に比べ,今年の作柄は病害虫の発生も少なく,出蕾状況は良好で,品質の良いプンタレッラの安定出荷が期待できます。
また,プンタレッラ以外にもカーボロネーロ,フェンネル,トレビスが11月上旬から出荷されており,12月下旬頃からはタルディーボの出荷も開始します。出荷目揃い会と同日の午前中には,タルディーボの軟白処理研修も開催されました。
プンタレッラの出荷は来年3月頃まで続きます。普及センターでは,今後も関係機関と連携を図りながら,高品質なプンタレッラの安定生産・出荷の支援を行っていきます。
〈連絡先〉
大河原農業改良普及センター 先進技術第二班
TEL:0224-53-3431 FAX:0224-53-3138