加美町の薬莱山にある「やくらい土産センター・山の幸センター」は農事組合法人やくらい土産センターさんちゃん会が運営する農産物直売所で、平成6年のスタート以来、中山間地である当地域の活性化に寄与しています。しかし、ここ数年は販売面等での課題が見られることから、普及センターと加美町では栽培技術や法人の経営力向上のための支援を行っています。
一方、令和5年、6年と高温の年が続くなど今後も異常気象の発生が懸念されるため、野菜の栽培が年々難しくなっていくことが予想されます。そこで、令和6年12月4日に当普及センターと加美町の共催で「やくらい土産センター栽培管理能力向上研修会「高温対策編」」を開催しました。
普及センター職員から過去2年間の販売状況について情報提供を行った後、株式会社渡辺採種場の職員から「夏期の高温に対応した野菜の栽培について」と題した講演をいただき、種子の発芽には温度、水分、酸素、光の4つの要素が関与しているため、高温期の育苗は特に温度管理が重要であること、高温時の潅水の注意点とタイミング、時期ごとのマルチの使い分けなど高温年において特に注意すべき管理について詳しく解説していただきました。
今回の研修会には生産者29名が参加し、今後の収量、品質の向上が期待されます。
普及センターでは、高温年においても農産物直売所やくらい土産センターから消費者の皆様へ新鮮で品質の良い農作物を提供できるよう様々な支援を行っていきます。
<連絡先>
宮城県大崎農業改良普及センター 地域農業班
TEL:0229-91-0727 FAX:0229-23-0910