大崎市鹿島台地区では平成18年度に法人化計画を策定し18の集落営農組織が立ち上がり,水稲や転作作物について共同経理を行って,生産の効率化を進め効率的な生産を目指してきました。
このうち,水田面積84haを擁する中志田集落では,法人化を目指しながらも東日本大震災の影響などから具体化の動きは中断していました。しかし集落において一昨年にアンケート調査を行ったところ担い手の高齢化や後継者の不足等,集落組織の現状についての認識が共有され法人化を急ぐ気運が再び高まりました,これを契機として普及センターでは市,JAと連携をとり,集落にとってよりよい法人化がなされるよう支援し,税務労務など法律に関わるような事項については県担い手育成総合支援協議会の専門家派遣事業を導入できるよう組織の実情と課題の整理もサポートしてきました。
この結果,平成28年10月9日に集落の33戸が参加する農事組合法人「なかしだファーム」の創立総会が開催され,10月21日に法人設立となりました。今後,地域農業の担い手として農事組合法人「なかしだファーム」の活躍が期待されます。
<問い合わせ先>
美里農業改良普及センター 地域農業 班 TEL 0229-32-3115 FAX 0229-32-2225