プラスチックの海洋流出が問題となっており、農業分野においてもプラスチック利用削減を目指した環境負荷低減技術への関心が高まっています。
このような中、JA新みやぎの南三陸地区では、マイクロプラスチック等の削減を目的にペースト肥料を利用した実証試験に取り組んでおり、本年で3年目を迎えています。
ぺースト肥料を利用することで、慣行で利用している緩効性肥料(プラスチック資材による被覆肥料)や肥料袋のプラスチックの削減が図られるとのことです。
また、田植えと同時に液状の「ペースト肥料」を稲の株元に上下2段に施肥することで、施用する肥料の減量も期待できます。令和6年5月16日に株式会社階上生産組合のほ場にて窒素成分で慣行より1割減肥区、2割減肥区を設けた田植えの実演が行われました。
今回の実演会では,施肥位置を田面から「3cm下」と「9cm下」の2段になるよう田植機を調整して田植えが行われました。
実証ほの設置は、JA新みやぎと肥料メーカーが主体ですが、県も関係者と連携して当該技術の取組を支援していきます。
<連絡先>
宮城県気仙沼農業改良普及センター 地域農業班 TEL:0226-25-8068 FAX:0226-22-1606