こころ模様Ⅲ

のんびり、ゆっくり、気の向くままに…

~おにぎりころがし~

2015-04-05 20:38:00 | ノンジャンル

 
    ─ 「日本昔ばなし 35日目の山参り」より ─


私の生まれた淡路島では、35日法要のとき山の麓に
向かって後ろ向きで、おにぎりを放り投げるという、
珍しい風習が残っています。
先日も親戚の法要で、「おにぎりころがし」を行いました。


その「日本昔ばなし」によりますと─
◆淡路島では、亡くなった人が極楽へ向かい何日も
 旅をすると思われていました。

 貧しい百姓の長助も、父親を亡くしたばかり。
 その長助の枕元に亡くなったはずの父親が現れ、
 極楽への道を歩いていて35日目頃に、恐ろしい
 餓鬼たちが食い物をせがんで襲ってきたという。
 父親の言うように、餓鬼たちの腹を満たすべく、
 13個のにぎり飯を作り、山寺(あの世とこの世に
 通じているとされる)の閻魔堂に4つ、六地蔵に
 6つを供えたそうな。
 その後裏山から餓鬼のいる所へ、怖いので後ろ向きに
 3つのにぎり飯を転がした。
 餓鬼たちがそのにぎり飯を食べている間に、父親は
 無事に極楽へ行く事ができたのだった。

このことがあってから、淡路島では35日法要に親戚
一同でお寺にお参りした後、後ろ向きでおにぎりを転がし
振り向かずに帰る、という習わしとなったそうな。





   お大師さま(願海寺)
   ここから裏山に登ります。





   湊港あたりを望む所にあります。





   小さく握ったおにぎりを一人一人が持って





   後ろ向きに放り投げます!
   うまく転がせたかな~(^^;) 
   極楽へ行けたことでしょうね!






その後、私たちは「慶野松原」にてお食事を。
淡路名産の玉ねぎの入ったすき焼きや、
淡路そうめんをいただきながら、故人を
偲びました。
天気予報では雨となっていましたが、山登りの時は
晴れ渡り、無事におにぎりを転がせることが出来て、
ほっとしました。



これにて、淡路の「おにぎりころがし」のお話を
  終えることにいたしましょう─


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2 コメント

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Unknown (ミヤコ)
2015-04-14 17:02:51
淡路島は文化満開!という感じです。見どころがいっぱい盛り沢山です!
だのにィー久しく行ってないのが残念せすゥー!

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Unknown (miyochan)
2015-04-14 19:43:00
ミヤコさん
国生み神話の残る淡路島では、今年「花博」が開かれています。
花みどりフェアーは5月末まで、色んな催しものがあって、
結構楽しめるかと思います。
機会がありましたら、お出かけくださいませ。
私はまた今週末に、淡路へ行くことになりそうです。(^^;)
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