こころ模様Ⅲ

のんびり、ゆっくり、気の向くままに…

母の日 淡路にて

2008-05-11 01:41:48 | お出かけ





母の日に、淡路島へ行ってきました。
「花さじき」では、ポピーの花が咲き誇り、
訪れる人の目を楽しませてくれます。
大阪湾の向こうにうっすらと島々が見え、
視界が良ければ、関空のほうまで眺められるそうです。


明石海峡を渡った日はあいにくの雨でした。
日本南画の第一人者であった、直原玉青画伯の作品を
見るべく 「玉青館」 へ向かうことに。
新車を買ったばかりの兄の運転で母と一緒に出かけた
のですが・・・




天井に飾られた 「雲龍図」
玉青画伯が当時87歳でいらっしゃった時、
一晩で描き上げたそうです。
正八角形、対角線の長さ、およそ5メートル
墨と水を使って、濃淡だけで天空の龍を表現。
力強さが伝わってくる素晴らしい作品ですね。
101歳で永眠されました。
二階にも画伯の作品が展示中です。




ゆっくりと拝見したいと思っていたのに、
わが母は幼女の如きなり。 ウーム (ーー;)
係りの人が説明中のときは耳が遠いので、
いっこうに聞く耳を持たずお喋りばかり。そのうち、
「お腹が空いたから帰ろう」と言う始末。
(せっかく雨の中を出かけてきたのに・・・)
母は以前にも何度か来た事があったらしい。

次の 「国清庵」では、兄と車中で待ってもらうことに。



国清禅寺は、牡丹の寺として知られているのですが、
その時期は終わっていました。

   「牡丹散り 普段の寺に 戻りけり」

母が俳句を始めた頃に読んだ句です。
何気ない作風ですが、それ故、牡丹の盛りの頃の賑わいが
伝わってきそうと先生の評。
句会でこのお寺を訪ねた際、玉青画伯と一緒に写真を
撮っていただいたことも。

この日は戸が閉まっていて、襖絵を拝見できず。









「青嵐」とは、今日のような強い風の吹く日をいうのだそうです。

句碑だけを眺めて、二人の待つ車に戻りました。
母のお腹を満たすべく、海鮮料理の「きとら」で昼食を
取ることに。 地元の方の情報により初めての来店です。
このメンバーで食事をするのは、息子の結婚式以来かな~
と、話してたら、兄の携帯が鳴り、会社の社長からでした。

雨で土砂崩れが起きて道路が塞ってしまい、
警察の要請で、すぐ来てほしいとの事。
あ~、またか。
そそくさと食事を切りあげ帰宅の途に。

こんな具合で、芸術鑑賞はあっという間に終わり、
翌日はいいお天気になりました。
ついてない私です・・・

帰りの日、花さじき見物へ送ってもらう車中で、兄が
「来年は88歳、それなら米寿のお祝いをしてやろう
と思うんやけど」と切り出しました。
母の友人が経営のホテルに、子供や孫たちを淡路へ
招待するからという事でした。  大賛成!!
やさしい兄の言葉が嬉しかったな~

そして自宅に戻ると、嫁のY子ちゃんから可愛いお花が
届いていました。うふふ。



世の中、捨てたもんじゃないね~♪


コメント (6)
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源氏物話 宇治十帖を歩く

2008-05-07 01:36:08 | お出かけ

         源氏絵鑑帖  (源氏ミュージアム蔵)


源氏物話千年紀にあたる今年、各地でいろいろな
イベントが催されています。
源氏物話最後の十帖、「宇治十帖」 ゆかりの古跡を
探し歩いてみることにしました。


駅前の観光案内所で、パンフレットと観光パスパートを求め
まずは宇治橋西詰めへ。




作者の紫式部像が建っていました。またすぐ傍には、
第五十四帖 「夢浮橋」の古跡もあります。
紫式部の顔が童顔で可愛いですね。




パンフレットを頼りに宇治川を渡り、
途中世界遺産に立ち寄ったり、遊覧船に乗ったり・・・
さて、十ヶ所全部を廻れるのでしょうか?


  水量が多くて、
  流れの速さにちょっと感動!





お天気も良く気温もかなり上がってたので、ここらで休憩~
宇治川の流れを見ながら、ほっとひと息。
気分いいな~♪
川の向こうは平等院、絶景で~す!!


さて、平等院見学と思ったのですが、先に「さわらびの道」
から攻めて行くことにしました。


途中、世界遺産「宇治上神社」があります。



本殿は、現存する日本最古の神社建築だそうです。


 
 境内にあるけやきの木が
 立派ですね
 樹齢250年だとか









近くに、「早蕨(さわらび)」・「総角(あげまき)」 の古跡




さわらびの道は木陰が涼しく、散策していて清々しい気分です。
与謝野晶子の歌碑が見られます。
もう少し歩いてゆくと、「源氏物話ミュージアム」の入り口へ。







篠田正浩監督の「「浮舟」が上映されていて、
映像がとても素晴らしいです。
パスポートに押印!
ゆっくりと見学したかったのだけど、まだまだ行くところが~。


道を引き返し、またまた宇治川へ。
遊覧船に乗る事にしました。



鵜飼いの季節は、さぞかし賑わうことでしょうね。
朝霧橋の色鮮やかさが目をひきます。




 
 遊覧は1周15分ぐらい
 橋のたもとに
 「宇治十帖」のモニュメント
 




さあ、時間も迫ってきました。
平等院へ急ぐことにしましょう。




平等院の藤は美しいので有名ですが、
今年は花つきが余りよろしくないとか。
それでもいくらかは咲いていましたよ。





世界文化遺産 「平等院鳳凰堂」は、




平安貴族が夢みた極楽浄土を表す。
鳳凰が翼を広げたような優雅さで、新緑に映えて美しい。




鳳凰堂の内部拝観は既に締め切ったということで、
外から眺めるだけです。





  国宝 「鳳凰」




庭園を一周して、いろんな角度から眺めてみました。
残念ながらここでも長居をしてはいられません。
再び古跡探しに出かけることに。
「東屋」、「椎本」、「手習」へと、
3ヶ所辿りましたが、そろそろ夕暮れも近い。

しかも、「浮舟」の古跡は「三室戸寺」の中にあって、
この時間だと拝観はとても無理。
ということで、続きはあじさいの咲く頃、
三室戸寺へ行くことにしようと思います。
何度か訪ねてはいるけれど、もう一度確かめてみたい。
あと、「橋姫」、「蜻蛉」、「宿木」の古跡へも。
ちょっと、横道にそれてしまった事を反省しつつ、
「宇治十帖巡り」を完結したいです。

では、またいつかお会いしましょうね!!


コメント (8)
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