今日の朝ご飯はニースの自然食のブラッセリーで。
このパンの中から選べと言われカウンターを覗くと、Sportifと書いてある。
スポルティーフと言われれば、ある種の自転車のタイプを思い浮かべてしまうのだが
Sportifとは単に「スポーツの」という英語ならSportyという形容詞らしい。
木の実やドライフルーツの入ったSportifを食べた後、テラスの先を見ると、Blueの
レンタバイクがある。 ニースのおしゃれな街とはあまり似合わない無骨なバイク。
どうしてかな?とよく見ると、ゴッツイフレームにシャフトドライブだ。
お腹も一杯になったし、さあ走り出しましょう。
ニースの海岸は有名な英国人の散歩道の横に自転車道が確保されていて走りやすい。
海岸沿いにリゾートマンションやホテルが続き、幅の広い自転車レーンも整備され
ている。それに、昨日の後半、フランスチームのサポートになってから、川田さん
とルイさん夫妻のどちらかが自転車で先導してくれることになった。トップを引か
なくてよくなったので、肉体的にも精神的にもずいぶんと楽になった。
アンティーブの町に入る前のヨットハーバーで、後ろを振り返ると、お城の向こうに雪を頂いた山が見える。あれは何かと問うと、「南アルプス」だという答えだ。なるほど、あれが本物の南アルプスなのだ。
日曜日ということもあり、ピカソ美術館の前のマルシェは 凄い人ごみ。
美味しそうなサンドイッチ店があったので、ここで昼食を確保。
ピカソ美術館も時間があれば入りたいのだが、、、
裏から見るとけん玉のような彫像を眺めておしまい。
人も多いし、まだ時間も早いので、どうせならカンヌの海岸でピクニックランチにしようと走り出した。
カンヌの海岸は、どこまでも青い海、白い砂浜と明るい太陽、、、、、、と
最高のランチセッティングのはずなのだが、、、風が強い。
この風は、冬、プロバンスに吹くミストラルの尻尾らしいのだが、あと数日、
時々この風に悩まされることになる。
ランチも終え、走り出したところで、Yさんの自転車がパンク。
ふと、周囲を見回すと、カメラ小僧の脚立の列。まさか、我々を狙っているわけはないよね。
ここは第67回カンヌ映画祭の主会場の前だった。今週から映画祭が始まるので、場所取りをしているらしい。
先導者がいて道を探さなくてもよいのは、本当に楽、CRは幅も広いし、一部工事中で走りにくい所や、車道との交差部分に気を付ければ、いくらでも走れそうな気分になってくる。
今日の後半は浜辺のリゾートを離れて、コルニッシュドール(Corniche d'Or )、
日本語にすると黄金の崖道?かな を走る。
海岸の平らな所から、上り下りが激しくなるが、素晴らし景色が広がってくる。
背後はコートダジュール=青い海岸、走り抜けてきたカンヌ、そして南アルプス。
ミストラルの尻尾が強いが、今の所横風なので、何とかなる。
ミストラルのおかげで、霞が吹き飛ばされ、遠く南アルプスまでクッキリ見える。
黄金の崖道の正体、アルミナ成分の強い奇岩の作り出す風景。
山だけ見ているとアリゾナのセドナあたりと見間違えそうな強烈な赤黄色の岩。
今日も天候に恵まれて、楽しく走ることができた。
GPSによれば、落ち着いた避暑地の海岸沿いのホテルはもうすぐそこ。
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