世の中に雲などと呼ばれるものは存在しないのだと言わんばかりの晴天。

家の目印として、こんなのがあれば誰でも解る! 葡萄酒の大樽。

一面のポピー。

どこからでも見えていたサント・ビクトワール山ともそろそれお別れ。

フランスに入って、昨日までは旅行社のサミュエルと川田夫妻の運転する車2台に、
川田夫妻のどちらかが、自転車で先導してくれていたので楽チンだったのだが、
この仕事が入る前からの約束があり、川田さんが今日から離脱。
また事前に検討したルートをGPSを頼りに探しながらの旅となった。
長い登りの後で、右折して小道に入るため、後続部隊と千切れそうになったが、無線の
おかげで、すぐ復帰、合流できた。
名前も分からない古城の下で一休み。お城はパーティーや祭事に貸し出されるようだ。

長い水路を横切る橋に出た。水路の先が急に見えなくなり、その先は崖のように見える。
たぶん、あの先には発電所がある。
一人旅なら、興味の赴くまま100m先まで見に行くのだが、今日はそうする訳にも
行くまい。(後でGoogle Mapで確かめたら、3台の水車があった。)
」
サロン・ド・プロバンスにはノストラダムスの墓がある教会があるのだが、今日の
メインはアルルなので、パス。

早くアルルについて、観光をせねばとE80沿いの道を西進するも、大平原で遮る物が
無いためミストラルが強く、昼食を食べる場所にも苦労した。

プラタナス並木の旧アウレリア街道に復帰して、少しは風の影響が減じられた。
頭の中で、ビゼーのアルル組曲のファランドールを響かせて、とにかく自転車を漕ぐ。

アルル到着。
市庁舎、大聖堂とフランス時代のものもさることながら、やはり見物は、ローマ時代。

ローマのコロッセオより少し小さいが、原型はこちらの方が留めている。
カエサルがガリアを征服したおかげで、こんな物ができたんだ。
(事前学習不足、時間不足で、このすぐ隣にあるアンフィシアターを見逃した!)

では、さっそくだから中に入ってみよう。

中には観客席が整備され、2000年前の施設が今も祭事に使われている。
カマルグ名物の闘牛もここで行われるのだとか。

上から見下ろすとローヌ川の本流がすぐそこに見える。

アルルと言えば、ゴッホ。名画の場所も抑えておかねば。

アルルには見るべきところがもっとあるはずだが、今日の宿は郊外の民宿、先を急がねば。
大ローヌ川を渡れば、豊富な水のおかげで、水田が広がっている。幸い、ミストラルも
斜め追い風基調、宿に着いて一休みだ、と思っていたのだが、、、、

サミュエル君からはアルバロンを目指せと言われ、着いたものの、宿らしきものが無い。

進路を90度転換して、北上!すなわちミストラルに向かって、数km北上せねば
ならなくなった。平地なのに時速数kmでしか進まない。頭の中は勇壮なファラン
ドールから、陰鬱なHeartのMistral Windのリフ、Mistral,mistral,mistralに変る
ころ、ようやく今日の宿にたどり着いたのであった。
wadachiで作ったグーグルマップと写真集はこちらをクリック