2週間前、地震の時、私が居たのは霞ヶ関、貿易センターに続く第一世代に属する高層ビルの28階。まだコンピューターの能力が低くかった時代に、単純な四角形で、安全率も高く取った設計のビルであることを知っていたので、1メーター以上揺れてもそれほどパニックにはならなかった。
それから、いざとなれば40kmを歩いて帰ることや、逆に篭城することもできる準備がしてあったことも、私の安心感の支えであった。
5時を過ぎて、留守宅とメールの安否確認ができてまず一安心。さらに情報を見ていると、鉄道は全く動きそうにないこと、歩いて帰宅している人が多そうなことが推定された。帰宅ルートは以前から検討してあり、自転車で走ったこともあるので、帰ろうと思えば帰れたのだが、距離もあることだし、篭城用の食料なども調達できたので、泊り込むこととした。その時枕にしたのは、私の机の下にあるこの避難/帰宅用品備蓄ザックだ。
左下から、①タオル ②軍手 ③スニーカー型安全靴(軽くて油に滑らず、つま先保護、釘踏み抜き防止板入りの優れもの) ④靴下 ⑤雨具上下(防寒具にもなる) ⑤金ノコとガムテープ ⑥ペンチ付き折りたたみ工具セット ⑦発電ライト(電池不要) ⑧ひも ⑨マジック ⑩筆記用具 ⑪ライターとマッチ ⑫ホッカイロ ⑬防塵マスク ⑭普通のマスク ⑮コーヒーフィルター(万一汚れた水を使う時用) ⑯カロリーメイト3箱とチョコバー ⑰リポビタン ⑱乾パン2缶 ⑲水とお茶 ⑳風邪、頭痛、胃痛薬とバンドエイド 21震災時帰宅支援マップ 22携帯充電器と単三電池 23ラジオと単四電池 24郵便貯金通帳
まあ、これも私の準備しすぎ症候群の一つだが、
都内の従業員で徒歩帰宅する人に、手持ちの帰宅地図をカラーコピーして渡したり、ラジオや携帯の充電器を貸して大いに喜ばれた。
なんで⑤金ノコなんて持ってるのかって? もし有事かつどうしても必要なとき自転車を調達する為だけど、これは使いたくないな。
実は自分のブログで、私がいつも持ち歩いている防災用品を紹介する記事を書こうと思っていたのですが、これを見たら私の装備はあまりにお粗末過ぎて、記事はボツにしました(苦笑)。