逆風に抗して Against the wind,♪ we are running against the wind.♪
ここではないどこかへ。モモンガーの旅
2018年に横浜から信州にUターン
自転車と日々の生活を
綴ります。
 



1/30㈭、25年間所属していた事業所の同窓会が開かれた。かっては正規従業員だけで数千人、全体では1万人以上いた事業所も正規従業員は二千人程度に縮小されている。同窓会に先立つ工場見学で、1時間半ほど工場内を歩き回ったのだが、かって主力であった火力用の蒸気タービン、発電機があまり見受けられない一方、大型モーターや超電導コイルの製造現場が忙しそうに稼働していた。また、数十年間使われ続けていた数m角の部品を加工する自社製の五軸NC加工機や戦前に輸入された十数mの主軸を加工する旋盤などが廃止され、新型機械に置き換わっているのも、寂しい一方、今後の光明となる発見であった。
私の出身の水力部門も、奥只見発電所などの数十トンの取替部品や新規発電所向けの機器が現場に散見されたので、一安心であった。現役世代に話を聞くと、人が減らされた分、増々忙しく働いているようだった。
今日は冬晴れ、工場の食堂前から、東京湾の向こうに富士山が良く見える。



工場の同窓会に会費を払って登録している人は千人余り、もう高い会費を払っていない人も数千人は居るのだろう。今までは、これらの会員に郵送で案内状を送り、見学会や同窓会の会場を設定し、会食の場を提供するのを、工場の総務部門が僅かの実費負担+会社経費でやっていた。だが時代の趨勢から、そのようなことを継続するのは無理であり、今までの形態での同窓会は今回が最後のものとなった。そんなことを予知したのか、出席者は二百人余りに昇り、懇親会も座りきれないほどの盛況であった。


まだ部門毎の私的に組織された同窓会は続くであろうが、今回は他部門でお世話になった何人かの先輩方に、今まで受けたご厚情に感謝し、私のしでかしたご迷惑へのお許しをお願いできて、本当に有意義だった最後の同窓会であった。

付録
BSで鶴見線の車窓風景番組をやっていた。工場の現場事務所からの風景。海芝浦駅の向こうにつばさ橋と遠く横浜ベイブリッジ。入社まもなく、この海を眺める事務所の3階で執務していた。工場内からこの風景を眺めることは叶わなくなりそうだが、海芝浦駅が廃止されず、駅から海が眺められる日が続くことを願う。(とは言え、線路はJRへの貸与であり、海に面していて、線路や護岸の維持には多額の金が必要なので、このご時世ではいつ廃止になってもおかしくない)




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