この半年間の走行で、e-bikeのグレートジャーニー改に付属の36V-10.4Ahの電池で、アシスト最小のエコモードにして、できるだけ人力を使えば、平坦路(獲得標高数百m)なら走行距離で200km、急傾斜のヒルクライム(距離は数十km)なら獲得標高で2000mくらいは走れることが解かった。
問題はその範囲を越えた後に何が起こるかだ? 今までの走行では余裕を持たせて、電池レベルが2/6程度残こるようにして走行を終えていた。先日美ヶ原に行った時、久しぶりだったので、アシスト最低ではなく、それなりに電池を使ったので、獲得標高1800mで電池残は1/6、残電圧は34.2Vとなっていた。
そこで、今日は、その段階から、あとどの程度走れるのか?電池が空になると、どうなるのかを検証する為、この状態から走ってみた。
しばらく走ると、電池レベルのインジケーターが1/6で常に点いているのではなく、点滅する。私の言うところの0.5/6レベルとなった。この状態になると、アシスト力が明らかに減ったような感じとなった。そこでコントローラーのアシストレベルを1/4から4/4に変えてみても、ドライブモーターのTSDZ2へのアシスト力が増えない=つまりコントローラーがアシスト力を1/4以下に制御し、電力供給を押さえているようだ。
さらに平坦路を10kmほど走ると、アシストがまったく無くなり、重たい自転車を転がしている感じになる。そして、走り続けると、コントローラーに一瞬エラーメッセージが出現するも、すぐ正常なコントローラー画面に戻り、走行距離、速度などはきちんと表示する。そして、電池レベル表示がほぼ空になる。
家に帰って、残電圧を計ると、34.0Vと、電池レベルが1/6の時の34.2Vからあまり落ちていなかった。
グレートジャーニー改の電池パックは18650リチウムイオン電池を10本直列にし、36Vとし、それを4並列して2510mAhX4=10.4Ahの出力を得ている。なので、放電特性は下図をY10軸を10倍、X軸を5倍すればほぼ電池パックの放電特性になる。
(図中、1Cは定格電流:バンバン電池を使った時。エコモードは0.2Cの20%電流位の所)
電池の過放電を避ける為、アシストするのは10X3.4V=34Vまでで、それ以降はシステムを維持する最低限の電流のみ流すようなBMS(バッテリー管理システム)になっているようだ。
なので、結論:
①バッテリーレベルが2/6になったら、できるだけ電池を使わないように走ること。
②バッテリーレベルが1/6までは普通にアシスト付きで走れる。
③その後は10kmほど、弱いアシストで走れる。
てな所だろうか。電池1/6、ヤバイ感じになっても、自宅から10km位の所なら余裕で帰ってこれることが解かったので、少し安心した。
市販のアシストバイクでも、この位の性能で安価なモノが出れば良いのですが、まだまだ先になりそうですね。
私のアルミツーリングバイク、グレートジャーニーが新品で11諭吉、後付け電動化ユニットが9諭吉なので、20諭吉程度でスポーツ用の電動アシスト自転車が作れるとは思うのですが、まだまだ不具合があり得て、販売後のケアが必要なことも考えると、25諭吉位でその内売られるようになるのではないでしょうか?
e-bikeは荷物を積んでキャンプとか、ヒルクラするには重さが気にならないので、最適の自転車です。