家を建てる時、本当は建物と一体のビルドインガレージから、家の中に入れる米国流の家にしたかった。しかし諸般の事情(総額を抑えたい、固定資産税を少なくしたい等)やハウスビルダーの助言(空調、屋根仕舞い、防犯etc)に従い、ガレージ一体化は諦めた。アルミのカーポートはスタイリッシュなものが多いのだが、10年に一度の大雪を考え、無骨で耐雪荷重の大きなカクイチの鋼製のカーポートを設置した。
当初はカーポートでもガレージでも大差ないだろうと、思っていたのだが、その認識は大間違い。周りに建物がなく、東西に風が通り抜ける位置にある為、壁の無いカーポートでは雨や雪が吹き込み、車が汚れてしまった。また車用品や家の中に持ち込まない物品の保管スペースが雨でぬれてしまうのが誤算であった。そしてなによりも、25年物のロードスターの幌に夏の朝日が当たることが気になっていた。
お金は無いが暇はあるので、DIYで1年かけてカーポートを改造しガレージ化してきた。参考用にその過程のブログ記事を下記に纏めたので、リンクを張っておく。
現在の形状は上図の通り、3方を壁や物置きに囲われ、雨に濡れない面積が2倍近く、収納も十分ではあるものの、東側はスライドドアで開放できる構造なので、固定資産税上はガレージと見なされない、「なんちゃってガレージ」になっている。
1.東側の袖屋根、スライドドア、物置きの設置
①スピーネF、テラス屋根垂木掛けの取付
②テラス屋根組立の為の掘り、立柱
③テラス屋根基礎のコンクリート打設と最終組み立て
④東側開口部に物置き設置開始
⑤東側開口部に物置き組立
⑥東側開口部に物置き内部に棚等を作る
⑦軽量スライドドア製作と斜め隙間塞ぎ
⑧カーテンレールを使ってハモニカーボのスライドドア取付
⑨鉄筋コンクリート梁でスライドドアの下部ガイド作成
⑩東側軽量スライドドア周り完成
⑪スチール物置を太陽電池で空冷化
左から小作業台、物置き、軽量スライドドア(ここが開いて家の裏へ行ける)
2.西側の袖屋根と大面積側面パネルの設置
①スピーネF、西側袖屋根取付開始
②西側3角開口部をポリカで塞ぎ、支柱の穴掘り
③西側袖屋根取付完了、基礎コンクリ打設
④西側2✖5m壁面パネルの材料準備
⑤想定していたよりずっと難しかった西側パネル作り
⑥西側2×5m壁面パネルが組立たった
⑦西側壁面パネルの運搬と取付
⑧西側壁面パネルの下側固定
この5m一枚もののポリカのパネルで壁を作るのに難儀した。
3.北側変形袖屋根の設置
①北側袖屋根の骨組み開始
②北側屋根東半の屋根葺き
③北側屋根、西半の材料準備
④北側西半の屋根フレーム
⑤北側西半の屋根完成
⑥北側袖屋根に雨樋取付
⑦北東側三角形開口部の閉鎖
⑧北側西の三角開口部閉鎖でほぼ完成
我家の土地ではあるものの、一般通路となっている北側への落雪を避ける為、東西に雪が落ちる三角屋根にした。土地境界とカーポートが平行ではない為、屋根は僅かに台形状。