そよ風つうしん

小さな自然の発見をご紹介してきましたが、転居で環境が激変。内容を一部変更し日々の雑感を綴ったりもしています

スイバ(スカンポ)の花と実と

2008年05月14日 | マクロで写す雑草や昆虫など
これはスイバ(スカンポ)の雄花です。
とても面白い形の花ですが、なにしろ小さいので「見たことあるよ」という人は少ないと思います。
私だって、じっくりと見たのは今回が初めてですもの!

まあ、順にご説明していきますね。

今頃の草の中からすっくと伸びている、こんな植物なら見たことあるでしょう?
真ん中のはハルノゲシ(これは間違いでした、平家蟹さんがご指摘くださったとおりハルジオンです)ですが、その左右の背の高い草がスイバです。

漢字で書くと「酸い葉」別名をスカンポといいます。

子供の頃に、茎をかじったことがあるという方もいらっしゃるでしょう?

この草は雌雄異株で、花も違います。
最初の写真は雄花です。

こんな感じで咲いています。

不思議な花ですよね~~

ひらひらしたもの(葯=やく:普通のお花のオシベの黄色い部分に当たる)が風に揺れて、花粉を飛ばします。
ちょっと触れると、花粉をまき散らしながらすぐに落ちてしまいます。
とても小さい(数ミリ)ので、じっくり見ないとわかりません。


では、雌花はどんなでしょう?
赤くてフワフワしているのが雌花です。
花粉が付きやすいように、毛先が長くモコモコしていますね。


そして、下の写真のような丸いのはです。

雌花も実も、色の濃い目のと、白っぽいのがあります。

左のが濃い色のです。
濃い目の方は、赤がきれいですね。

中にはこんなにきれいなピンク色の実もあります。
私はこれが大好きです♪

大きさは、せいぜい5ミリくらいです。

中に入っているタネもこんなに小さいです。

三角形の立体です。


因みに、俗に「スカンポ」と呼ばれているものは他にもう一つあります。
イタドリという植物で。ちょっと大きな背の高い草で、花が咲くのは7~10月です。

スカンポというのは子供たちが呼ぶ愛称のようなものです。
ちょっと酸っぱいけれど食べられる、昔は子供たちのおやつ代わりだったので、どちらにも同じ名前がついてしまったのでしょうか?



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コメント (13)
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