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信州里山通信。自然写真家、郷土史研究家、男の料理、著書『信州の里山トレッキング東北信編』、村上春樹さんのブログも

「幸せを呼ぶ青い蜂」ナミルリモンハナバチが吸蜜する花に集まる昆虫たち。なんと寄生蜂がゾロゾロ(妻女山里山通信)

2024-08-25 | アウトドア・ネイチャーフォト
 絶滅危惧種のナミルリモンハナバチ(波瑠璃紋花蜂)の撮影は過酷ですが、姿を消す時間があります。そんなときは、ブルービーが吸蜜する花に集まる昆虫たちを撮影することもあります。そんな虫たちを集めてみました。驚きの結果が。

 マウンテンミント(ピクナンテヌム:シソ科)で吸蜜中なのは、ハラアカヤドリハキリバチ。この蜂もナミルリモンハナバチと同様に労働寄生をします。

 オオハキリバチの巣に侵入し、オオハキリバチが幼虫のために保存していた餌に産卵し、巣を乗っ取ります。その際に、卵は噛み潰し、幼虫は外に捨てます。オオハキリバチは知らずにせっせと餌を運びます。

 ジガバチ。狩蜂の一種で、地面に穴をほって巣を作ります。蛾の幼虫を狩って巣に運び卵を幼虫の体に産み付けます。孵化したジガバチの幼虫は蛾の幼虫を食べて成長します。

 キオビツチバチ。触覚が長いのでオス。メスはコガネムシの幼虫に卵を産み付け、孵化した幼虫はコガネムシの幼虫を食べて育ちます。

 オオモンツチバチ。これも土の中のコガネムシ類の幼虫に卵を産み付ける寄生蜂です。 コガネムシの幼虫をにおいで探して土に潜り、幼虫を見つけると毒針で幼虫を麻痺させ産卵をします。この花園には、なぜか寄生蜂ばかりが集まっています。

 オオハナアブ。複眼がついているのでオス。複眼に独特の文様があります。幼虫は水中で生活し、落ち葉や昆虫の死骸などの腐食物を食べます。

 ツマグロヒョウモンのオス。ツマグロヒョウモンは我が家の庭にも来ます。

 ヒメウラナミジャノメ(姫裏波蛇目)。タテハチョウ科ジャノメチョウ亜科。食草はイネ科のススキ、カヤツリグサなど。

 ベニシジミ(紅小灰蝶)。幼虫の食草は、タデ科のスイバやギシギシなど。翅の表が少し見えていますが、夏型は少し黒っぽい。

 特定外来生物のアカボシゴマダラ。国立環境研究所のサイトによると、「“放蝶ゲリラ”による人為的な放蝶によると考えられている。」とあります。タテハチョウ科は、植物防疫法で検疫有害動物に指定されています。ゴマダラチョウやオオムラサキと競合するので、それらの減少を招く危険性があります。まずいことに産卵中?

「茶臼山動植物園案内図」植物園は下部が恐竜園で上部が植物園と森の中にはアスレチック。長いローラー滑り台もあります。距離は2キロもあり高低差も200mほどあります。33haもあるので、ナミルリモンハナバチがどこにいるのかを特定するのは極めて困難でした。

 ログハウスの休憩所と北口のロープーウェイ。上の南口から入る人が多いのですが、レッサーパンダにすぐ会えるので実は北口がお勧めです。リニューアルしたオランウータンとライオンは大人気の様です。

 北東の眺め。エムウェーブの奥に小布施の雁田山が見えます。善光寺平には高層ビルがないのがいいですね。高いところに住みたければ周囲の里山の上に住めばいいのです。毎日素晴らしい夜景が見られます。

 最後に、「幸せを呼ぶ青い蜂」ナミルリモンハナバチ、通称ブルービー。最初に見かけてから、集まる場所を見つけるのに3年かかりました。

幸せを呼ぶ青い蜂・絶滅危惧種のナミルリモンハナバチ(波瑠璃紋花蜂)2024(妻女山里山通信):8月2日の記事。

「村上春樹さんのピーター・キャットを中心とした70年代のクロニクル」というムサビの美大生時代に彼のジャズ喫茶でアルバイトしていた当時のブログは世界中からアクセスがあります。この文章をクリックで見られます。ロンドンに5週間住んでいて、Queenのフレデイ・マーキュリーの恋人のメアリー・オースチンが勤めていたBIBAの店で当時の私の恋人が彼女からジャケットを買った話。70年代の美大生の赤裸々な日々が見られます。

好評だったブログ記事:「ブラジルへの郷愁」レヴィ=ストロース 川田順造訳 みすず書房。文化人類学、また構造主義におけるバイブルのひとつ(妻女山里山通信)は、都合によりリンク先の楽天ブログに移転しました。

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本の概要は、こちらの記事を御覧ください

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