今日は国会前や全国で大規模なデモがありましたね。私は仕事をしながらツイッターで状況を見ていましたが、何かが確実に変わりつつあります。来年再来年は福島だけでなく首都圏でも深刻な放射能パンデミックが起きるのはチェルノブイリの前例で証明済み。ジャパン・ハンドラーズの手先となった自公やマスゴミから主権を我々の手に取り戻せるかが日本の将来を決めます。自分の可能なことから始めましょう。
毎日ぐつつき気味の天気で撮影トレッキングも出来ない毎日、ストレスが溜まります。そんな金曜日、朝方から久しぶりに晴れ間が。急遽取るものもとりあえず妻女山へ。もちろんネオニコの空中散布で死の山となった千曲市側ではなく長野市側へ。以前見かけtゼフィルスを探しに。その後、茶臼山へ。両山も私の『信州の里山トレッキング 東北信編』川辺書林に載っています。
まず妻女山へ。もちろんネオニコチノイド系農薬の空中散布で死の山となった千曲市側ではなく、長野市側へ。前回見つけた大型のゼフィルスの撮影を目指して山奥へ。1時間弱粘りましたが現れる気配なし。雨上がりなので活性が低いのかなと帰ろうとすると視線を感じました。目を上げると割りと大きなニホンカモシカ。撮影すると悠然と立ち去って行きました。
次に茶臼山へ。旗塚のある南峰へ。大正時代に建てられた川中島合戦の石碑があります。旗塚といいますが、実際は古墳時代後の墳墓でしょう。旗塚から林道へ下りて切り通しを抜けます。右のカット、上から凝灰岩・亜炭・泥岩・粗粒砂岩・凝灰岩なんですが、壊れてしまいました。論地層と呼ばれる、ここが海、あるいは湖沼だった約600万年前(新生代第三紀中新世)の地層で、貝や葉の化石が出てきます。
倒木に粘菌(変形菌)かと思ったのですが、ちょっと違うような気がします。なにかキノコの幼菌でしょうか。真ん中は間違いなく粘菌です。ツノホコリでしょうか。右は猛毒のドクツルタケ。致死量はわずかに8グラム。激しい嘔吐と下痢の後に内蔵が破壊され死に至るという怖いキノコ。欧米では死の天使と呼ばれます。今回は、これを含め、もう少し大きいものと3本採りました。殺虫に使います。生分解するので、ネオニコ殺虫剤のように環境を破壊しません。
わずか8ミリの大きさのアカバナにあちこちで4ミリ位の小さなハナアブが吸蜜。本当に小さいです。見ようとしなければ見えない気がつかない大きさです。以前「ネオニコの空中散布のない長野市茶臼山は昆虫の天国(妻女山里山通信)」で、体長がオス9ミリ、メス8ミリが飛翔しながら交尾するカットを載せましたが、その半分しかありません。こんな小さな生き物も、自然の共生関係に重要な役割を果たしているのです。
ヒヨドリバナの残花で吸蜜するアサギマダラ。まもなく海を2000キロ以上も越えて渡る長い旅に出ます。中はコバノギボウシの紫花。若葉はオオバギボウシと同じくウルイという山菜。アキアカネが大量に群舞するノコンギクの草むらにたくさんのツバメシジミがいました。これはオス。メスが翅表が茶褐色で地味です。
北アルプス展望所で虫倉山を眺めながら昼食。私が作ったやたら漬けと梅漬けを挟んだおにぎり。材料は、ナス、キュウリ、ミョウガ、オクラ、シソの葉を和風出汁の素と醤油で漬けたもの。材料は、その時あるものでいいのです。これに納豆と卵を加えると、夏バテでも朝食がすすみます。柿酢を少し加えても美味。
虫倉山の山頂には、昨年の神城断層地震で崩落した箇所がはっきり見えます。山頂の4割が崩壊してしまいました。晴れていれば、山頂の左に白馬三山が見えます。
昼食後は少し北へ下って善光寺平展望所へ。山座同定をしてみました。手前は川中島。皆神山の手前が松代になります。昔は水田や果樹園の中に集落が島のようにあったのですが、現在はつながってしまい大きな建造物を目印にしないと、どこがどこだか分からなくなりました。
ワレモコウの小花。これが風に揺れる様を観ると、秋が近いなと思います。中はオトコエシ。男郎花と書きますが、オミナエシ(女郎花)と相対する名称です。右はボタンヅル。一見するとセンニンソウと間違えそうですが、花がやや小ぶりで純白のセンニンソウと異なり、ややクリーム色。葉も鋸歯があるので区別がつきます。可憐な花ですが、いずれも毒草です。
ワレモコウが揺れる旗塚下の駐車場に戻りました。そこからの山座同定です。晴れていれば五一山脈の向こうに蓼科山や八ヶ岳連峰が見えます。今回紹介した山々も私の本にガイドが載っています。秋は気持ちのいい信州の里山を歩いてみませんか。信州の里山の山頂は、古墳や山城、里の神社の奥宮などがたいていあり、歴史好きにもお勧めです。林道はサイクリストにも。山脈の縦走はトレランの人達にもお勧めです。
【追記】千曲市は、2016年の空中散布を中止することを決めたと信毎Webに載っていました。評価できる嬉しい決定ですが、ネオニコチノイド農薬は、非常に残留性が高く、水溶性で植物や地面に深く浸透し、その影響は何年も続きます。ほぼ絶滅してしまった十数種類いたゼフィルスを始め昆虫たちが復活するのには相当の年数がかかるものと思われます。赤松林への散布は土壌汚染を引き起こすため松茸菌を弱らせ、結果として松茸も出なくなり、共生関係に赤松も弱ります。千曲市は中止ですが、坂城町は実施するという愚挙。村上義清も泣いていることでしょう。
◆『信州の里山トレッキング 東北信編』川辺書林(税込1728円)が好評発売中です。長野市や松本市の平安堂書店、蔦屋などでお求め頂けます。東京は銀座の長野県のアンテナショップ「銀座NAGANO しあわせ信州シェアスペース」にも置かれるそうです。首都圏から信州の里山に登りに来る人も多いですから。Amazonでも買えます。でも、できれば地元の書店さんを元気にして欲しいです。パノラマ写真、マクロ写真など668点の豊富な写真と自然、歴史、雑学がテンコ盛り。分かりやすいと評判のガイドマップも自作です。この秋は、信州の里山や亜高山を歩いてみませんか。
本の概要は、こちらの記事を御覧ください。
★お問い合せや、仕事やインタビューなどのご依頼は、コメント欄ではなく、左のブックマークのお問い合わせからメールでお願い致します。コメント欄は頻繁にチェックしていないため、迅速な対応は不可能です。
毎日ぐつつき気味の天気で撮影トレッキングも出来ない毎日、ストレスが溜まります。そんな金曜日、朝方から久しぶりに晴れ間が。急遽取るものもとりあえず妻女山へ。もちろんネオニコの空中散布で死の山となった千曲市側ではなく長野市側へ。以前見かけtゼフィルスを探しに。その後、茶臼山へ。両山も私の『信州の里山トレッキング 東北信編』川辺書林に載っています。
まず妻女山へ。もちろんネオニコチノイド系農薬の空中散布で死の山となった千曲市側ではなく、長野市側へ。前回見つけた大型のゼフィルスの撮影を目指して山奥へ。1時間弱粘りましたが現れる気配なし。雨上がりなので活性が低いのかなと帰ろうとすると視線を感じました。目を上げると割りと大きなニホンカモシカ。撮影すると悠然と立ち去って行きました。
次に茶臼山へ。旗塚のある南峰へ。大正時代に建てられた川中島合戦の石碑があります。旗塚といいますが、実際は古墳時代後の墳墓でしょう。旗塚から林道へ下りて切り通しを抜けます。右のカット、上から凝灰岩・亜炭・泥岩・粗粒砂岩・凝灰岩なんですが、壊れてしまいました。論地層と呼ばれる、ここが海、あるいは湖沼だった約600万年前(新生代第三紀中新世)の地層で、貝や葉の化石が出てきます。
倒木に粘菌(変形菌)かと思ったのですが、ちょっと違うような気がします。なにかキノコの幼菌でしょうか。真ん中は間違いなく粘菌です。ツノホコリでしょうか。右は猛毒のドクツルタケ。致死量はわずかに8グラム。激しい嘔吐と下痢の後に内蔵が破壊され死に至るという怖いキノコ。欧米では死の天使と呼ばれます。今回は、これを含め、もう少し大きいものと3本採りました。殺虫に使います。生分解するので、ネオニコ殺虫剤のように環境を破壊しません。
わずか8ミリの大きさのアカバナにあちこちで4ミリ位の小さなハナアブが吸蜜。本当に小さいです。見ようとしなければ見えない気がつかない大きさです。以前「ネオニコの空中散布のない長野市茶臼山は昆虫の天国(妻女山里山通信)」で、体長がオス9ミリ、メス8ミリが飛翔しながら交尾するカットを載せましたが、その半分しかありません。こんな小さな生き物も、自然の共生関係に重要な役割を果たしているのです。
ヒヨドリバナの残花で吸蜜するアサギマダラ。まもなく海を2000キロ以上も越えて渡る長い旅に出ます。中はコバノギボウシの紫花。若葉はオオバギボウシと同じくウルイという山菜。アキアカネが大量に群舞するノコンギクの草むらにたくさんのツバメシジミがいました。これはオス。メスが翅表が茶褐色で地味です。
北アルプス展望所で虫倉山を眺めながら昼食。私が作ったやたら漬けと梅漬けを挟んだおにぎり。材料は、ナス、キュウリ、ミョウガ、オクラ、シソの葉を和風出汁の素と醤油で漬けたもの。材料は、その時あるものでいいのです。これに納豆と卵を加えると、夏バテでも朝食がすすみます。柿酢を少し加えても美味。
虫倉山の山頂には、昨年の神城断層地震で崩落した箇所がはっきり見えます。山頂の4割が崩壊してしまいました。晴れていれば、山頂の左に白馬三山が見えます。
昼食後は少し北へ下って善光寺平展望所へ。山座同定をしてみました。手前は川中島。皆神山の手前が松代になります。昔は水田や果樹園の中に集落が島のようにあったのですが、現在はつながってしまい大きな建造物を目印にしないと、どこがどこだか分からなくなりました。
ワレモコウの小花。これが風に揺れる様を観ると、秋が近いなと思います。中はオトコエシ。男郎花と書きますが、オミナエシ(女郎花)と相対する名称です。右はボタンヅル。一見するとセンニンソウと間違えそうですが、花がやや小ぶりで純白のセンニンソウと異なり、ややクリーム色。葉も鋸歯があるので区別がつきます。可憐な花ですが、いずれも毒草です。
ワレモコウが揺れる旗塚下の駐車場に戻りました。そこからの山座同定です。晴れていれば五一山脈の向こうに蓼科山や八ヶ岳連峰が見えます。今回紹介した山々も私の本にガイドが載っています。秋は気持ちのいい信州の里山を歩いてみませんか。信州の里山の山頂は、古墳や山城、里の神社の奥宮などがたいていあり、歴史好きにもお勧めです。林道はサイクリストにも。山脈の縦走はトレランの人達にもお勧めです。
【追記】千曲市は、2016年の空中散布を中止することを決めたと信毎Webに載っていました。評価できる嬉しい決定ですが、ネオニコチノイド農薬は、非常に残留性が高く、水溶性で植物や地面に深く浸透し、その影響は何年も続きます。ほぼ絶滅してしまった十数種類いたゼフィルスを始め昆虫たちが復活するのには相当の年数がかかるものと思われます。赤松林への散布は土壌汚染を引き起こすため松茸菌を弱らせ、結果として松茸も出なくなり、共生関係に赤松も弱ります。千曲市は中止ですが、坂城町は実施するという愚挙。村上義清も泣いていることでしょう。
◆『信州の里山トレッキング 東北信編』川辺書林(税込1728円)が好評発売中です。長野市や松本市の平安堂書店、蔦屋などでお求め頂けます。東京は銀座の長野県のアンテナショップ「銀座NAGANO しあわせ信州シェアスペース」にも置かれるそうです。首都圏から信州の里山に登りに来る人も多いですから。Amazonでも買えます。でも、できれば地元の書店さんを元気にして欲しいです。パノラマ写真、マクロ写真など668点の豊富な写真と自然、歴史、雑学がテンコ盛り。分かりやすいと評判のガイドマップも自作です。この秋は、信州の里山や亜高山を歩いてみませんか。
本の概要は、こちらの記事を御覧ください。
★お問い合せや、仕事やインタビューなどのご依頼は、コメント欄ではなく、左のブックマークのお問い合わせからメールでお願い致します。コメント欄は頻繁にチェックしていないため、迅速な対応は不可能です。