11時前に家を出る頃には車の温度計は35度でした。ところが標高差200mほどの妻女山陣場平へ行くと30度。なんと森の中は5度も低かったのです。しかし、暑いです。茶臼山の整備や陣場平の帰化植物の除去も手伝ってくれているOさんがいました。オオブタクサが本当に少なくなりましたねと。本当に皆さんのお陰ですと。昼過ぎには、先日邂逅したKさんと出会いました。転勤されてきて拙書に出会い、里山の魅力に取り憑かれて拙書の全山を制覇されたそうです。もちろん登っていないコースはありますが。こういう熱い読者と出会えるのも里山の魅力です。
(左)里の最高気温が35度超えですが、陣場平の木陰は快適で30度で風もあります。ただクロメマトイが煩いので虫よけネット付きの帽子は必須です。目に飛び込んでくるので煩わしいこと。(中)前回の妻女山里山デザイン・プロジェクトの作業で除草した陣場平。帰化植物の除去で貝母の群生地の保護が目的です。ここは上杉謙信の陣城跡と伝わる大地ですが、かなり古くから畑として使用されてきたので周囲とは土質が異なります。(右)信濃柿(豆柿)の実。これを摘んで水に漬けておくと上質の柿渋ができます。防腐、防水、防虫などの効果があり、古くから利用されてきました。番傘に塗ったり、古民家では畳の下にこれを塗った和紙を敷いたりしました。行灯やランプシェードに使ってもお洒落だと思います。
(左)前回陣場平の入り口にK氏が立ててくれた看板。これの設置に関しては賛否があるのですが、信毎やこのブログで広まったことや、死に至る毒草であることのアナウンスもさらに広めていくことで設置に踏み切りました。設置の要望が非常に多かったこともあります。(中)昼は堂平大塚古墳横の友人のログハウスでタイのグリーンカレーとベルギービール。ツクツクボウシの鳴き声がBGM。ヒグラシの物悲しい鳴き声も午後には聞こえます。(右)ガクアジサイは、今は亡き山仲間のKさんが植えたものでしょう。
(左)下界は霞むほど暑い日でした。35度以上になるとヤブ蚊は姿を消します。道案内をしてくれたキセキレイがログハウスを訪問。サンコウチョウの少し下手くそな鳴き声も。(中)杉の大木の樹脂。琥珀が欲しいな。(右)前回伐採した山桜の上側の山桜にセイヨウミツバチの巣を発見。危険だが接近して撮影したい。
その前に隣の樹液バーに集まったカナブンとアオカナブンを撮影。メスのアオカナブンがオスと交尾しながら樹液を吸ってお食事中。よく目にする光景なんですが、人類ではありえないですね。セックスしながら食事する女性なんて見たことも出会ったこともありません。しかし、例年ならばカブトムシ、ミヤマクワガタ、コクワ、オオムラサキ、オオスズメバチ、ヒメスズメバチ、コガタスズメバチ、ミヤマクワガタ、タテハチョウ科の蝶など大賑わいなのですが。異常気象のためでしょうか。寂しい樹液バーです。
意を決してミツバチの撮影に。午後になって花粉を集めたハチが大量に帰ってきた様です。いやあ観察すると面白いです。カメラから巣まで10センチぐらいですかね。近づきすぎました。アッという間にバチバチと五ヶ所を刺されました。しかも刺されたのはカメラを持った右手ではなく、体を支えるために左の山桜に置いていた左手。
慌てて車に戻っったら一匹が車に入ってきて大慌て。出してポイズンリムーバーを探すとない! 忘れた! とりあえず強力な医薬クリームを塗って待機。しばらくすると刺された箇所が赤くなってきて、五ヶ所刺されたことが分かりました。ところが腫れない。そうなんです。私は昔から蜂毒に強いんです。結局夜には刺された跡も消えました。かといって閾値を超える毒が入ったら危険なのは同じです。
(左)ヒヨドリバナ。あちこちで咲き始めました。(中)キツリフネも咲き始めました。ミズヒキも。(右)ウバユリも咲いています。発芽から咲くまで7年かかる希少な花です。
(左)ヒヨドリバナが満開ですが、例年吸蜜する蝶類が見られません。(中)森を歩くと足元からバタバタと音があちこちでします。羽化したヒグラシがまだ飛び立てず足音に驚いてバタバタするのです。そんなヒグラシは、簡単に手で拾えます。このセミは左の翅が喰われて欠損していました。(右)粘菌のキフシススホコリでしょうか。すでに胞子は飛ばした後かな。
午後4時前。気温はまだ33度以上あります。善光寺平は霞んでいます。私がバックパッカーで訪れたアマゾンよりも暑い。ぎりぎり熱帯夜でないのが救いです。今日も山での保全活動の後で温泉に行ったのですが、おじいさん達は御嶽海の話題でもちきり。大相撲は、不祥事が続いてから全く見なかったのですが、御嶽海の優勝は本当に嬉しい。優勝制度が始まってから、信州の関取が優勝したのは初めてだとか。雷電以来の快挙とか間が空きすぎていますが。
◆『信州の里山トレッキング 東北信編』川辺書林(税込1728円)が好評発売中です。郷土史研究家でもあるので、その山の歴史も記しています。詳細は、『信州の里山トレッキング 東北信編』は、こんな楽しい本です(妻女山里山通信)をご覧ください。Amazonでも買えます。でも、できれば地元の書店さんを元気にして欲しいです。パノラマ写真、マクロ写真など668点の豊富な写真と自然、歴史、雑学がテンコ盛り。分かりやすいと評判のガイドマップも自作です。『真田丸』関連の山もたくさん収録。
★本の概要は、こちらの記事を御覧ください。
★お問い合せや、仕事やインタビューなどのご依頼は、コメント欄ではなく、左のブックマークのお問い合わせからメールでお願い致します。コメント欄は頻繁にチェックしていないため、迅速な対応ができかねます。
インタープリターやインストラクターのお申込みもお待ちしています。長野県シニア大学や自治体などで好評だったスライドを使用した自然と歴史を語る里山講座や講演も承ります。大学や市民大学などのフィールドワークを含んだ複数回の講座も可能です。左上のメッセージを送るからお問い合わせください。
(左)里の最高気温が35度超えですが、陣場平の木陰は快適で30度で風もあります。ただクロメマトイが煩いので虫よけネット付きの帽子は必須です。目に飛び込んでくるので煩わしいこと。(中)前回の妻女山里山デザイン・プロジェクトの作業で除草した陣場平。帰化植物の除去で貝母の群生地の保護が目的です。ここは上杉謙信の陣城跡と伝わる大地ですが、かなり古くから畑として使用されてきたので周囲とは土質が異なります。(右)信濃柿(豆柿)の実。これを摘んで水に漬けておくと上質の柿渋ができます。防腐、防水、防虫などの効果があり、古くから利用されてきました。番傘に塗ったり、古民家では畳の下にこれを塗った和紙を敷いたりしました。行灯やランプシェードに使ってもお洒落だと思います。
(左)前回陣場平の入り口にK氏が立ててくれた看板。これの設置に関しては賛否があるのですが、信毎やこのブログで広まったことや、死に至る毒草であることのアナウンスもさらに広めていくことで設置に踏み切りました。設置の要望が非常に多かったこともあります。(中)昼は堂平大塚古墳横の友人のログハウスでタイのグリーンカレーとベルギービール。ツクツクボウシの鳴き声がBGM。ヒグラシの物悲しい鳴き声も午後には聞こえます。(右)ガクアジサイは、今は亡き山仲間のKさんが植えたものでしょう。
(左)下界は霞むほど暑い日でした。35度以上になるとヤブ蚊は姿を消します。道案内をしてくれたキセキレイがログハウスを訪問。サンコウチョウの少し下手くそな鳴き声も。(中)杉の大木の樹脂。琥珀が欲しいな。(右)前回伐採した山桜の上側の山桜にセイヨウミツバチの巣を発見。危険だが接近して撮影したい。
その前に隣の樹液バーに集まったカナブンとアオカナブンを撮影。メスのアオカナブンがオスと交尾しながら樹液を吸ってお食事中。よく目にする光景なんですが、人類ではありえないですね。セックスしながら食事する女性なんて見たことも出会ったこともありません。しかし、例年ならばカブトムシ、ミヤマクワガタ、コクワ、オオムラサキ、オオスズメバチ、ヒメスズメバチ、コガタスズメバチ、ミヤマクワガタ、タテハチョウ科の蝶など大賑わいなのですが。異常気象のためでしょうか。寂しい樹液バーです。
意を決してミツバチの撮影に。午後になって花粉を集めたハチが大量に帰ってきた様です。いやあ観察すると面白いです。カメラから巣まで10センチぐらいですかね。近づきすぎました。アッという間にバチバチと五ヶ所を刺されました。しかも刺されたのはカメラを持った右手ではなく、体を支えるために左の山桜に置いていた左手。
慌てて車に戻っったら一匹が車に入ってきて大慌て。出してポイズンリムーバーを探すとない! 忘れた! とりあえず強力な医薬クリームを塗って待機。しばらくすると刺された箇所が赤くなってきて、五ヶ所刺されたことが分かりました。ところが腫れない。そうなんです。私は昔から蜂毒に強いんです。結局夜には刺された跡も消えました。かといって閾値を超える毒が入ったら危険なのは同じです。
(左)ヒヨドリバナ。あちこちで咲き始めました。(中)キツリフネも咲き始めました。ミズヒキも。(右)ウバユリも咲いています。発芽から咲くまで7年かかる希少な花です。
(左)ヒヨドリバナが満開ですが、例年吸蜜する蝶類が見られません。(中)森を歩くと足元からバタバタと音があちこちでします。羽化したヒグラシがまだ飛び立てず足音に驚いてバタバタするのです。そんなヒグラシは、簡単に手で拾えます。このセミは左の翅が喰われて欠損していました。(右)粘菌のキフシススホコリでしょうか。すでに胞子は飛ばした後かな。
午後4時前。気温はまだ33度以上あります。善光寺平は霞んでいます。私がバックパッカーで訪れたアマゾンよりも暑い。ぎりぎり熱帯夜でないのが救いです。今日も山での保全活動の後で温泉に行ったのですが、おじいさん達は御嶽海の話題でもちきり。大相撲は、不祥事が続いてから全く見なかったのですが、御嶽海の優勝は本当に嬉しい。優勝制度が始まってから、信州の関取が優勝したのは初めてだとか。雷電以来の快挙とか間が空きすぎていますが。
◆『信州の里山トレッキング 東北信編』川辺書林(税込1728円)が好評発売中です。郷土史研究家でもあるので、その山の歴史も記しています。詳細は、『信州の里山トレッキング 東北信編』は、こんな楽しい本です(妻女山里山通信)をご覧ください。Amazonでも買えます。でも、できれば地元の書店さんを元気にして欲しいです。パノラマ写真、マクロ写真など668点の豊富な写真と自然、歴史、雑学がテンコ盛り。分かりやすいと評判のガイドマップも自作です。『真田丸』関連の山もたくさん収録。
★本の概要は、こちらの記事を御覧ください。
★お問い合せや、仕事やインタビューなどのご依頼は、コメント欄ではなく、左のブックマークのお問い合わせからメールでお願い致します。コメント欄は頻繁にチェックしていないため、迅速な対応ができかねます。
インタープリターやインストラクターのお申込みもお待ちしています。長野県シニア大学や自治体などで好評だったスライドを使用した自然と歴史を語る里山講座や講演も承ります。大学や市民大学などのフィールドワークを含んだ複数回の講座も可能です。左上のメッセージを送るからお問い合わせください。