雨がそこそこ降ったのでキノコが出ているかなと妻女山山系へ。しかし、不作です。松茸も不作とか。長雨の梅雨と猛暑。秋になっても最低気温が下がらず、9月上旬に出るウラベニホテイシメジや天然舞茸は全滅でした。当地では栗もドングリも例年通りなので問題ありませんが、新潟、富山、石川では不作で熊の出没や襲われたニュースが報じられています。要注意!
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雨後の林道を登ります。上信越自動車道の松代パーキングエリアが眼下に。左に千曲川、右に長野ロイヤルホテル。
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(左)ザラエノハラタケ。例年なら9月上旬に出るキノコです。この後にウラベニホテイシメジやマイタケが出ます。やはり変です。(右)山栗は豊作に近い出来だった様です。野生動物が食べた痕跡があります。
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(左)そうは見えないと思いますが、林道なんです。歩きます。ツキノワグマは下りてこないでしょうけど熊鈴を鳴らします。(右)マルバフジバカマの残花。やはり秋の訪れは遅い。
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(左)林道の崖にコナラの倒木。やがてキノコが大発生するでしょう。(右)ウメノキゴケ。環境の変化に敏感。排気ガスなので汚染されれば真っ先に消えます。
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林道を小一時間歩いてから藪山に入ります。栗茸城を発見。ここは何年も前から知っているシロなんですが、枯れ木は倒れてしまいました。裏側にもたくさんあります。似ている猛毒のニガクリタケとの同定は完全に行わないといけません。死亡例もあります。
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(左)噛んでみて苦ければニガクリタケ。(右)クリタケは軸の白い部分までが食べられます。よってハサミで切ります。クリタケの細胞は球形なので頑丈。旨味を引き出すためには、一度冷凍すること。ということで、洗ってほとんどを冷凍しました。残りは、ジコボウ、ウスヒラタケと里芋の親芋とエビ、ゲソ、ホタテと煮物にしました。馬鹿旨でした。冷凍したクリタケはいずれ炊き込みご飯にします。
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(左)キクラゲ(木耳)。(右)かなり大きなウスヒラタケ。和風中華洋風にも合います。
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(左)ビョウタケですね。(右)猛毒のヤマトリカブト。若葉は山菜のニリンソウと似ているので要注意。
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(左)なんでしょうね。キシメジ科でしょうけど。老菌なのと同定ができなかったので採取しませんでした。(右)不老不死のキノコといわれる霊芝(マンネンタケ)。抗癌作用があるといわれ極めて貴重です。これは雨でカビていたので採りませんでした。以前採取したものをコフキサルノコシカケやマタタビや黄精などと焼酎漬けにしてあります。
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やっとジコボウ(時候坊)ハナイグチを見つけました、本来なら全盛期なのに。出ない理由は最低気温。8度以下にならないと出ないのです。ここのところ暖かくて出る条件が整っていませんでした。来週末に期待。
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三人兄弟ゲット。登りには気づかなかった林道脇に大きなジコボウ。虫もあまり入っていない上物でした。
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(左)山椒の実もやっと赤くなってきました。(右)クサギ(臭木)の実。
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(左)陣馬平のノコンギク。ありふれた花ですが、最も秋を感じさせる野草です。(右)セリバオウレン。周囲の草花が枯れたときに、ニホンカモシカの食害に遭います。ネットをかぶせるとか、なにか対策が必要と思っています。
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(左)クヌギのドングリがたくさん落ちていました。コナラのどんぐりは長細い。潰してアク抜きしてクッキーにすると美味。(右)マムシグサの実。誤って口にすると口内が酷くただれます。
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(左)コバノガマズミの実。この秋はガマズミのリキュールを作り損ないました。抗酸化作用がありルビー色の美しいお酒が作れます。(右)ヤクシソウ。妻女山展望台の登り口に群生地があります。
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その妻女山展望台からの北方の善光寺平の眺め。日の当たる飯縄山の紅葉が始まっていますね。千曲川手前は長芋畑で収穫が始まっています。来月上旬には講演会もあるので、その準備もします。仲間とのトレッキングや里山保全の作業と納会もあります。紅葉を求めてどこに撮影に行こうか思案中です。今年は季節の移ろいが異常なので難しいです。11月は暖かく、冬は突然に訪れて厳冬になりそうです。撮影に標高の高いところにも行くのでスタッドレスへの交換も早めにしようと思います。
■絶唱!伝説の歌手 藤圭子 スペシャル
若い人は、宇多田ヒカルのお母さんというイメージだろうけれど、私にとっては美空ひばりや大好きな石川さゆりを遥かに凌ぐ大歌手だと思っています。当時はQUEENとかウェザーリポートとか村上春樹さんのジャズ喫茶でアルバイトしていたのでハードバップのジャズを聴いていたのですが、藤圭子だけは別格でした。こんな可愛い愛すべき女性がいるんだなと思いました。こんな凄い歌手は今までもこれからも出ないかもしれません。なので宇多田ヒカルがデビューした時の衝撃は忘れられません。
◆『信州の里山トレッキング 東北信編』川辺書林(税込1728円)が好評発売中です。郷土史研究家でもあるので、その山の歴史も記しています。地形図掲載は本書だけ。立ち寄り温泉も。詳細は、『信州の里山トレッキング 東北信編』は、こんな楽しい本です(妻女山里山通信)をご覧ください。Amazonでも買えます。でも、できれば地元の書店さんを元気にして欲しいです。パノラマ写真、マクロ写真など668点の豊富な写真と自然、歴史、雑学がテンコ盛り。分かりやすいと評判のガイドマップも自作です。『真田丸』関連の山もたくさん収録。
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★本の概要は、こちらの記事を御覧ください。
★お問い合せや、仕事やインタビューなどのご依頼は、コメント欄ではなく、左のブックマークのお問い合わせか、メッセージからメールでお願い致します。コメント欄は頻繁にチェックしていないため、迅速な対応ができかねます。
インタープリターやインストラクターのお申込みもお待ちしています。シニア大学や自治体などで好評だったスライドを使用した自然と歴史を語る里山講座や講演も承ります。大学や市民大学などのフィールドワークを含んだ複数回の講座も可能です。左上のメッセージを送るからお問い合わせください。
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雨後の林道を登ります。上信越自動車道の松代パーキングエリアが眼下に。左に千曲川、右に長野ロイヤルホテル。
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(左)ザラエノハラタケ。例年なら9月上旬に出るキノコです。この後にウラベニホテイシメジやマイタケが出ます。やはり変です。(右)山栗は豊作に近い出来だった様です。野生動物が食べた痕跡があります。
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(左)そうは見えないと思いますが、林道なんです。歩きます。ツキノワグマは下りてこないでしょうけど熊鈴を鳴らします。(右)マルバフジバカマの残花。やはり秋の訪れは遅い。
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(左)林道の崖にコナラの倒木。やがてキノコが大発生するでしょう。(右)ウメノキゴケ。環境の変化に敏感。排気ガスなので汚染されれば真っ先に消えます。
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林道を小一時間歩いてから藪山に入ります。栗茸城を発見。ここは何年も前から知っているシロなんですが、枯れ木は倒れてしまいました。裏側にもたくさんあります。似ている猛毒のニガクリタケとの同定は完全に行わないといけません。死亡例もあります。
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(左)噛んでみて苦ければニガクリタケ。(右)クリタケは軸の白い部分までが食べられます。よってハサミで切ります。クリタケの細胞は球形なので頑丈。旨味を引き出すためには、一度冷凍すること。ということで、洗ってほとんどを冷凍しました。残りは、ジコボウ、ウスヒラタケと里芋の親芋とエビ、ゲソ、ホタテと煮物にしました。馬鹿旨でした。冷凍したクリタケはいずれ炊き込みご飯にします。
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(左)キクラゲ(木耳)。(右)かなり大きなウスヒラタケ。和風中華洋風にも合います。
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(左)ビョウタケですね。(右)猛毒のヤマトリカブト。若葉は山菜のニリンソウと似ているので要注意。
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(左)なんでしょうね。キシメジ科でしょうけど。老菌なのと同定ができなかったので採取しませんでした。(右)不老不死のキノコといわれる霊芝(マンネンタケ)。抗癌作用があるといわれ極めて貴重です。これは雨でカビていたので採りませんでした。以前採取したものをコフキサルノコシカケやマタタビや黄精などと焼酎漬けにしてあります。
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やっとジコボウ(時候坊)ハナイグチを見つけました、本来なら全盛期なのに。出ない理由は最低気温。8度以下にならないと出ないのです。ここのところ暖かくて出る条件が整っていませんでした。来週末に期待。
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三人兄弟ゲット。登りには気づかなかった林道脇に大きなジコボウ。虫もあまり入っていない上物でした。
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(左)山椒の実もやっと赤くなってきました。(右)クサギ(臭木)の実。
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(左)陣馬平のノコンギク。ありふれた花ですが、最も秋を感じさせる野草です。(右)セリバオウレン。周囲の草花が枯れたときに、ニホンカモシカの食害に遭います。ネットをかぶせるとか、なにか対策が必要と思っています。
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(左)クヌギのドングリがたくさん落ちていました。コナラのどんぐりは長細い。潰してアク抜きしてクッキーにすると美味。(右)マムシグサの実。誤って口にすると口内が酷くただれます。
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(左)コバノガマズミの実。この秋はガマズミのリキュールを作り損ないました。抗酸化作用がありルビー色の美しいお酒が作れます。(右)ヤクシソウ。妻女山展望台の登り口に群生地があります。
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その妻女山展望台からの北方の善光寺平の眺め。日の当たる飯縄山の紅葉が始まっていますね。千曲川手前は長芋畑で収穫が始まっています。来月上旬には講演会もあるので、その準備もします。仲間とのトレッキングや里山保全の作業と納会もあります。紅葉を求めてどこに撮影に行こうか思案中です。今年は季節の移ろいが異常なので難しいです。11月は暖かく、冬は突然に訪れて厳冬になりそうです。撮影に標高の高いところにも行くのでスタッドレスへの交換も早めにしようと思います。
■絶唱!伝説の歌手 藤圭子 スペシャル
若い人は、宇多田ヒカルのお母さんというイメージだろうけれど、私にとっては美空ひばりや大好きな石川さゆりを遥かに凌ぐ大歌手だと思っています。当時はQUEENとかウェザーリポートとか村上春樹さんのジャズ喫茶でアルバイトしていたのでハードバップのジャズを聴いていたのですが、藤圭子だけは別格でした。こんな可愛い愛すべき女性がいるんだなと思いました。こんな凄い歌手は今までもこれからも出ないかもしれません。なので宇多田ヒカルがデビューした時の衝撃は忘れられません。
◆『信州の里山トレッキング 東北信編』川辺書林(税込1728円)が好評発売中です。郷土史研究家でもあるので、その山の歴史も記しています。地形図掲載は本書だけ。立ち寄り温泉も。詳細は、『信州の里山トレッキング 東北信編』は、こんな楽しい本です(妻女山里山通信)をご覧ください。Amazonでも買えます。でも、できれば地元の書店さんを元気にして欲しいです。パノラマ写真、マクロ写真など668点の豊富な写真と自然、歴史、雑学がテンコ盛り。分かりやすいと評判のガイドマップも自作です。『真田丸』関連の山もたくさん収録。
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