南岸低気圧が次々に訪れるため一日中晴れる日がありません。やっと午前中晴れたので、2月16日に発芽した貝母(ばいも:編笠百合)を見に妻女山陣場平へ登りました。林道はかなりの泥濘状態。週末の雨か雪でまた酷くなるでしょう。しばらくは車では登れなくなりそうです。途中の潅木に今年はウスタビガ(薄手火蛾)の黄緑色の繭がまったく見られません。昨年の猛暑とかの影響でしょう。千曲市戸倉と倉科の節分草も咲き始めたそうです。見頃は来週末ぐらいでしょう。3月中旬過ぎには例年より早く髻山や倉科の大峯山のセリバオウレンも見頃に。月末にはあんずの里・森の杏も満開に。4月に入ると貝母も咲き始めます。
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堂平大塚古墳の紅梅が開花しました。昨年と同じぐらいの早い開花です。桜折る馬鹿、梅折らぬ馬鹿といいますが、梅は剪定が必要です。紅梅の枝の断面は赤っぽく、白梅は白っぽいのが普通です。
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古墳の福寿草も次々に開花しています。今回はセイヨウミツバチはいませんでしたが、なにか小さな甲虫が訪れていました。フクジュソウ(福寿草、献歳菊、学名:Adonis ramosa)は、キンポウゲ科の多年草。死亡例もある毒草です。同じ春の水仙とともに要注意の植物です。
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陣場平入り口の貝母。遠く北アルプスが見えます。最高気温は10度。午後から曇で夜には雪になりそうです。上雪(かみゆき)なので善光寺平より中南信の方が降るでしょう。貝母も薬草ですが、かなり強い毒草です。
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最低気温がまだマイナス3度とかなので、寒さから守るためにポリフェノールの一種アントシアニンのために赤くなっているものもあります。
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3月に入ると青々としてきてひと雨ごとにぐんぐん成長していきます。
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陣場平。樫の木で作ったベンチの周囲にもたくさん貝母が出ています。大きな落枝を5、6本片付けました。小さな落枝は無数にあります。開花までには片付けます。
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右奥に高句麗人の積石塚古墳。古墳の周りにもたくさん出ています。
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枯れ葉を持ち上げて、あるいは突き破ってたくさん発芽しています。左手前の緑はノビル(野蒜)です。
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見上げると飛行機雲。ユーミンの「飛行機雲」が脳内を流れます。右にクマノミズキ、左にはカスミザクラとヤマザクラ。貝母が満開の頃に同じく満開になります。
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山蕗はまだほとんど出ていません。出始めた山菜を目当てに8キロ先の鏡台山から子連れの熊が下りてくる頃です。山歩きには熊鈴を。
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仲間とやっている原木栽培の椎茸が三つ出ていました。酒蒸しか醤油バターソテーが美味です。
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妻女山松代招魂社に下りました。展望台から東の根子岳と四阿山(あずまやさん)。
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左手前には松代の東にそびえる奇妙山。山頂は左で、右に30mの崖があります。拙書ではここを登るコースを紹介しています。山頂の下に黒く見えるのは20m以上の崖が連なっていますが、右へ辿ると一ヶ所だけ尾根に登れる場所があります。そのコースも載せています。
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北には飯綱山。山頂は右ですが、左のピークには雪を冠った飯縄神社の建物が見えています。
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妻女山展望台から善光寺平。眼下の畑では春掘りの長芋の収穫が始まっています。冬越しの長芋は甘さが増してとても美味しいのです。とろろはもちろん、お好み焼きの生地に入れたり海老真丈や鰯のさつま揚げにすると最高です。
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妻女山(旧赤坂山)展望台後ろにある善光寺地震〔弘化4年(1847)〕の罹災横死供養塔で、善光寺平を見渡す場所にあります。ちょうど善光寺の御開帳で賑わっていたこともあり、死者総数は8600人余り。新潟の高田から長野、松本まで広範囲に甚大な被害をもたらしました。石碑は嘉永二年(1849)建立。文字は松代長国寺住職、圭白師。なぜ善光寺から遠くここに供養塔があるかというと、松代藩はここが古代からの神聖な斎場(いつきなるば)であったことを知っていたからと町史には記されています。能登半島地震以降、各地で地震が頻発しています。備えはしていないと。
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もう一つの古いチャンネルはこちら。76本のトレッキングやネイチャーフォト(昆虫や粘菌など)、ブラジル・アマゾン・アンデスのスライドショー。
◆『信州の里山トレッキング 東北信編』川辺書林(税込1728円)が好評発売中です。郷土史研究家でもあるので、その山の歴史も記しています。地形図掲載は本書だけ。立ち寄り温泉も。詳細は、『信州の里山トレッキング 東北信編』は、こんな楽しい本です(妻女山里山通信)をご覧ください。Amazonでも買えます。でも、できれば地元の書店さんを元気にして欲しいです。パノラマ写真、マクロ写真など668点の豊富な写真と自然、歴史、雑学がテンコ盛り。分かりやすいと評判のガイドマップも自作です。『真田丸』関連の山もたくさん収録。
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★本の概要は、こちらの記事を御覧ください。
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インタープリターやインストラクターのお申込みもお待ちしています。シニア大学や自治体などで好評だったスライドを使用した自然と歴史を語る里山講座や講演も承ります。大学や市民大学などのフィールドワークを含んだ複数回の講座も可能です。左上のメッセージを送るからお問い合わせください。
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堂平大塚古墳の紅梅が開花しました。昨年と同じぐらいの早い開花です。桜折る馬鹿、梅折らぬ馬鹿といいますが、梅は剪定が必要です。紅梅の枝の断面は赤っぽく、白梅は白っぽいのが普通です。
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古墳の福寿草も次々に開花しています。今回はセイヨウミツバチはいませんでしたが、なにか小さな甲虫が訪れていました。フクジュソウ(福寿草、献歳菊、学名:Adonis ramosa)は、キンポウゲ科の多年草。死亡例もある毒草です。同じ春の水仙とともに要注意の植物です。
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陣場平入り口の貝母。遠く北アルプスが見えます。最高気温は10度。午後から曇で夜には雪になりそうです。上雪(かみゆき)なので善光寺平より中南信の方が降るでしょう。貝母も薬草ですが、かなり強い毒草です。
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最低気温がまだマイナス3度とかなので、寒さから守るためにポリフェノールの一種アントシアニンのために赤くなっているものもあります。
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3月に入ると青々としてきてひと雨ごとにぐんぐん成長していきます。
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陣場平。樫の木で作ったベンチの周囲にもたくさん貝母が出ています。大きな落枝を5、6本片付けました。小さな落枝は無数にあります。開花までには片付けます。
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右奥に高句麗人の積石塚古墳。古墳の周りにもたくさん出ています。
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枯れ葉を持ち上げて、あるいは突き破ってたくさん発芽しています。左手前の緑はノビル(野蒜)です。
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見上げると飛行機雲。ユーミンの「飛行機雲」が脳内を流れます。右にクマノミズキ、左にはカスミザクラとヤマザクラ。貝母が満開の頃に同じく満開になります。
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山蕗はまだほとんど出ていません。出始めた山菜を目当てに8キロ先の鏡台山から子連れの熊が下りてくる頃です。山歩きには熊鈴を。
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妻女山松代招魂社に下りました。展望台から東の根子岳と四阿山(あずまやさん)。
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左手前には松代の東にそびえる奇妙山。山頂は左で、右に30mの崖があります。拙書ではここを登るコースを紹介しています。山頂の下に黒く見えるのは20m以上の崖が連なっていますが、右へ辿ると一ヶ所だけ尾根に登れる場所があります。そのコースも載せています。
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北には飯綱山。山頂は右ですが、左のピークには雪を冠った飯縄神社の建物が見えています。
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妻女山展望台から善光寺平。眼下の畑では春掘りの長芋の収穫が始まっています。冬越しの長芋は甘さが増してとても美味しいのです。とろろはもちろん、お好み焼きの生地に入れたり海老真丈や鰯のさつま揚げにすると最高です。
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妻女山(旧赤坂山)展望台後ろにある善光寺地震〔弘化4年(1847)〕の罹災横死供養塔で、善光寺平を見渡す場所にあります。ちょうど善光寺の御開帳で賑わっていたこともあり、死者総数は8600人余り。新潟の高田から長野、松本まで広範囲に甚大な被害をもたらしました。石碑は嘉永二年(1849)建立。文字は松代長国寺住職、圭白師。なぜ善光寺から遠くここに供養塔があるかというと、松代藩はここが古代からの神聖な斎場(いつきなるば)であったことを知っていたからと町史には記されています。能登半島地震以降、各地で地震が頻発しています。備えはしていないと。
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◆『信州の里山トレッキング 東北信編』川辺書林(税込1728円)が好評発売中です。郷土史研究家でもあるので、その山の歴史も記しています。地形図掲載は本書だけ。立ち寄り温泉も。詳細は、『信州の里山トレッキング 東北信編』は、こんな楽しい本です(妻女山里山通信)をご覧ください。Amazonでも買えます。でも、できれば地元の書店さんを元気にして欲しいです。パノラマ写真、マクロ写真など668点の豊富な写真と自然、歴史、雑学がテンコ盛り。分かりやすいと評判のガイドマップも自作です。『真田丸』関連の山もたくさん収録。
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