姨捨山(冠着山)へ久しぶりに登りました。といっても佐良志奈神社からの長い鳴海新道ではなく、裏側の鳥居原駐車場から20分余りの楽ちんコースですが。ちょうど大学の夏休みで山仕事を手伝いに来た長男も一緒です。このコースを登るのは9年ぶり。9年前に登ったのは真夏で、ネムノキが咲いていました。ノコンギク、シロヨメナ、セキヤノアキチョウジ、アサマヒゴダイ、サラシナショウマが咲いていました。
9月も下旬というのに山は青々としていて、まるで8月下旬の様です。残暑が長かったせいでしょう、初秋のキノコも全く見られません。途中三峯山の麓にある大池のキャンプ場に寄り昼食としましたが、山栗が今頃落ち始めたところで、イガも青々としています。今頃ヤマトリカブトが満開です。例年なら9月半ばの花でしょう。台風でかなり雨が降ったはずなのに毒キノコさえ見当たらないというのは地温がまだかなり高いのでしょう。山頂に着くとお婆さんがいましたが、捨てられたのではなくハイカーでした。
頂上は東西は樹木で遮られていますが、南北は眺望があります。北は善光寺平(長野盆地)がくの字に広がり、北信五岳が見えます。眼下には姨捨岩のある長楽寺辺りと姨捨SAが見えます。左に目を向けると白馬三山。今の季節は最も雪の少ない時期で、白馬でさえ蒼く聳えています。大雪渓は見えませんが、残雪の杓子沢が見えます。南には上田方面と右に美ヶ原。塩田平のずっと向こうには蓼科山が霞んでいます。見通しがよければ八ヶ岳の裾野の向こうに富士山も見えるはずです。鏡台山からは富士山を確認しましたが、冠着山ではまだです。いつか撮影できたらと思っています。
山頂には山梨の木があって鈴なりに実が熟していました。誰も採らないようなので、息子と二人で収穫しました。試しにかじってみると甘い事! しかし、実は硬くざらついていて食感はよくありません。口の中で果汁だけ吸ってカスを吐き出すのがいいようです。これはいいジュースが採れるとひと山収穫しました。山頂に山梨があるとは驚きでした。よく見るともう一本大きな木がありましたが、そちらの実は紡錘形で小さめでした。
ヤマナシは、山梨県の名前にもあるように山梨の山に多いのかもしれませんが、信州の里山にもあるようです。果皮にはタンニンが多く含まれるのでセシウムを吸収し易いから食べない方がいいでしょう。リンゴと同じ様にペクチンも多いので、セシウムの排出効果もあるかもしれません。持ち帰って皮を剥き、ジューサーにかけましたが、これは美味でした。
北信五嶽や白馬三山、仁科三山、蓼科や美ヶ原のパノラマを堪能した後帰路につきました。一旦坊城平方面への道を北へ下ります。途中、ヤマボウシの実が真っ赤に熟しています。食いしん坊の息子が食べましたが、甘い上にムッとするような南国果実の様な妙な味があって、いくつも食べたくなるものではありませんでした。ヤマボウシは月の輪熊やオオスズメバチの好物です。冠着山も月の輪熊はいるので熊鈴は必須です。
登山道脇にはオヤマボクチも咲いていました。この葉にある繊維を練り込んで打つ、信州飯山の富倉蕎麦が有名です。この蕎麦は小麦粉が採れないため考案されたそうですが、オヤマボクチの茸毛 (葉の繊維)は無味なため蕎麦の味や香りを邪魔する事がないのだそうです。独特のコシが特徴の美味しい蕎麦だそうなので、一度食べに行きたいものです。
尾根を下って左、久露滝コースへ。山頂を西へ巻く様にトラバースする道を辿ります。久露滝への下山路まではよかったのですが、その先がいけません。ほとんど歩く人がいないのでしょう。廃道状態で、アカソやヤマトリカブトのジャングルや道が崩れかけた箇所を抜けて、やっと往路の登山道に戻りました。秋の訪れは、遅かった去年よりさらに遅れています。
【原発情報】
■[食品の放射線検査データ]毎日の買い物の目安に。メーカー品やスーパーの食品は、直接問い合わせるのがベスト。
■「野菜・米の500ベクレル」は絶対に受け入れてはならない。500Bq/Kgは全面核戦争時の食物の汚染上限。重複内部被曝を考えれば10年後に半数以上の国民が致死量以上に内部被曝…。
■福島第一原発による大気の汚染状況(環太平洋)
■太平洋汚染地図[ASR]太平洋産の魚介類はもう食べられない!?
■放射線モニタリング情報:文科省(埼玉・千葉の測定結果発表。東京・神奈川・長野も発表間近)
■日常で放射能に向き合う。医療除染方法から食品効果への応用:非常に分かり易い
【遺伝子組み換え作物】
■巨大企業モンサントの世界戦略(前編) 遺伝子組換 バイオテクノロジー。米国政界を取り込み、遺伝子組み換えのリスクを隠蔽し、圧倒的な世界シェアで市場をコントロールする脅威の多国籍企業。
■ジャガイモ、大豆、トウモロコシの遺伝子組み換え作物を認可! これを農家が作り始めたら日本農業の終焉は近い。インドでは25万人の農民が自殺に追い込まれている。
★原発情報リンク集(妻女山里山通信編集)最新情報はツイッターでも流しています。

★ネイチャーフォトのスライドショーやムービーは、【Youtube-saijouzan】をご覧ください。粘菌や森のあんずのスライドショー、トレッキングのスライドショーがご覧頂けます。
★ネイチャーフォトは、【MORI MORI KIDS Nature Photograph Gallery】をご覧ください。キノコ、変形菌(粘菌)、コケ、花、昆虫などのスーパーマクロ写真。滝、巨樹、森の写真、森の動物、特殊な技法で作るパノラマ写真など。粘菌の写真はこちらにたくさんあります。
★【MORI MORI KIDS(低山トレッキング・フォトレポート)】ニホンカモシカに遭遇したトレッキングも数多くあります。Youtubeのトレッキング&ネイチャーページもご覧ください。
★妻女山(斎場山)について研究した私の特集ページ「「妻女山の真実」妻女山の位置と名称について」。「きつつき戦法とは」、「武田別動隊経路図」など。このブログでも右下で「妻女山」でブログ内検索していただくとたくさん記事がご覧いただけます。
9月も下旬というのに山は青々としていて、まるで8月下旬の様です。残暑が長かったせいでしょう、初秋のキノコも全く見られません。途中三峯山の麓にある大池のキャンプ場に寄り昼食としましたが、山栗が今頃落ち始めたところで、イガも青々としています。今頃ヤマトリカブトが満開です。例年なら9月半ばの花でしょう。台風でかなり雨が降ったはずなのに毒キノコさえ見当たらないというのは地温がまだかなり高いのでしょう。山頂に着くとお婆さんがいましたが、捨てられたのではなくハイカーでした。
頂上は東西は樹木で遮られていますが、南北は眺望があります。北は善光寺平(長野盆地)がくの字に広がり、北信五岳が見えます。眼下には姨捨岩のある長楽寺辺りと姨捨SAが見えます。左に目を向けると白馬三山。今の季節は最も雪の少ない時期で、白馬でさえ蒼く聳えています。大雪渓は見えませんが、残雪の杓子沢が見えます。南には上田方面と右に美ヶ原。塩田平のずっと向こうには蓼科山が霞んでいます。見通しがよければ八ヶ岳の裾野の向こうに富士山も見えるはずです。鏡台山からは富士山を確認しましたが、冠着山ではまだです。いつか撮影できたらと思っています。
山頂には山梨の木があって鈴なりに実が熟していました。誰も採らないようなので、息子と二人で収穫しました。試しにかじってみると甘い事! しかし、実は硬くざらついていて食感はよくありません。口の中で果汁だけ吸ってカスを吐き出すのがいいようです。これはいいジュースが採れるとひと山収穫しました。山頂に山梨があるとは驚きでした。よく見るともう一本大きな木がありましたが、そちらの実は紡錘形で小さめでした。
ヤマナシは、山梨県の名前にもあるように山梨の山に多いのかもしれませんが、信州の里山にもあるようです。果皮にはタンニンが多く含まれるのでセシウムを吸収し易いから食べない方がいいでしょう。リンゴと同じ様にペクチンも多いので、セシウムの排出効果もあるかもしれません。持ち帰って皮を剥き、ジューサーにかけましたが、これは美味でした。
北信五嶽や白馬三山、仁科三山、蓼科や美ヶ原のパノラマを堪能した後帰路につきました。一旦坊城平方面への道を北へ下ります。途中、ヤマボウシの実が真っ赤に熟しています。食いしん坊の息子が食べましたが、甘い上にムッとするような南国果実の様な妙な味があって、いくつも食べたくなるものではありませんでした。ヤマボウシは月の輪熊やオオスズメバチの好物です。冠着山も月の輪熊はいるので熊鈴は必須です。
登山道脇にはオヤマボクチも咲いていました。この葉にある繊維を練り込んで打つ、信州飯山の富倉蕎麦が有名です。この蕎麦は小麦粉が採れないため考案されたそうですが、オヤマボクチの茸毛 (葉の繊維)は無味なため蕎麦の味や香りを邪魔する事がないのだそうです。独特のコシが特徴の美味しい蕎麦だそうなので、一度食べに行きたいものです。
尾根を下って左、久露滝コースへ。山頂を西へ巻く様にトラバースする道を辿ります。久露滝への下山路まではよかったのですが、その先がいけません。ほとんど歩く人がいないのでしょう。廃道状態で、アカソやヤマトリカブトのジャングルや道が崩れかけた箇所を抜けて、やっと往路の登山道に戻りました。秋の訪れは、遅かった去年よりさらに遅れています。
【原発情報】
■[食品の放射線検査データ]毎日の買い物の目安に。メーカー品やスーパーの食品は、直接問い合わせるのがベスト。
■「野菜・米の500ベクレル」は絶対に受け入れてはならない。500Bq/Kgは全面核戦争時の食物の汚染上限。重複内部被曝を考えれば10年後に半数以上の国民が致死量以上に内部被曝…。
■福島第一原発による大気の汚染状況(環太平洋)
■太平洋汚染地図[ASR]太平洋産の魚介類はもう食べられない!?
■放射線モニタリング情報:文科省(埼玉・千葉の測定結果発表。東京・神奈川・長野も発表間近)
■日常で放射能に向き合う。医療除染方法から食品効果への応用:非常に分かり易い
【遺伝子組み換え作物】
■巨大企業モンサントの世界戦略(前編) 遺伝子組換 バイオテクノロジー。米国政界を取り込み、遺伝子組み換えのリスクを隠蔽し、圧倒的な世界シェアで市場をコントロールする脅威の多国籍企業。
■ジャガイモ、大豆、トウモロコシの遺伝子組み換え作物を認可! これを農家が作り始めたら日本農業の終焉は近い。インドでは25万人の農民が自殺に追い込まれている。
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★ネイチャーフォトは、【MORI MORI KIDS Nature Photograph Gallery】をご覧ください。キノコ、変形菌(粘菌)、コケ、花、昆虫などのスーパーマクロ写真。滝、巨樹、森の写真、森の動物、特殊な技法で作るパノラマ写真など。粘菌の写真はこちらにたくさんあります。
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★妻女山(斎場山)について研究した私の特集ページ「「妻女山の真実」妻女山の位置と名称について」。「きつつき戦法とは」、「武田別動隊経路図」など。このブログでも右下で「妻女山」でブログ内検索していただくとたくさん記事がご覧いただけます。