モリモリキッズ

信州里山通信。自然写真家、郷土史研究家、男の料理、著書『信州の里山トレッキング東北信編』、村上春樹さんのブログも

真田の上田へ。ペルー料理、ブラジル食材、天然酵母のパン。女性杜氏の酒蔵。戸倉上山田温泉のエメラルド色の観世温泉(妻女山里山通信)

2024-07-28 | 男の料理・グルメ
 週末は息子の用事に付き合って久しぶりに上田へ。まず昼近くなのでペルー料理の店へ。ついでブラジル食材の店へ。元は東京の歴史ある天然酵母のパンの店、ルヴァンへ。その隣りにある知る人ぞ知る岡崎酒造へ。

 ペルー料理の「真田丸焼き」のランチ。「炭火焼きチキン」。パセリとニンニクの調味料や自家製のマスタードをつけて頂きます。とっても美味。卵スープがついて1000円。

 「サルタデポヨ」。ポテトや紫タマネギ、鶏肉などの炒め煮。ペルーの調味料はそれほど癖がなく日本人にも合う味です。アイスのピノとコーヒーがつきます。帰りにキャンディをいただきました。夜のメニューはもっと本格的なものがたくさんあります。チキンの丸焼きのテイクアウトも。トロピカルフルーツのジュースもお勧め。

 お店の外観。2階がレストランで、1階が厨房の様です。日系ペルー人の御婦人が案内してくれます。

 次に訪れたのはブラジル食材の「BEM BRAZIL FOODS」。やっと訪問できました。ここもランチも食べられます。レジのお姉さんは日本語堪能なので心配ありません。質問にも丁寧に応じてくれます。買ったものは後で紹介します。今回は買いませんでしたが、リングイッサ(生ソーセージ)やカルニセッカ(塩漬け牛肉)、コシーニャなども売られています。ただ酒類販売免許を持っていないのかアルコール類はありません。

 北国街道の宿場町、柳町の「ルヴァン」へ。天然酵母と国産小麦のお店。奥にカフェもあります。

 店内。ルヴァンといえばカンパーニュ。実は30年ほど前、調布市のつつじヶ丘に工場と売店がありました。小さかった息子たちを連れて買いに行くと、かならずおまけをくれました。今回そんな話をしたら店員さんのお母さんがそこで働いていたそうです。そんなわけか大きくなった息子におまけをくれました(笑)。

 その隣にある江戸時代から続く「岡崎酒造」。寛文5年-1665年創業。信州には7人の女性杜氏がいるそうです。酒千蔵野の千野麻里子さんの「川中島幻舞」は甘露でした。今回念願かなって、杜氏岡崎美都里さんの純米吟醸酒「亀齢」を買うことができました。1800円で、ひとり1本限定です。地元上田市が誇る稲倉の棚田で栽培された長野の酒米・ひとごこちを使っています。まだ飲んでいません。楽しみです。

 岡崎酒造の古い瀬戸物などが展示されています。駐車場は向かいにあるのですが狭くて繁忙期は入れないこともあります。信州は巨大な酒蔵はあまりないのですが、非常にレベルの高い小さな酒造所がいくつもあります。「寒竹」などもそのひとつ。

 今回買ったもの。パッションフルーツはマラクジャといいますが、ピンガ(ラム酒)と割ってカクテルに(バチーダ)。アイスやケーキなどにも使われます。マテ茶は飲むサラダといわれるほど栄養が豊富。ファリーニャ・デ・マンジョーカは、キャッサバの粉を煎ったもので、アマゾンでは何にでもかけて頂きます。ポン・デ・ケージョはチーズパン。最近お馴染みになりました。ルヴァンのカンパーニュ。密度が高く、これで4人分ぐらいあります。ちゃんと息子の用事を済ませて。戸倉上山田温泉のエメラルド色が美しい観世温泉に入って帰りました。

 たくさんある淡竹でメンマを作りました。穂先と根本に近い太いところで作ります。まず筍を茹でて塩漬けします。一ヶ月ほど冷蔵庫の野菜室で発酵熟成させてから塩抜きします。
『淡竹のメンマ』
■材料
塩抜きした筍・・・・・500g
ゴマ油・・・・・・・・大さじ1と1/2
キビ糖・・・・・・・・大さじ1
(A)
水・・・・・・・・・・200cc
しょう油・・・・・・・大さじ2
オイスターソース・・・小さじ2
鶏ガラスープ顆粒・・・小さじ2

ラー油・・・・・・・・適量
粉山椒・・・・・・・・適量

■作り方
1. 筍をゴマ油で1分炒める。
2. (A)を加えて汁気がほぼなくなるまでかき混ぜながら煮る。
3. 仕上げに好みでラー油と粉山椒を振り混ぜてできあがり。
 より中華風にしたければ、五香粉(ウーシャンフェン)でもよい。
 小ネギやすり下ろし生姜や姜葱醤(ジャンツォンジャン)で和えるといいつまみになります。
 ラーメンや角煮丼などにも。

『信州丸茄子のおやき』
■材料(20個分)
信州丸ナス・・・・・・・・5個
中力粉(地粉)・・・・・・600g
水・・・・・・・・・・・・360cc(今回は準強力粉なので6割に)
信州麹味噌・・・・・・・・100g
ゴマ油・・・・・・・・・・大さじ1
青紫蘇の葉の大きなもの・・40枚
青唐辛子・・・・・・・・・1本(好みで)
 粉と味噌はやや多めに作るのがミソ。足りないと面倒ですが、余っても色々な料理に使えますから。

■作り方
1. ボウルに小麦粉、水を入れ、やや柔らかめの耳たぶの柔らかさに練る。
  濡れ布巾をかぶせて1時間以上ねかす。
2. 別のボウルに麹味噌、ゴマ油、好みで青唐辛子(焼いてみじん切り)をよく混ぜておく。
3. ナスを洗ってヘタを落とし、横に4等分の輪切りにする。輪切りにしたものに切れ込みを入れる。
4. 3の切れ目に2の合わせ味噌を、ナスの大きさに応じて小さじ1ほど挟む。
5. 手のひらに水をつけ、ねかしておいた小麦粉を適量手に取る。
6. ナスをのせ、周りから小麦粉をひっぱって包む。包んだら青紫蘇の葉ではさむ。
7. 大きめの蒸し器を火にかけ沸騰させておく。ナスをくっつかないように斜めに重ねていく。
8. 強火で20分ほど蒸して、箸がスッと入ればできあがり。

「村上春樹さんのピーター・キャットを中心とした70年代のクロニクル」というムサビの美大生時代に彼のジャズ喫茶でアルバイトしていた当時のブログは世界中からアクセスがあります。この文章をクリックで見られます。ロンドンに5週間住んでいて、Queenのフレデイ・マーキュリーの恋人のメアリー・オースチンが勤めていたBIBAの店で当時の私の恋人が彼女からジャケットを買った話。70年代の美大生の赤裸々な日々が見られます。

好評だったブログ記事:「ブラジルへの郷愁」レヴィ=ストロース 川田順造訳 みすず書房。文化人類学、また構造主義におけるバイブルのひとつ(妻女山里山通信)は、都合によりリンク先の楽天ブログに移転しました。

インスタグラムはこちらをクリックツイッターはこちらをクリックYouTubeはこちらをクリック。米子大瀑布、絶滅危惧種のナミルリモンハナバチ・キバネツノトンボ・北信流など。これからどんどんアップしていきます。
 
もう一つの古いチャンネルはこちら。76本のトレッキングやネイチャーフォト(昆虫や粘菌など)、ブラジル・アマゾン・アンデスのスライドショー

『信州の里山トレッキング 東北信編』川辺書林(税込1728円)が好評発売中です。郷土史研究家でもあるので、その山の歴史も記しています。地形図掲載は本書だけ。立ち寄り温泉も。詳細は、
『信州の里山トレッキング 東北信編』は、こんな楽しい本です(妻女山里山通信)をご覧ください。Amazonでも買えます。でも、できれば地元の書店さんを元気にして欲しいです。パノラマ写真、マクロ写真など668点の豊富な写真と自然、歴史、雑学がテンコ盛り。分かりやすいと評判のガイドマップも自作です。『真田丸』関連の山もたくさん収録。

本の概要は、こちらの記事を御覧ください

お問い合せや、仕事やインタビューなどのご依頼は、コメント欄ではなく、左のブックマークのお問い合わせからメールでお願い致します。コメント欄は頻繁にチェックしていないため、迅速な対応ができかねます。
 インタープリターやインストラクターのお申込みもお待ちしています。シニア大学や自治体などで好評だったスライドを使用した自然と歴史を語る里山講座や講演も承ります。掲載の写真は有料でお貸しします。他のカットも豊富にあります。左上のメッセージを送るからお問い合わせください。
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オオムラサキのオスに今年初めて邂逅。シオカラトンボ、ムギワラトンボ。ヤマトシジミとアメンボウの交尾。猛暑の妻女山(妻女山里山通信)

2024-07-22 | アウトドア・ネイチャーフォト
 最高気温は34度の予報、妻女山陣場平に登ると28度。快適と言いたいところですが、無数のクロメマトイに纏わりつかれました。何もいません。堂平大塚古墳にも下りてみましたが何もいません。樹液バーも空っぽ。仕方なく下りて林道をウロウロ。

 オスのオオムラサキ。左の翅の欠損は、ニホンカナヘビに襲われたのかも知れません。今年初めて目撃しました。長坂峠のエノキの葉にオオムラサキの幼虫などの食痕が見られなかったので心配していました。昨年は猛暑でオオムラサキはオスメス1頭見ただけでした。その影響がもろに出ています。羽化した数は相当に少ないと思われます。

 樹上から転げ落ちるように草むらに落ちてきました。何かに襲われたのでしょうか。水たまりの水を飲んだり、獣糞を吸いに地上に下りることはありますが、そういう時にニホンカナヘビに襲われやすいのです。

 蝶などを狩るシオヤアブのオス。自分より大きな昆虫を狩ることもあります。

 ヤマアジサイは満開です。ヤマハギも満開なのですが、あまりの暑さに吸蜜に来るシジミチョウはいません。

 妻女山展望台から西に茶臼山と右奥に虫倉山。その右に陣場平山。富士ノ塔山。今日は北アルプスは雲の中です。眼下の長芋畑の緑が濃くなってきました。実は耕作放棄地もたくさんあります。若い人が魅力を持つような農業を育てないと自給率の低い日本は、有事のときは都会の人から死んでいきます。輸入戻税や円安で苦労もなく巨額の利益を得ている巨大企業に尻尾を振り、中国などの外資企業に国土を売り払っている売国奴自公政権を潰さないと日本は終わります。

 妻女山山系の麓にはいくつか池や沼があります。そのひとつに行ってみました。まず、シオカラトンボのメス。ムギワラトンボです。メカニックな背中の構造が魅力的。

 シオカラトンボのオス。飛翔交尾するペアもいました。真っ赤なナツアカネもたくさん。

 交尾中のアメンボウ。半翅(はんし)目アメンボ科。ハエや羽虫などを食べる肉食昆虫です。末端に毛が密生した脚の先端に油を塗り、表面張力を利用して身体を水面から持ち上げて滑走します。体重が0.04gしかないのでそりゃあ浮きますよね。昆虫を捕らえたら獲物の体が溶ける液を注入し吸い取ります。

 クサノオウ(瘡の王)で交尾中のヤマトシジミ。蝶の交尾というのは時間がかかります。よって交尾中にシオヤアブなどに狩られてしまうものも少なくないのです。メスは場所が気に入らないとオスを引きずってあちこち移動することもあります。基本メスが主導します。

 このカットから上がメスで、下がオスと分かります。翅の表がオスは青っぽくメスは茶褐色です。ウスバシロチョウもそうですが、蝶の交尾は女性上位が基本の体位です。

 ベニシジミ(紅小灰蝶)。幼虫の食草は、タデ科のスイバやギシギシなど。羽化したてなのか綺麗です。

 カワセミが子育て中なのでしょうか、盛んに水面すれすれを舞って木々をまわって餌を捕らえています。次は大きな望遠レンズを持ってきましょう。撮影に夢中になると池に落ちそうになるので要注意です。炎天下は危険なのでたびたび日陰に入ります。

 眼の前に3、4ミリの真っ白な綿毛がフワフワ。普通は目にも止めないでしょうけれど、すぐにハゴロモの幼虫と分かったので後を追いました。葉に止まったところを撮影。昨年の今頃にスケバハゴロモの幼虫を撮影しブログにアップしました。これはオオシラホシハゴロモかな? 可愛いですけど果樹園の害虫です。ハゴロモ類の幼虫は、過剰な糖分をロウに作り替えて,カモフラージュの材料として利用しているのです。カメムシやセミの仲間です。

 陣場平の様子。歩くと小蛾が草むらからたくさん舞い上がります。それだけ。何もいません。近々ここの除草作業をします。その下見を兼ねて登りました。猛暑でここ2、3年は妻女山山系の昆虫が激減しています。樹液バーにもなにもいません。急激な気象の変化は、生物の特に昆虫の生態系には過激な影響をもたらしています。ただ昨年とは猛暑のパターンがずいぶんと異なります。それが今後どういう影響をもたらすのかは分かりません。逐次定点観測をしていきたいと思います。

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蜂雀と書く不思議なホウジャク。極小のミナミヒメヒラタアブ。ジャノメチョウの交尾。夏の茶臼山自然植物園(妻女山里山通信)

2024-07-19 | アウトドア・ネイチャーフォト
 11日ぶりの晴れ。しかも梅雨が明けました。梅雨は短かったのですが、長野県の降水量は平年の1.5倍だとか。よく降りました。この日の最高気温は32度の予報ですが、茶臼山自然植物園は28度。しかし日差しは刺すように暑く炎天下にいられるのは3分ほど。今回のお目当ては蜂雀と書くホウジャクです。前回、目撃したので。

 まず見つけたのはミナミヒメヒラタアブ。複眼がくっついているのでオス。体長が8-9ミリしかないので、探さないと存在すら気がつきません。小さすぎて羽音もしません。以前9ミリのオスが8ミリのメスを抱きかかえて交尾飛翔する場面を撮影しましたが、本当に幸運でした。

 胸部と腹部の間の両側に小さなヘラ状の突起が出ています。昆虫は4枚の翅を持っていますが、ハエ目の昆虫は2枚です。これは後翅が退化して平均棍という飛翔の際にバランスをとるための器官に変化したものです。長い下口式の口器(唇弁)を出して花粉や密を吸います。

 後方は茶臼山南峰。一番下からは2.5キロ。標高差は300mほど。ここまで登ってくる人は少ないのですが、5人ほど登ってきました。日課としている方もいる様です。熱中症対策は必須です。花は外国産の園芸種が中心。

 ヒメクロホウジャク(姫黒蜂雀)チョウ目スズメガ科 ホウジャク亜科。体長は45ミリほど。地表に粗い繭を作り蛹で越冬します。幼虫の食草は、アカネ、ヘクソカズラ、アケビなど。ブラジルで見たハチドリそっくりです。

 体長と同じぐらいの長い口吻で吸蜜しています。1秒間に70回ほど高速で羽ばたきます。写真の様に花に止まることもありますが、基本はホバリングしながら吸蜜します。

 吸蜜している花は、ブッドレア・ブラックナイト。高さ2.5メートルぐらいになる華やかな花です。蝶が集まるため、英名はバタフライブッシュ。

 翅の一部が透けていて美しい。初めて見たときは、なぜ日本にハチドリがいるのと思いました。

 高速で羽ばたき移動するので、これも撮影が難しい昆虫です。

 日本特産のヤマユリ(山百合)。大柄で艶やか。鱗茎は食用の百合根になります。ただ花はユリ中毒を起こすので芳香が強くても嗅がないほうがいいでしょう。ネコは死ぬこともあるそうです。

 ベルカシア・アンプレ・クリカウリスで交尾しながらメスが吸蜜している3組のマメコガネ(豆黄金)。幼虫はブドウ、バラ、ヤナギ、そしてクズやマメ類などの根を食べ、成虫はそれらの葉を食べることから害虫として知られています。北米ではジャパニーズ・ビートルと呼ばれる外来の重要害虫。鳥やスズメバチが天敵ですが、土壌中のバチルス・ポピリエという乳化病菌が幼虫に寄生するため大量発生を抑えているということです。つまり、農薬の空中散布などで土壌汚染されて細菌が死ぬと大量発生の可能性もあるわけです。

 オカトラノオで吸蜜するヒメキマダラセセリ(姫黄斑挵)。

 ブッドレアで吸蜜するウラギンスジヒョウモン(裏銀筋豹紋)。

 交尾中のジャノメチョウ(蛇目蝶)。クガイソウ、マツムシソウ、アザミ類などの花で吸蜜するほか、腐った果実や獣糞も吸います。幼虫の食草は、イネ科やカヤツリグサ科の葉。

 植物園にいついている黒猫。声をかけても振り向きもせず。暑さに参っている様です。

 黄色い花は、北米原産のルドベキアの一種。草丈が2メートルぐらいあります。別名は松笠菊。右奥に根子岳と四阿山。手前に奇妙山。昼近くですが暑くて誰もいません。頭がクラクラしてきたので帰ります。

 帰る途中にヤブカンゾウ(藪萱草)ススキノキ科ワスレグサ属の多年草。私も畑で育てていますが、蕾は金針菜で、中華の高級食材。消炎、止血薬として血尿、痔などに効く薬草です。

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絶滅危惧Ⅱ類のハナダカバチ。ツバメシジミ、ベニシジミ、ルリシジミ、ヤマトシジミ、ウラギンスジヒョウモンが舞う茶臼山自然植物園(妻女山里山通信)

2024-07-08 | アウトドア・ネイチャーフォト
 最高気温が36度になった長野市。茶臼山自然植物園に行きました。毎年この季節に必ず訪れています。10時過ぎに着いたときの気温は30度。湿度が低いので日陰に入るとしのげますが、日向は痛いほどの日差し。20分ほど撮影しては車に戻って休憩を繰り返しました。ただそのために帰ってからバッテリーがあがってしまいました。アイドリング状態でのエアコンはほどほどに。

 ハナダカバチ(ニッポンハナダカバチ)。いきなり凄い昆虫を発見。絶滅危惧Ⅱ類です。砂地に巣を作る肉食性の昆虫。なので海岸や河川敷に生息するのですが、なぜこんな山の中に。茶臼山は地滑りの山なのであちこちに崩れた砂の崖があるのです。ここから続く中尾山は裾花凝灰岩の砂地が各所にあるので生息できるのでしょう。

 メスが斜めに30センチほどの巣穴を掘り、幼虫の餌となるハエやアブを毒針で刺してとらえ巣に運びます。ひとつの巣には一個の卵を産み育てます。ただ人を襲うことはない様です。成虫の体長は、21~23ミリ。学校や公園の砂場に巣作りすることもあるそうです。成虫はこんな風に花で吸蜜もするのですね。花はオカトラノオ。

 飛んでいるハエやアブを空中で捉えて毒針を刺し麻酔をかけて生きたまま巣に運びます。フランスの昆虫学者のファーブルが『昆虫記』にハナダカバチの生態を記しています。世界には300種ほどいますが、まさか茶臼山で邂逅するとは思いませんでした。

 展望台から登って藤棚を超えると英国風ガーデン。色々な花と昆虫が見られます。超ラッキーなら幻のブルービーに邂逅するかも。

 シジミチョウは、まずツバメシジミを発見。ツバメシジミ(燕小灰蝶)チョウ目シジミチョウ科。後翅にある尾状突起が特徴なんですが切れて無くなっています。庭でもよく見られるシジミチョウです。

 夏型のベニシジミ(紅小灰蝶)。幼虫の食草は、タデ科のスイバやギシギシなど。

 オカトラノオで吸蜜するルリシジミ(瑠璃小灰蝶)。ヤマトシジミに似ていますが、目が真っ黒です。オスの翅の表面は水色から明るい青紫色。瑠璃色ということでルリシジミ。春先から晩秋まで、山地から田畑、人家周辺でも見かけます。幼虫はバラ科、マメ科、ブナ科植物の蕾や花を食べます。

 ヤマトシジミ(大和小灰蝶、大和蜆蝶)。幼虫の食草がカタバミなので、その周辺で見られます。

 マルバハギで吸蜜するルリシジミ。妻女山のヤマハギはまだつぼみです。

 休憩に立ち寄った丸太造りの展望台から東方の眺め。左の薄紫の花は、ヒメルリトラノオ。ヨーロッパ~北アジア原産のベロニカ・スピカータの小型品種です。中央遠くに根子岳と四阿山。手前に奇妙山。いずれも拙書に載せています。何組か子連れの家族が来ていますが、皆左のアスレチックのある森の中にいます。炎天下にいるのは私だけ。

 吸蜜中のウラギンスジヒョウモン(裏銀筋豹紋)。ここではほかにツマグロヒョウモン、メスグロヒョウモン、ミドリヒョウモンなどを撮影したことがあります。

 似たものにオオウラギンスジヒョウモンがいますが、前翅裏面中ほどに外縁に平行にぼやけた白色の点列があることや、翅頂が丸いことなどからウラギンスジヒョウモンとしました。また、翅頂に白斑がないことからオスです。食草はスミレ類で、成虫はオカトラノオ、アザミ類で吸蜜します。 吸蜜中のこの花は、キク科のヘリオプシス・ヘリアンソイデス。

 キキョウ(桔梗)の花。根っこは生薬として用いられます。根を生薬で桔梗根といい、去痰、鎮咳などの薬効があります。
「萩の花 尾花 葛花 瞿麦の花 姫部志 また藤袴 朝貌(あさがお)の花」山上憶良。朝貌の花が桔梗のことといわれています。奈良時代に唐から入ったのですが、その当時は朝に咲く花をまとめて朝顔と呼んでいました。清少納言は、朝顔を大和のなでしこ(撫子・牛麦)として、オミナエシ(女郎花)、キキョウ(桔梗)、カルカヤ(刈萱)、菊、壷スミレと並べて褒めたたえています。

 ガウラ。アカバナ科の多年草です。和名をハクチョウソウ(白蝶草)といいます。北アメリカ、メキシコ原産。

 葉を見てすぐにタデ科と分かりました。帰って調べると、ベルカシア・アンプレ・クリカウリスだそうで、中国・ヒマラヤ・パキスタンに分布するそうです。

 茶臼山自然公園の地図。左が山頂直下で標高700mほど。右が400mほど。結構標高差があります。南側に動物園があり、北口入り口からモノレールに乗って入場できます。昼を過ぎて更に気温が上昇。ボーッとしてきたので帰ります。

 立ち寄った北口入り口から下るとネムノキの花が満開。遠くに根子岳と四阿山。

 すぐ下から南東の眺め。眼下に篠ノ井市街。奥に私がホームフィールドとしている妻女山山系。とにかく暑いので温泉へ向かいました。

 この二日前の妻女山陣場平。貝母の群生地に行くと遠くに見慣れたニホンカモシカがお尻を見せて草を食べていました。静かに横にまわると、なんと脇に小さな子供がいてお乳を飲んでいました。生まれて間もない様です。一週間も経っていないでしょう。母親が気づいて振り返りました。顔見知りなのですが、流石に生まれたばかりの子供が一緒では近づけません。しばらくして子供を促すように森の奥へ消えていきました。4月2日に撮影した彼女を確認すると、確かにお腹が大きい。彼女の家系は三代前まで全てオスメスの双子を産んでいます。今回は一頭だけ。

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■BABYMETAL ■LOVEBITES 【Hellfest | 27 > 30 June 2024】圧巻のパフォーマンスとオーディエンス。LOVEBITES スペイン&ロンドン。(妻女山里山通信)

2024-07-01 | BABYMETAL・LOVEBITES・XG・宮本佳林・ジャズ・クラシック
 6月27日から30日の4日間で180以上のバンドが出演するフランス最大のメタルフェスティバル「ヘルフェス2024」にBABYMETALとLOVEBITESが出演しました。メインステージにおける圧巻のパフォーマンスとオーディエンス。視聴はYouTubeで見るをクリック! フルスクリーン、フルボリュームで。YouTubeは、フリーのイコライザーアプリを入れて高音と低音を強調し、ちょっといいヘッドフォンで聴くのがお勧め。



BABYMETAL - Hellfest 2024 – ARTE Concert


Lovebites Hammer of the Wrath live at Hellfest 28 June 2024


Lovebites - Soldier Stands Solitarily live from Hellfest


Hellfest | 27 > 30 June 2024 
27 > 30 June 2024 » BABYMETAL 
27 > 30 June 2024 » LOVEBITES 

ヘルフェスト2024:全プログラムとコンサート時間:SORTIA PARIS

Lovebites at Rock Imperium Festival 22/06/2024 full show:スペイン


Rock Imperium Festival 22/06/2024

Lovebites - Full concert (live) - 14.06.24 - New Cross Inn, London [4k]

 [4k]なのでフルスクリーンにしてHDMIでつないで大画面テレビで観ると大迫力。音はヘッドフォンで。Famiちゃんの左手の動きがアップで見られる貴重な動画。1時間22分のライブ動画。

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『信州の里山トレッキング 東北信編』川辺書林(税込1728円)が好評発売中です。郷土史研究家でもあるので、その山の歴史も記しています。地形図掲載は本書だけ。立ち寄り温泉も。詳細は、
『信州の里山トレッキング 東北信編』は、こんな楽しい本です(妻女山里山通信)をご覧ください。Amazonでも買えます。でも、できれば地元の書店さんを元気にして欲しいです。パノラマ写真、マクロ写真など668点の豊富な写真と自然、歴史、雑学がテンコ盛り。分かりやすいと評判のガイドマップも自作です。『真田丸』関連の山もたくさん収録。

本の概要は、こちらの記事を御覧ください

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  インタープリターやインストラクターのお申込みもお待ちしています。シニア大学や自治体などで好評だったスライドを使用した自然と歴史を語る里山講座や講演も承ります。掲載の写真は有料でお貸しします。他のカットも豊富にあります。左上のメッセージを送るからお問い合わせください。
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