モリモリキッズ

信州里山通信。自然写真家、郷土史研究家、男の料理、著書『信州の里山トレッキング東北信編』、村上春樹さんのブログも

花の野川自然観察園・調布飛行場

2008-03-30 | アウトドア・ネイチャーフォト
花見日和の土曜日に家族でサイクリング。まずは、野草園のカタクリの里へ。そして深大寺から神代植物園グリーンギャラリーへ。天文台を抜けて天文台裏にある国分寺崖線の上の見晴らし遊歩道へ。花曇りの調布飛行場の向こうには丹沢山塊と富士山、右に目をやれば大岳山、御岳山、御前山、三頭山に大菩薩嶺。竹林の小径を下りて野川沿いに野川公園自然観察園へ。

タチツボスミレ、結実したセツブンソウ、オオイヌノフグリ、イカリソウ、オオシマザクラ、ニリンソウ、芽を出したばかりのウラシマソウ、咲く直前のオドリコソウ、ミツマタの残花、マユミの若葉などを撮影。特筆すべきは、切り株に見つけた変形菌(粘菌)の変形体と思ったのは、実はミズキの樹液が酵母発酵したもの。直径50センチぐらいの切り株一面に発生していました。赤茶色でぬらぬら塗れていて知らないと気味が悪いでしょう。触るとぶよぶよしていますが、特に嫌な臭いはしません。普通は、小さな虫のエサになります。

ついで、昼食の場所を求めて野川公園へ行きましたが、ものすごい人で場所がありません。そこで調布飛行場の北にある武蔵野の森公園へ。滑走路が見える丘の上に場所をとりました。発着するセスナやボンバルディアなどを眺めながら前夜にみんなで作った「錦松梅」入りいなり寿司と穴子、鰹の土佐煮、鮭、蟹棒の海苔巻きを食べました。私は持ってきた缶ビールをプシュッ! 桜のピンクと雪柳の白、耳を澄ますと雲雀の鳴き声。

帰りは野川沿いへ、深大寺を過ぎる辺りで、ものすごい人で通れず。カニ山へ避難。直売所で美味しそうなレタスや菜花、長ネギ、ホウレン草などを買って帰宅。途中でパンクするという落ちまでつきました。
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藪こぎして歴史の古道を辿る

2008-03-24 | アウトドア・ネイチャーフォト
腰痛と花粉症をおしての久しぶりの山行は、山梨県139号線の松姫峠から奈良倉山へのお手軽ハイキング。といってもそれでは、余りにもお手軽すぎてつまらない、というわけでかねてより懸案事項だった、十文字峠から佐野峠への今は廃れた古道を辿ることにしました。芽吹き前の最も見通しの良い今なら辿れるだろうと考えたのです。

早朝7時、快晴の松姫峠からは真っ白な富士山が楢ノ木尾根の向こうにそびえ、右手大菩薩嶺は、雪混じりのごま塩色。爽快な景色を見ながら朝食の後出発。わずかに残雪の残る奈良倉山への登山道を辿ります。まず奈良倉の頂上を踏んで、絵に描いたような富士山の見える展望地で二回目の朝食。

そして、十文字峠に下り、いよいよ古道に足を踏み入れます。この道は、往古小菅村と大月市七保を結ぶ古道だったのですが、かなり古い時代に廃れてしまったようです。去年の4月28日に家族で長作から奈良倉山へ登った時に、この古道を250mほど辿ってみたのですが、なんとか行けそうな気がしたので今回の挑戦となったわけです。

結果は、思いの外踏み跡ははっきりしていましたが、それは物好きな登山者がつけたものではなく、鹿や猪、熊などがつけたものでした。古道は、獣道としてかろうじて残っていたのでした。もちろん地形的にはっきりと残っているところもあれば、単なる斜面に消えているところもありました。芽吹き前の今だから通れましたが、初夏以降、真夏は藪でとても通れないでしょう。

古道は、思っていたよりも先へ続き、1238mの林道がそれまでの南面から北面に変わった後の小さなカーブで林道へと出ていました。それから先は、造林作業のために造られた林道建設で消滅してしまったようです。その後、私達は佐野峠まで足を伸ばし、さらに松姫鉱泉へ下る道ではなく、戻るようにして1260mから西へのびて994mへと下る道を下りてみました。この道は994mへ下った後、南の尾根をつたって竹ノ向へと下っている旧道だろうと思われました。

今回のトレッキングのフォトレポは、モリモリキッズでご覧ください。
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三軒茶屋 ふろむあーすカフェ・オハナ

2008-03-12 | ジョブ
三軒茶屋の246沿いにある 「from Earth Cafe “OHANA” (ふろむあーすカフェ・オハナ)」に行ってきました。そもそもこちらとは、すぐ近くにあるフェアトレードショップの「ふろむあーす」のお店のサイトを作らせてもらったのが始まりです。連れも「玄米が美味しいオーガニックカフェ♪」という訪問記をブログで書いていますが、以前は馴染みの薄かったフェアトレードという言葉や、オーガニックという言葉も、今やむしろ若い人を中心に市民権を得たようです。色々問題が起きているし地球温暖化も無関心ではいられないですからね。

その後ウェブショップのサイトも制作させてもらいましたが、今回はこのお店のホームページを作るための打ち合わせでの訪問です。
from Earth Cafe “OHANA”は、フェアトレード、エコロジー、オーガニックをコンセプトに、心地よい空間、音楽、FOOD & DRINKを 提供するオーガニック & コミュニティ・カフェ + ナチュラル・キッチン & バーとしてオープンしました。既にコンサートやイベント、ワークショップなどが開かれ、三軒茶屋の新たな注目のスポットとなっています。

食や子育て、教育の問題が多い昨今、コミュニティの場にもなるような、こういったカフェやショップが近所にあるということは、地域の活性化にも繋がるでしょうし、どちらかといえば孤立しがちな都会の若者や子育て中の親子には嬉しいスポッとになると思うのです。昔のような喫茶店文化というのは、今や死語ですが、ワークショップなどの活動を通して新たなカフェ文化のようなものが形成されていくのではと期待しています。ギャラリーにできるような壁面もあるので、貸しギャラリーも計画されているようです。本当に今後が楽しみなカフェです。

ということで肝心のサイトですが、オーガニックといっても大きな企業のような小綺麗でお洒落だけれども結局は人任せで温かみを感じさせないようなサイトではなく、やはりオーナーが自ら頻繁に更新していくような体温のあるサイトを目指しています。オーナーのFさんも、ショップのサイトの時は本当に初心者でしたので、思いっきりシンプルなサイトにしましたが、現在は更新作業にも慣れてかなりレベルアップされています。そこで今回はフラッシュなども使って、ビジュアルも充実させようと思っています。しかし、やはりウェブマスターの気持ちの入った嘘のない言葉や、本人が伝えたいという想いで撮った写真やスタッフが描いたイラストなどが最も大事なのはいうまでもありません。フルサイトなのですぐにアップというわけにはいきませんが、アップロードされたら、またお知らせします。詳しい場所や営業時間などは、サイトが立ち上がるまでは、ブログ「from Earth Cafe “OHANA”」をご覧ください。
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野郎ふたりでコリアンタウン

2008-03-08 | 男の料理・グルメ
何の因果か高校生の息子とコリアンタウンへお食事にでかけることになりました。いやね、その前に某カメラショップでニコンのP50を23ポイントもつけてもらって、ついでに他の店では4GBのsdhcカードを4千なんぼを特売日とかで2千なんぼで手に入れて息子共々ご満悦。つれに勧められた韓国食堂で昼飯をとひと駅乗ったわけです。

駅を下りるとどういうわけか自然に足が左へ向いて、信号四つ目を右だったよねなんて歩き出したわけであります。ちらほらと韓国料理屋なんかもあったりして、なんだか言われてるほど賑やかじゃないねなんて息子と話しながら歩いていったわけです。花粉症で鼻はぐずぐず目はかゆいし偏頭痛。早く着かんかなあ、と歩みを速めたわけです。と前を見ると……。

なんとか教会もあるし、でもなんか地図と違わないか?なんていいながら、四つ目の角を右へ入っていきました。でも、目指す小学校も公園も無い。しかも、わき道は大通りに対して地図では直角なのに、ことごとく斜め。変だなとは思いつつ、四つ目の角を入っていくと、道はくねくねと曲がって住宅街へ。気が付けばどこかのガード下。ぶちぎれそうになる小腹を抑えて、息子と協議するに、「俺たち反対側へ歩いていない?」太陽を見上げると、ありゃへんなところに太陽がある。ではなくて私達が間違い。

微妙に韓国料理屋があったりするもので……。ちっくしょーっ!と思いつつも駅へ戻り、反対側へ。なんだものすごく賑やかじゃないの。韓流ブームにのっかったご婦人達で街は溢れかえっておりました。で、信号四つ目を右だね。あっ、ここここ。というわけで住宅街を歩いていくと、あったあった!

やっとたどりつきました。店頭のメニューを見て、何食う?としばし相談。息子はユッケジャンピビンパ1000円スープおかず付き、私はソルロンタン500円ライスおかず付き。お店の右半分がスーパーマーケットになっているのです。ユッケジャンピビンパ、特筆するほどではないが美味。アリランの方が旨かったかな……。ソルロンタン、とろ~りとした牛のスープ。味がない……。ふたつ向こうの席のおばあさんが同じ物を食べていました。見るとなにか入れています。おお、塩だ。竹塩のようですね。これを入れて好みの味にするわけですね。ひとくちすすると、美味しい! これはくせになるな。クリーミーであっさり。

ところが食べて行くにしたがい、その濃厚さがわかる。そんなスープです。後引き。口の周りがいつしかネバネバ。スープを飲みながら、おかずの味付け海苔、キムチ、カクテキ、なにかおきゅうとみたいなもの、をおかずにご飯をいただくわけです。旨い。化学調味料を感じない味もいい。結構満足して完食。前にはうちと同じような父息子の二人連れ、後ろにはコリアンタウン詣での女性5人組。

お土産にと、隣のスーパーを物色。鰯のひしお(醤醢)とカマスのひしお、アミの塩辛、いずれも添加物無しが最高、タニシの缶詰(どう食べるのでしょう)を買いました。ここのチャンジャ(タラの塩辛は最高です)今度は、焼き肉食べたいねといいながら、ちょっといかがわしい歌舞伎町を息子にアレコレ説明しながら抜けて新宿に戻ったのでした。ヤレヤレ……。
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春は一気に来ないもの

2008-03-03 | アウトドア・ネイチャーフォト
次男と寒風吹きすさぶ中を「神代植物公園グリーンギャラリー」へ。春本番にはほど遠い風景。それでも遅咲きの野梅、たぶん「見驚(けんきょう)」かと思うけれど、しだれ梅が枯れ木ばかりの武蔵野の森に色を添えていました。帰りに野菜の直売所に寄り、芽キャベツと菠薐草をゲット。地産地消は作っている人の顔が見えるので安心。無農薬、あるいは低農薬で安心。ただ、時に懐かしい?虫がいるので生食は気を付けたい。というわが家の息子達も、平成生まれには珍しくふたりともギョウ虫検査で陽性になったことがあります。

翌日は、花粉と黄砂が飛ぶ前にと午前中ひとりで野川公園自然観察園へ。例年ならとっくに姿を消している節分草が満開。ミスミソウ、キクザキイチゲもやっと開花。マンサクが満開。オオイヌノフグリが咲き始め、柳もやっと芽吹き出しました。ミツマタは咲き始め。コサギが一心不乱に水底をつついていました。今年は猛暑だとか。地球が悲鳴をあげています。

午後は、試験中の長男と次男のサッカーの試合見学へ。黄砂と杉花粉が舞って、排気ガス混じりのグラウンドの砂煙がもうもうと立ち上る中での試合。石原都知事は、都議会議員は、調布市の市長と市議会議員は、この子供達の現状を知っているのだろうか!? 長男もこのグラウンドで練習を始めた頃、喘息のような症状が出たほど酷い状況。無駄な道路や箱物作る前にこういうところにお金を使って欲しい。次男のアシストを見てから、直売所を回って帰宅。案の定、具合が悪くなる。

あくまでも予定ですが、私が所属する長野郷土史研究会の会誌6月号に、「妻女山の真実」という原稿用紙20枚程度の文章が載ることになりました。地元の長きに渡る懸案事項、本当の妻女山が広く認知されることを祈らずにはいられません。この記事が注目されることを願っています。

興味のある方は、本当の妻女山について研究した私の特集ページ「妻女山の位置と名称について」をご覧ください。古文書が多く読みにくいでしょうが、次男が作った3Dによる妻女山地図や武田別働隊の進軍経路図、古地図、古い写真などもあり盛りだくさん。地元でしか分からない事実もあり、歴史好きには楽しんでいただけるページだと思います。
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