仁科三山の爺ヶ岳(2670m)。土豪の仁科氏に由来。栂山・栂谷ノ峯・後立山・五六ヶ岳・爺岳・爺子岳とたくさんの別称があります。南峰と本峰の間の白沢の上部には、春に種蒔きをする老爺の雪形が見られ、山名の由来となりました。天然記念物の雷鳥も生息します。ここからの直線距離は、約37キロです。
鹿島槍ヶ岳(2889m)。山頂の右手の陰になっている谷には、平家の落人が隠れたというかくね里があり、上部の雪渓は2018年に長野県初の氷河であると認定されました。かくね里の人々は、やがて大川沢を下り鹿島川の辺りに住み、それが今の鹿島集落とか。ただ、鹿島神社には807年(大同2年)には集落があった記述があるそうで、平家追討以前にすでに集落があったことになります。戦国時代の天文年間の大地震で鹿島槍が大崩壊し、麓が大被害を受けたため、地震の神様である鹿島神社を勧請したといわれています。
白馬三山は雪雲の中。手前は茶臼山南峰。
爺ヶ岳と鹿島槍ヶ岳。手前は茶臼山などがある西山地域。西山大豆や野沢菜、リンゴが有名です。
北方の戸隠連峰と右奥に戸隠富士の別名を持つ高妻山(2,353m)。左奥に乙妻山。
飯縄山(1917m)。山頂は右の頂きです。左の南峰には飯縄神社の奥宮があります。祭神の飯縄権現(飯綱大明神)は、管狐(くがきつね)を使って術を行う飯縄遣(いいづなつかい)の仏神。山岳信仰が発祥といわれる神仏習合の神です。その姿は白狐に乗った烏天狗で、大日如来の化身の不動明王のさらなる化身といわれています。
手前に富士ノ塔山。裏の林道からはほぼ山頂まで車で登れます。麓の白い崖は裾花凝灰岩。手前のスタジアムがある南長野運動公園は、川中島の戦いの激戦地で勘助宮があります。
東方の根子岳(2207m)と四阿山(2354m)。四阿山は真田の修験の山で、山頂には麓の山家神社の奥宮が二つあり、真ん中には最古の石の祠があります。麓の神社には、真田幸隆が奉納した奥宮の漆塗りの扉が現存します。拙書では四阿山と真田の関係を詳細に記しています。菅平牧場から四阿山、根子岳をまわるループコースは拙書でも紹介していますが、大人気です。
左に奇妙山。本来は帰命山で、本名を仏師岳(仏師ガ岳)といい古代は修験の山で、戦国時代以前の山城の跡もあります。ハイカーに人気の里山で、拙書でも紹介しています。手前は松代の城下町。剪定した枝を燃やす煙があちこちに見られます。
北東には苗場山。手前は金井山の尾根。金井山城跡があります。
奇妙山と松代方面。ヤマザクラはほとんど落葉しました。クヌギとコナラは落葉したものとこれからのものも。ヤマコウバシは春まで落葉しません。
妻女山展望台。410mと低いのですが、眺望は抜群です。
展望台奥の駐車場。20台ぐらいは駐車できますが、上杉謙信槍尻之泉のカーブが凍結するとスタッドレスタイヤでは登れません。30センチ以上積雪があっても登れません。
前日、9日の千曲川河川事務所のライブカメラ。上越地方は大雪でしたが、信濃町や飯山はあまり降っていません。湿雪で雪雲が県境の山脈を超えられないのです。日本海の水温が10度も高く雪雲が大量の水分を含んでいるからだそうです。この冬はパウダースノーは望めないのでしょうか。今週末また寒気が来る予報です。
■好評だったブログ記事:「ブラジルへの郷愁」レヴィ=ストロース 川田順造訳 みすず書房。文化人類学、また構造主義におけるバイブルのひとつ(妻女山里山通信)は、都合によりリンク先の楽天ブログに移転しました。引き続き『アマゾンひとり旅』を順次掲載中。■天空のラパス、神秘のチチカカ、湿原のトリニダード [Bolivia] 富士山の頂上とほぼ同じ高さの百万都市。リャマをつれた少女。美人が多い大湿原真っ只中の街。ピラニア釣り。成田で捕まる? アップ。
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