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信州里山通信。自然写真家、郷土史研究家、男の料理、著書『信州の里山トレッキング東北信編』、村上春樹さんのブログも

妻女山展望台からの北アルプス、戸隠連峰と飯縄山、根子岳と四阿山。苗場山(妻女山里山通信)

2024-12-10 | アウトドア・ネイチャーフォト
 5日ぶりの晴天、用事のついでに妻女山展望台に登り、望遠レンズで北アルプスなどを撮影しました。最低気温は−3度、最高気温は8度。湿度はわりと高めで55%ぐらい。ほぼ無風です。湿度40%以下だともっとクリアな画像になります。

 仁科三山の爺ヶ岳(2670m)。土豪の仁科氏に由来。栂山・栂谷ノ峯・後立山・五六ヶ岳・爺岳・爺子岳とたくさんの別称があります。南峰と本峰の間の白沢の上部には、春に種蒔きをする老爺の雪形が見られ、山名の由来となりました。天然記念物の雷鳥も生息します。ここからの直線距離は、約37キロです。

 鹿島槍ヶ岳(2889m)。山頂の右手の陰になっている谷には、平家の落人が隠れたというかくね里があり、上部の雪渓は2018年に長野県初の氷河であると認定されました。かくね里の人々は、やがて大川沢を下り鹿島川の辺りに住み、それが今の鹿島集落とか。ただ、鹿島神社には807年(大同2年)には集落があった記述があるそうで、平家追討以前にすでに集落があったことになります。戦国時代の天文年間の大地震で鹿島槍が大崩壊し、麓が大被害を受けたため、地震の神様である鹿島神社を勧請したといわれています。

 白馬三山は雪雲の中。手前は茶臼山南峰。

 爺ヶ岳と鹿島槍ヶ岳。手前は茶臼山などがある西山地域。西山大豆や野沢菜、リンゴが有名です。

 北方の戸隠連峰と右奥に戸隠富士の別名を持つ高妻山(2,353m)。左奥に乙妻山。

 飯縄山(1917m)。山頂は右の頂きです。左の南峰には飯縄神社の奥宮があります。祭神の飯縄権現(飯綱大明神)は、管狐(くがきつね)を使って術を行う飯縄遣(いいづなつかい)の仏神。山岳信仰が発祥といわれる神仏習合の神です。その姿は白狐に乗った烏天狗で、大日如来の化身の不動明王のさらなる化身といわれています。

 手前に富士ノ塔山。裏の林道からはほぼ山頂まで車で登れます。麓の白い崖は裾花凝灰岩。手前のスタジアムがある南長野運動公園は、川中島の戦いの激戦地で勘助宮があります。

 東方の根子岳(2207m)と四阿山(2354m)。四阿山は真田の修験の山で、山頂には麓の山家神社の奥宮が二つあり、真ん中には最古の石の祠があります。麓の神社には、真田幸隆が奉納した奥宮の漆塗りの扉が現存します。拙書では四阿山と真田の関係を詳細に記しています。菅平牧場から四阿山、根子岳をまわるループコースは拙書でも紹介していますが、大人気です。

 左に奇妙山。本来は帰命山で、本名を仏師岳(仏師ガ岳)といい古代は修験の山で、戦国時代以前の山城の跡もあります。ハイカーに人気の里山で、拙書でも紹介しています。手前は松代の城下町。剪定した枝を燃やす煙があちこちに見られます。

 北東には苗場山。手前は金井山の尾根。金井山城跡があります。

 奇妙山と松代方面。ヤマザクラはほとんど落葉しました。クヌギとコナラは落葉したものとこれからのものも。ヤマコウバシは春まで落葉しません。

 妻女山展望台。410mと低いのですが、眺望は抜群です。

 展望台奥の駐車場。20台ぐらいは駐車できますが、上杉謙信槍尻之泉のカーブが凍結するとスタッドレスタイヤでは登れません。30センチ以上積雪があっても登れません。

 前日、9日の千曲川河川事務所のライブカメラ。上越地方は大雪でしたが、信濃町や飯山はあまり降っていません。湿雪で雪雲が県境の山脈を超えられないのです。日本海の水温が10度も高く雪雲が大量の水分を含んでいるからだそうです。この冬はパウダースノーは望めないのでしょうか。今週末また寒気が来る予報です。

好評だったブログ記事:「ブラジルへの郷愁」レヴィ=ストロース 川田順造訳 みすず書房。文化人類学、また構造主義におけるバイブルのひとつ(妻女山里山通信)は、都合によりリンク先の楽天ブログに移転しました。引き続き『アマゾンひとり旅』を順次掲載中。天空のラパス、神秘のチチカカ、湿原のトリニダード [Bolivia] 富士山の頂上とほぼ同じ高さの百万都市。リャマをつれた少女。美人が多い大湿原真っ只中の街。ピラニア釣り。成田で捕まる? アップ。

村上春樹さんのピーター・キャットを中心とした70年代のクロニクル」というムサビの美大生時代に彼のジャズ喫茶でアルバイトしていた当時のブログは世界中からアクセスがあります。この文章をクリックで見られます。ロンドンに5週間住んでいて、Queenのフレデイ・マーキュリーの恋人のメアリー・オースチンが勤めていたBIBAの店で当時の私の恋人が彼女からジャケットを買った話。70年代の美大生の赤裸々な日々が見られます。

インスタグラムはこちらをクリックツイッターはこちらをクリックYouTubeはこちらをクリック。米子大瀑布、絶滅危惧種のナミルリモンハナバチ・キバネツノトンボ・北信流など。これからどんどんアップしていきます。
 
もう一つの古いチャンネルはこちら。76本のトレッキングやネイチャーフォト(昆虫や粘菌など)、ブラジル・アマゾン・アンデスのスライドショー

『信州の里山トレッキング 東北信編』川辺書林(税込1728円)が好評発売中です。郷土史研究家でもあるので、その山の歴史も記しています。地形図掲載は本書だけ。立ち寄り温泉も。詳細は、
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本の概要は、こちらの記事を御覧ください

お問い合せや、仕事やインタビューなどのご依頼は、コメント欄ではなく、左のブックマークのお問い合わせからメールでお願い致します。コメント欄は頻繁にチェックしていないため、迅速な対応ができかねます。
 インタープリターやインストラクターのお申込みもお待ちしています。シニア大学や自治体などで好評だったスライドを使用した自然と歴史を語る里山講座や講演も承ります。掲載の写真は有料でお貸しします。他のカットも豊富にあります。左上のメッセージを送るからお問い合わせください。
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寒波の前の妻女山陣場平と堂平大塚古墳。アラゲコベニチャワンタケ、カワラタケ。アケビとゴヨウアケビ。妻女山展望台からのパノラマ(妻女山里山通信)

2024-12-04 | アウトドア・ネイチャーフォト
 晴天で無風なので26日ぶりに妻女山へ。年末に妻女山里山デザイン・プロジェクトの作業と納会があるので下見に登りました。週末はこの冬一番の大寒波が来る予報です。つかの間の小春日和を楽しみました。

 苔むした倒木にアラゲコベニチャワンタケ。チャワンタケの仲間はよく見るのですが、これは初めて撮影しました。3〜10ミリで縁に茶色の毛があります。そこに小さな水滴がついて綺麗でした。

 ホダ木にドンコ。今年は猛暑で原木栽培の椎茸は不作でした。

 これは肉厚で8センチぐらいあります。バター醤油ソテーにします。

 カワラタケ(瓦茸)。木材腐朽菌で、タマチョレイタケ科 シロアミタケ属。制癌作用があるということで薬用に用いられます。私は煮出して飲んだり、焼酎漬けにして飲用しています。新陳代謝が促進され美肌効果もあるとか。

 堂平大塚古墳の紅葉も終わりです。ずいぶん落葉しました。

 作業では、二本の赤松や奥の杉、広葉樹などを伐採する予定です。眺望を良くするのもありますが、伐採して放置することで野生動物の侵入を防ぐねらいもあります。伐倒したヤブにはヤマドリが棲みつきます。

 落葉松のかなり落葉しました。落葉松の葉は油分を含むので、林道に積もった場所はスリップに注意が必要です。

 マムシグサの実。誤って食べると口中がただれます。薬草にもなります。花が美しいので観賞用にも。

 赤い南天の実。自然にはないのでログハウスのKさんが植えたものでしょう。完熟してシブが抜けると鳥が食べに来ます。

 鞍骨山方面へ男性がひとり登っていきました。これからの季節は落葉で見通しがよくなるのでトレッキングには最適です。

 陣場平へ。川中島の戦いで上杉謙信が本陣を置いたところ。妻女山SDPが貝母を保全している場所です。2月下旬には、雪を押しのけて芽吹きます。満開は4月10〜20日頃です。このブログで開花情報を載せます。

 山蕗が青々と。

 陣場平の北東の菱形基線測点から。天気がいいのであちこちで小蛾が舞っています。

(左)アケビ(木通)。(右)ゴヨウアケビ(五葉木通)。緑の少ない冬のニホンカモシカの餌になります。

 長坂峠から。落葉して千曲川や飯縄山が見えるようになりました。

 妻女山展望台の裏にある善光寺地震の慰霊碑と真田公のお手植えの松の石碑。大きな石が手前にありますが、ここには赤坂山古墳があって、その石を石碑に使ったのではと考えています。

 妻女山展望台から西方。茶臼山や虫倉山奥の北アルプスは雪雲の中です。

 北方の眺め。左に戸隠連峰と高妻山(2,353m)。右に飯縄山(1,917m)。南峰には飯縄神社の奥宮があります。祭神の飯縄権現(飯綱大明神)は、管狐(くがきつね)を使って術を行う飯縄遣(いいづなつかい)の仏神。山岳信仰が発祥といわれる神仏習合の神です。その姿は白狐に乗った烏天狗で、大日如来の化身の不動明王のさらなる化身といわれています。上杉謙信が兜の前立てに使っていることでも有名です。

 東方の松代方面。左に奇妙山。右奥に根子岳と四阿山。いずれも拙書に載せています。

 暖冬で畑一面にホトケノザが咲いていました。

好評だったブログ記事:「ブラジルへの郷愁」レヴィ=ストロース 川田順造訳 みすず書房。文化人類学、また構造主義におけるバイブルのひとつ(妻女山里山通信)は、都合によりリンク先の楽天ブログに移転しました。引き続き『アマゾンひとり旅』を順次掲載中。■熱狂のカルナヴァルはサルバドールで [Salvador] 熱く、情熱的で、官能的で、暴力的なカルナヴァル。ボアッチに逃げ込む。マフィアや娼婦の溜まるバー。情熱のバイアーナ。大西洋でボディサーフィン。忘却は神の贈り物 アップ。

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燃える秋がようやく妻女山まで。紅葉に黄葉、風が吹くと落葉松の黄色い雨。大量のヒラタケ。野沢菜漬け(妻女山里山通信)

2024-11-21 | アウトドア・ネイチャーフォト
 暖秋で紅葉も遅れていましたが、やっと善光寺平の里山にも燃える季節が訪れました。この秋はなかなかスカッと晴れることがないのですが、晴れの好日に登りました。

 堂平大塚古墳の紅葉もやっと色づきました。昨年も遅かったのですが更に5日ほど遅れています。鮮やかさもそれなりに。

 日当たりのいいところにハウチワカエデ。葉が大きめなので艶やかです。

 落葉松もやっと黄葉しました。風が吹くとチリチリと音を立てて黄色い雨が降ります。

 古墳横のログハウス。来月には整備作業をした後で、妻女山里山デザイン・プロジェクトの納会をします。

 前々回の記事でたくさんムキタケが採れた倒木にヒラタケが。

 こちらもヒラタケ。

 これもヒラタケ。

 サイズ的にはこれぐらいが扱いやすくて美味。市販の栽培ものに比べると、味も香りも濃厚です。クセがないので、鍋や煮込みうどんの他に、中華炒めやクリームシチュー、グラタンなどにも向いています。

 ムキタケも出ていましたが、前回たくさん採ったので今回はパスしました。来年に向けて胞子を飛ばしてもらいましょう。

 長坂峠のエノキ(榎)の鮮やかな黄葉。根本の枯れ葉の下には、オオムラサキの幼虫が越冬しているはずです。

 長坂峠から陣場平へ向かう林道。クヌギの黄葉。

 逆光の黄葉。正午ぐらいなんですが、随分と日が傾きました。

 中腹の落葉松はまだ緑のものも。

 椎茸栽培のホダ木。今年は猛暑でまったく出なかったのですが、今頃出ていました。ただ雨が降らずに冷え込むと、これ以上大きくはなりません。今年は不作でした。

 東の松代方面。根子岳や四阿山にもまだ積雪はありません。左手前に大きな山容の奇妙山。

 その奇妙山の山頂南にある30mの崖。三段に分かれていてトラロープもあるので登れます。拙書でもこのコースを紹介しています。山頂の手前は写真のように30mの崖が続きます。尾根の上も非常に狭いので、高所恐怖症の人には向かないコースですが面白い。尾根の先端には御嶽山の方を向いて神官像が立っています。

 妻女山展望台から戸隠連峰と飯縄山。今週末23日の土曜日には、長野えびす講煙火大会が開かれます。冬掘りの長芋の収穫が最盛期です。近くの松代パーキングエリアでは、名物のとろろ蕎麦が人気です。国道403からも入れます。

 西方の茶臼山。北アルプスの白馬三山は手前の雲に隠れています。バスクチーズケーキで有名なロンディネッラは、茶臼山動物園へ登る道から左に別れて林檎畑の中にあります。積雪はありませんが、山間部や高原の道路は凍結するので冬タイヤが必須です。

 その南の仁科三山も雲に隠れています。

 その鹿島槍ヶ岳のアップ。積雪は少なめ。手前の西山は錦秋に染まっています。二つ前の記事で紹介した稲荷山の龍洞院や、以前紹介した若穂の清水寺(せいすいじ)も見頃は今週末まででしょう。

 初霜が降りて1週間経ったので野沢菜を漬けました。やはり霜が降りないと冬野菜は甘味がのりません。昨年より10日ほど遅い漬け込みです。今年の野沢菜は暖秋のため巨大です。荒塩、煮干し、鷹の爪とシンプルな内容。あとで呼び水(3%の塩水)と柿の皮を加えます。1ヶ月ちょっとで食べられますが、すぐに食べられる時漬け(醤油漬け)も作ります。店で買うときは、添加物のない「本漬け」と書いてあるものを。

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暖秋でキノコが可怪しい。ムキタケ、クリタケ、シロシメジ、ヒラタケ。北アルプスも雪解け(妻女山里山通信)

2024-11-13 | アウトドア・ネイチャーフォト
 北アルプス白馬三山に初冠雪があったのですが、ここ数日の暖かさでずいぶんと解けてしまった様です。最高気温が19度の妻女山山系へキノコ狩り。例年ならムラサキシメジの季節ですが、10月のキノコばかり。

 立ち枯れのクヌギにムキタケ。かなり大ぶりで綺麗です。小さなものは残して採取しました。

 こちらは山桜に。けっこうな量が採れました。鍋や煮込みうどんなどに。ツキヨタケと間違えると危険ですが、標高1000m以上でないとないので、ここでは問題ありません。ツキヨタケは縦に裂くと根本に黒いシミがあります。

 倒木にクリタケ。数株出ていました。ヒラタケもかなり採ったのですが撮影し忘れました。

 こちらもクリタケ。ここまで茶色だと黄色っぽいニガクリタケとは区別できますが、似た色の場合もあるので、噛んで苦くないか確認することが大事です。ニガクリタケは死亡例がある要注意の毒キノコです。天然キノコは知らないものは採らない。人にあげないが原則。

 シロシメジ。やや灰色に見えたので、不食のシロノハイイロシメジかと思いましたが、匂いを嗅いでシロシメジと分かりました。数十本ありました。小さな虫が入っていないものだけを採りました。クリームシチューやドリアに入れようと思います。

 また天然舞茸の残骸を発見。30センチはあったでしょう。高温で出ないと思っていたのが間違いでした。10株ほど採り損ないました。来年はリベンジします。

 かなりの急斜面なので足首と膝が疲れます。少し段差ができているニホンカモシカの獣道を歩くと楽です。

 クヌギやコナラ、ケヤキの森になぜか1本だけ太いシラカバが。

 マルバフジバカマの種。9月にはアサギマダラが吸蜜に来ます。

 マムシグサの赤い実。誤って食べると口内がただれます。花が美しいので園芸用に育てる人もいます。

 帰りに陣場平へ。ベンチで休憩。山歩きをすると少し汗ばむほどの暖かさです。雨が多いので貝母(編笠百合)の球根が大きく育つのではと期待します。来春が楽しみです。

 インセクトホテルの後ろの山椒の木はまだ緑です。

 逆光に光るダンコウバイの黄葉。ただ冷え込みがゆるいので里山の紅葉に鮮やかさがありません。

 妻女山展望台。411mと低いのですが、北アルプスの仁科三山と白馬三山、戸隠連峰、信越トレイル、志賀高原の笠ヶ岳と横手山、菅平の根子岳と四阿山が一望できるのは、善光寺平でここしかありません。

 茶臼山から陣場平山、富士ノ塔山、戸隠連峰に飯縄山。畑では秋掘りの長芋の収穫が最盛期。

 初冠雪した北アルプスの雪はかなり解けました。来週からはまた冷え込みそうです。暖かいので野沢菜漬けは月末過ぎになりそうです。まだ冬野菜に甘味がのっていません。信濃町とか標高の高いところの道の駅ならもう美味しい冬野菜が手に入ると思います。

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初冠雪の北アルプス。やっとハナイグチ。ハタケシメジ、カラカサタケ、シロシメジ、毒のツチスギタケ(妻女山里山通信)

2024-11-08 | アウトドア・ネイチャーフォト
 11月7日、やっと北アルプス白馬三山に初冠雪がありました。8日朝は1度。初霜が降りました。標高500mぐらいの里山は、まだまだ緑でカラマツも黄葉の兆しがありません。猛暑の後は異常な暖秋。

 やっと見つけたハナイグチ(時候坊)。例年なら10月のキノコです。虫が入っていなく綺麗でした。

 ハナイグチはこれぐらいが一番食べ頃。ナメコよりぬめりが強く、旨味だけでなく甘味があります。煮込みうどんには最適。

 ハタケシメジ。これも10月のキノコ。たくさんありましたが、ほとんどが老菌なのと雨が多すぎてもろいので採りませんでした。これも美味しいキノコです。

 カラカサタケ。食菌ですが、これは初秋のキノコです。もう滅茶苦茶です。ベーコンなどを巻いてパン粉でフライなどがお勧め。

 シロシメジが大量に出ていました。シロシメジと検索すると本当に色々なシロシメジが出てきます。どうも一種類ではなく色々近似種があるようです。当地でも傘の真ん中が灰褐色のものはシロノハイイロシメジで、見分けが難しいのですが、臭いので分かります。

 シロシメジは横から見るとホンシメジそっくりです。大きなものは傘の直径が20センチ近くにもなります。食菌です。

 ツチスギタケ。似たキノコがあり、木から生えているとヌメリスギタケモドキで食菌ですが、この様に土から生えているものは毒キノコです。生えている場所を確認しないと危険です。

 上信越自動車道と松代サービスエリア。特産の長芋でとろろ蕎麦がお勧め。長芋も販売しています。サンフジなどのリンゴも。国道403号からも入れます。川中島合戦の季節なので、その史跡目当ての観光客も増えています。新蕎麦も忘れてはいけません。

 堂平大塚古墳の楓が全く紅葉していません。驚きです。

 カラマツも全く黄葉していません。今週末は冷え込みますが、来週はまた暖かくなるとか。9日(土)には妻女山山系も使って「信州松代ラウンドトレイル大会」が開催される様ですが、走ると汗ばむかも知れませんん。

 川中島合戦の上杉軍の本陣、陣場平。冬が早い年だと初雪もあったのですが。まだノコンギクやユウガギクが咲いています。貝母は球根が地中で3月に芽吹くのを待っています。日本で唯一無二の群生地。満開の様子は4月のアーカイブを。

 2年前に植え付けた原木椎茸なんですが、出ません。猛暑の影響だと思われます。

 やっと白馬三山が初冠雪。昨年は10月17日に確認しました。3週間も遅い初冠雪です。

 飯縄山も朝は白かったのですが、昼には消えてしまいました。例年ならムラサキシメジやムキタケ、ヒラタケのシーズンなんですが、この分だと発生せずに終わってしまうかも知れません。

 翌朝は0.7度。朝は濃霧で晴れたのは11時。温泉へ行く前に堂平大塚古墳へ。奥のモミジが色付いていました。

 トレランの大会があるので準備をしていました。その前にシロシメジを採りました。石突きは切ってきれいな上だけ持ち帰ります。虫が入っているので軸の切り口に塩を振ってぬるま湯に浸けます。これで虫が出てきます。最初に茹でてしまうと中で死んでしまい取り出せなくなるので。シロシメジは苦味があるので茹でこぼします。その後水にさらしてザルに上げて、使う分以外は冷凍保存します。
 天ぷらや煮物もいいのですが、中華炒めやクリームシチューに入れても美味です。

好評だったブログ記事:「ブラジルへの郷愁」レヴィ=ストロース 川田順造訳 みすず書房。文化人類学、また構造主義におけるバイブルのひとつ(妻女山里山通信)は、都合によりリンク先の楽天ブログに移転しました。引き続き『アマゾンひとり旅』を順次掲載中。■大河アマゾン・哀愁のサンタレン [Santarem] 絶品ピラルクーのフライ。開高健や向田邦子も絶賛したトゥクナレのスープ。私のために牛一頭をつぶす。熱帯雨林破壊の現場 アップ。

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雪がない北アルプス白馬三山。無冠雪最長記録を更新中? クリタケ城とハナイグチ。サンフジの秋(妻女山里山通信)

2024-10-31 | アウトドア・ネイチャーフォト
 11月になるというのに富士山が無冠雪の記録を更新中とか。それよりも早いはずの北アルプスがなんとまだ無冠雪なのです。2022年は10月26日、2023年は10月17日に初冠雪を確認しました。明日で11月というのに。早速茶臼山へ望遠レンズを持って撮影に向かいました。

 拙書でも載せている茶臼山の北アルプス展望所からの北アルプス白馬三山。左から白馬鑓ヶ岳、杓子岳、白馬岳。積雪が全く見られません。杓子岳の手前の谷に残雪が少し見えるだけです。

 白馬岳(2,932m)。白馬岳は元は代馬岳と白馬村が申請したのですが、明治の地図には白馬岳と表記されていました。それ以前はm西山とか嶽山とか呼ばれ正式名称は無かったそうです。

 白馬鑓ケ岳(2,903m)と杓子岳(2,812m)。

 ずっと南に仁科三山の鹿島槍ヶ岳(2,889m)。右に昔、平家の落人が隠れ住んだという深いカクネ里が見えます。

 手前は長野市の山布施の集落。北アルプスとの間には青木湖や美麻、小川、信更の里山と集落があります。犀川も流れています。

 鹿島槍ヶ岳と春の武田菱の雪形で有名な五竜岳。

 今朝の最低気温は、初めて10度を切って6度でした。8度以下にならないと紅葉が始まりません。やっと色づき始めたところです。この前に、女の子の赤ちゃんを背負ったお父さんと出会いました。クリタケとムキタケをどっさり採っていました。なんと拙書の読者の方でした。私は息子を背負ってキノコ狩りをしたことはないですね。偉いです。

 クリタケ城を発見。この木の後ろにも一株、その下にも一株ありました。軸は固くて食べられないのでハサミで切って収穫します。クリタケの細胞は球形なので一度冷凍すると細胞壁が壊れて旨味が出てきます。

 ハナイグチ。信州ではジコボウ(時候坊)といって好まれるヌメリのある甘いコクのあるキノコ。煮込みうどんにすると最高です。茹でて大根おろし醤油でも美味。今夜は寒そうなのでハタケシメジを入れた小田巻き蒸しにしようと思っています。

 赤松の倒木の樹皮が剥がれたところに粘菌(変形菌)のマメホコリがびっしりと出ていました。

 これは未熟。大きなもので直径は6ミリほど。テントウムシの幼虫とかベニヒラタムシや小さな甲虫が食べに来ます。

 これはもう胞子を飛ばす寸前です。

 善光寺平が見える展望所。稲刈りはすでに終わり、耕耘して麦を蒔いている田んぼもあります。

 帰りに茶臼山自然植物園に寄りました。カナメモチかなレッドロビンかなと展望台。

 三角の笠ヶ岳(笠岳)と右に横手山。山頂のパン屋さんが有名です。

 モンキチョウかなと思ったらキタキチョウ(北黄蝶)でした。遠目では見分けがつきません。成虫で越冬する様です。

 茶臼山はりんごの名産地です。いよいよサンフジの季節になりました。個人的には生食ではこれが一番好きです。ジュースでは紅玉。ツルヤ・オリジナルの紅玉ジュースはお勧めです。信州土産にどうぞ。りんごバターも美味です。

好評だったブログ記事:「ブラジルへの郷愁」レヴィ=ストロース 川田順造訳 みすず書房。文化人類学、また構造主義におけるバイブルのひとつ(妻女山里山通信)は、都合によりリンク先の楽天ブログに移転しました。引き続き『アマゾンひとり旅』を順次掲載中。■大河アマゾン・魔都と呼ばれたマナウス [Manaus] 貧民街の女性の家に居候。栄華と欲望と狂気のアマゾナス劇場。新婚旅行でジャングルクルーズ。ピラルクーの舌と鱗。先住民の腕輪 アップ。

村上春樹さんのピーター・キャットを中心とした70年代のクロニクル」というムサビの美大生時代に彼のジャズ喫茶でアルバイトしていた当時のブログは世界中からアクセスがあります。この文章をクリックで見られます。ロンドンに5週間住んでいて、Queenのフレデイ・マーキュリーの恋人のメアリー・オースチンが勤めていたBIBAの店で当時の私の恋人が彼女からジャケットを買った話。70年代の美大生の赤裸々な日々が見られます。

インスタグラムはこちらをクリックツイッターはこちらをクリックYouTubeはこちらをクリック。米子大瀑布、絶滅危惧種のナミルリモンハナバチ・キバネツノトンボ・北信流など。これからどんどんアップしていきます。
 
もう一つの古いチャンネルはこちら。76本のトレッキングやネイチャーフォト(昆虫や粘菌など)、ブラジル・アマゾン・アンデスのスライドショー

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本の概要は、こちらの記事を御覧ください

お問い合せや、仕事やインタビューなどのご依頼は、コメント欄ではなく、左のブックマークのお問い合わせからメールでお願い致します。コメント欄は頻繁にチェックしていないため、迅速な対応ができかねます。
 インタープリターやインストラクターのお申込みもお待ちしています。シニア大学や自治体などで好評だったスライドを使用した自然と歴史を語る里山講座や講演も承ります。掲載の写真は有料でお貸しします。他のカットも豊富にあります。左上のメッセージを送るからお問い合わせください。
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キノコの季節。ウスヒラタケ、ハタケシメジ大量ゲット。出始めのハナイグチ。雪がない北アルプス。干からびた舞茸くん(妻女山里山通信)

2024-10-21 | アウトドア・ネイチャーフォト
 大雨の後の快晴の好日。今朝は6度でした。やっとキノコ狩りに行くことができました。快晴ですが、やや風が強いのが心配です。落枝や倒木が発生するからです。風が弱まるのを待ってから登りました。残暑が厳しくつい最近まで高温が続いたので、山の秋は遅れています。それを考慮して、まずウスヒラタケのシロへ向かいました。

 予想は大当たり。見事なウスヒラタケが大きな花の様に出ていました。手前の大きなものは20センチはあります。味に癖がなく香りがよく、和洋中華エスニック、炒めものや煮込み料理にとなんにでも使えます。クリームパスタとかグラタンも美味。ここだけで大きな袋が満杯になりました。

 次にハタケシメジのシロへ。60本ほど採れました。これも美味しいキノコです。シメジ系はやはり美味しい。

 信州ではジコ坊(時候坊)と呼ばれるハナイグチ。ぬめりがあって甘く非常に美味しいきのこです。これの煮込みうどんはたまらない一品。やはり季節が遅いようで出始め。2本しかありませんでした。これからに期待します。

 マルバフジバカマがまだ咲いていました。10月下旬になろうというのに、9月下旬のようです。

 這いつくばらなければ登れない急斜面。滑ったら滑落します。それにしても紅葉が見られません。

 川中島合戦で上杉軍の本陣となった陣場平。日本でここだけの貝母(ばいも)の群生地です。見頃は4月10〜20日頃。当ブログでお知らせしています。夏に除草したので清々としています。手前のベンチは貝母観賞用に作りました。運が良ければニホンカモシカにも出会えます。満開の写真は、左のアーカイブから毎年の4月をご覧ください。

 ザラエノハラタケ。初秋に出るキノコです。やはり秋は遅れています。食菌と書いてある本もありますが、美味しくないので食べません。ハラタケ科のキノコは毒キノコが多いので要注意です。

 妻女山里山デザイン・プロジェクトのメンバーが作ってくれたインセクト・ホテル。昆虫の越冬用の棲み家です。カリバチ、テントウムシ、ベニヒラタムシなどが見られます。

 カワラタケ。不食ですが、抗癌作用があるというのでアマドコロやイカリソウの根っこと一緒に焼酎漬けにしてあります。コフキサルノコシカケやマンネンタケも入れてあります。

 ガマズミの赤い実がまだなっています。ガマズミ酒は奇麗なルビー色で抗酸化作用があります。

 サンショウ(山椒)の赤い実もまだ残っています。七味唐辛子に入れます。

 クヌギのドングリ(団栗)。実は栃の実と同じように木灰でアク抜きをすれば食べられます。縄文人や弥生人の食料でした。今年はクリもドングリも豊作です。熊やリスも大喜びでしょう。

 ノコンギクもまだ咲いていますが、これはリュウノウギク(竜脳菊)。秋の白菊は同定がやっかいです。

 セイタカアワダチソウ(背高泡立草)。環境省の生態系被害防止外来種リストに入る植物。虫媒花で種と地下茎で増えます。根から他の植物の生育を妨げるアレロパシーを出すのでやっかいな植物です。北米では花をハーブとして、また解毒作用があるので薬草としても用いられます。入浴剤にするとアトピー性皮膚炎に効くそうです。

 アキアカネがまだたくさん舞っています。最高気温は19度。寒暖差アレルギーが出ます。

 ヨウシュヤマゴボウ。美味しそうですが、毒草です。林道脇にはびこるやっかいな帰化植物です。

 ヤクシソウ(薬師草)。葉などを傷つけると乳液が出るので、別名はウサギの乳。腫れ物の民間薬でしたが、薬効はあまり無いようです。

 妻女山展望台から北アルプスの白馬三山。驚きの風景です。昨年の今頃は真っ白でした。手前は茶臼山。右奥に虫倉山。いずれも拙書で紹介しています。

 左に戸隠連峰と高妻山。戸隠富士とも呼ばれます。右に飯縄山。手前中央に富士ノ塔山。白い崖は裾花凝灰岩。山際にずっと活断層があります。

 広角で。本当にドピーカンの快晴です。真上は宇宙を感じるようなプルシャンブルー。別名北斎ブルー(ベロ藍)ともいいます。眼下の長芋も色づいてきました。まもなくツル焼きが行われます。ここでトレランの練習で山々を走ってきた男性と邂逅。なんと拙書の読者でした。今朝も見てコースを決めてきたとか。お役に立てて幸いです。ハイカーはもちろん、トレランランナーやマウンテンバイクをやる人にも愛読していただいています。地形図が載っている本は他にないので便利なのだと思います。

 本当は載せたくなかったのですが、記録として残しておかないと忘れるので。干からびきった舞茸です。食べ時なら1.5倍、30センチ近くあったでしょう。なんとこれが5株もあったのです。ひと月前に長雨がありました。その後出たのでしょう。しかし、残暑で最高気温が28度とか33度とかだったのです。最低気温も15〜20度。そんな温度でも出るのですね。例年ならその頃にいつも出るのですが、今年は無理だろうと思っていました。舞茸くんの性格(生態)が分からなくなりました。来年はリベンジしたいですね。

 死亡例もある猛毒のニガクリタケ。食菌のクリタケそっくりです。もっと茶色で似ているものもあります。噛んで苦かったらニガクリタケ。無味ならクリタケ。すぐ吐き出せば問題ありません。隣り合わせで生えていることもあります。

 柿酢を仕込みました。柿はヘタを取って消毒した樽に入れます。柿は洗ったり拭いてはいけない。障子紙で蓋をし、紐で縛って冷暗所に置きます。
来年の1月末には上面に牛乳寒天のような白い酵母のコロニーができます。柿酢はその下にあるのでレードルですくってビンに詰めます。
これぐらいの柿で3リットルはとれます。柿酢になる前の柿サワーの状態で飲めます。多少アルコール分もあり美味です。
 鯛や白身魚の刺し身に塩をし、昆布で挟んで柿酢で一晩置くと、極上昆布しめのできあがり。毎日水や湯で割って飲むと健康になります。
寿司酢や餃子のタレ、酢豚、柿酢ドレッシングなどにも。二日酔いにも効果あり。


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妻女山陣場平に舞うヤマトシジミ。曼珠沙華。万葉集に最も多く詠われた山萩の花。稲刈り最盛期(妻女山里山通信)

2024-10-01 | アウトドア・ネイチャーフォト
 妻女山陣場平へ。前回やり残したチカラシバの根っこを掘り出す作業に登りました。最高気温は10月とは思えないほどの29度。山上は26度でしたが、冷え込みで少なくなったクロメマトイがまた増えていました。

 妻女山松代招魂社の境内に咲くヒガンバナ(彼岸花・曼珠沙華)。12本ほど出ていました。前の記事で毒性や万葉集の彼岸花について記しましたが、曼珠沙華というと山口百恵の名曲名唱を思い出します。

■山口百恵 伝説の名唱 曼珠沙華



 陣場平に限らず妻女山山系のあちこちでたくさんのヤマトシジミ(大和蜆蝶)が舞っています。我が家の庭にもたくさん来てマリーゴールドで吸蜜しています。

 翅がずいぶんとくたびれたイチモンジチョウ(一文字蝶)。

 川中島の戦いで上杉謙信が本陣としたと伝わる陣場平。日本でここしかない貝母(編笠百合)の群生地です。チカラシバを根こそぎ掘り出す作業をしました。やや蒸し暑く、汗の出る作業を20分ほどこなしました。右はクマノミズキ。

 クマノミズキの実も熟しきって多くが小鳥に食べられています。実がつく小枝が朱色に染まる頃には実はほとんど食べられて無くなります。

 ミズヒキ(水引)の花。上半分が紅色で下半分が白。紅白の目出度い花なんですが、あまりに小さいのと咲いている期間があまりに短いので、よく探さないと見つけられません。そんな理由からか万葉集にも登場しません。

 林道にカラスの羽が落ちていました。若い頃はフライフィッシングをしていたので、山で鳥の羽を見つけると、毛鉤を巻くために拾ったものです。

 マルバフジバカマも完全に開きました。吸蜜するアサギマダラは旅立ちました。

 ヤマハギ(山萩)。花は上から旗弁、翼弁、竜骨弁で構成されています。夏の前後に咲きますが、猛暑だったので今年は秋の咲き始めが遅い様です。萩の花は万葉集で最も多く詠まれた花で142首あります。
「秋さらば 妹に見せむと 植えし芽子 露霜負ひて 散りにけるかも」作者未詳
(秋が来たら妻に見せようと思って植えた萩は、露霜が降りて散ってしまった)

 万葉集では、「芽子」、「芽」、「波疑」、「波義」で出てきます。萩は平安時代になってから。
「萩の花 尾花 葛花 撫子の花 女郎花 また藤袴 朝顔の花」山上憶良
(秋の七草花。尾花はススキ、朝顔はキキョウのこと)


 妻女山展望台裏の四阿から雲に隠れた白馬三山。今の時期が最も雪が少ない。右手前に茶臼山。右奥に虫倉山。

 展望台の裏に3つの石碑。左から「東宮殿下御遊覧所」、「大正天皇御手植の松」、「真田伯爵閣下御手植の松」。松は昔に枯れてしまいました。

 戊辰戦争以降の戦没者を祀った妻女山松代招魂社。拝殿は老朽化のため取り壊されました。当面再建の予定はありません。

 山を下りて温泉へ。佐久間象山が大砲を試射した石碑。屋代の一重山まで飛んで大騒ぎになりました。

 稲刈り後の藁を燃やす煙は、秋の風物詩です。

 猫一匹いない田舎の道。中高生の自転車通学の道。

 刈り取った稲をはぜ掛けするのは自家用です。やはり天日干しの方が追熟し甘みも増して美味しくなります。

 千曲川の堤防から。9月中旬にかなり雨が降ったのですが、その後降らなかったので山はカラカラに乾いています。

 赤坂橋。アーチの部分の下が千曲川。手前は長芋畑。洪水になると一面が水浸しになります。

 西方の眺め。耕作放棄地が目立ちます。昔は全部畑でした。ドロヤナギ、ハリエンジュ、ススキ、セイタカアワダチソウ、オオブタクサ、アレチウリ、クズなどが繁茂しています。ここは十二川原といって、昔は12もの流れと中洲があったところです。

 東方、松代方面の眺め。今日は根子岳と四阿山は見えません。明日は30度を超えるとか。やれやれです。

ゴーヤチャンプルーうどん
一見ミスマッチに思いますが、バカウマです。
材料:ゴーヤ、魚肉ソーセージ、ビタミン竹輪、豆腐、卵、花鰹。 久原醤油のあごだしつゆ、創味のつゆ。
 ゴーヤチャンプルーは炒めてからあごだしつゆで味付けして卵とじ。うどんのつゆは、あごだしつゆと創味のつゆのブレンドで。

「村上春樹さんのピーター・キャットを中心とした70年代のクロニクル」というムサビの美大生時代に彼のジャズ喫茶でアルバイトしていた当時のブログは世界中からアクセスがあります。この文章をクリックで見られます。ロンドンに5週間住んでいて、Queenのフレデイ・マーキュリーの恋人のメアリー・オースチンが勤めていたBIBAの店で当時の私の恋人が彼女からジャケットを買った話。70年代の美大生の赤裸々な日々が見られます。

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妻女山陣場平に舞うアサギマダラ。『光る君へ』紫式部に似た小紫。紅に燃える彼岸花。マリーゴールド(妻女山里山通信)

2024-09-25 | アウトドア・ネイチャーフォト
 23日に最高24度、最低15度でいきなり秋になりました。久しぶりに妻女山陣場平へ。林道をバックで下る軽トラが。話を聞くと林道の油絵を描こうと登り始めたが、余りの悪路で引き返したそうです。それがいいですと。林道の状況を説明して林道倉科坂線を紹介しました。通れたでしょうか。今回は、8月3日の妻女山里山デザイン・プロジェクトの作業で倒木処理や除草をしたのですが、その後の状況確認です。

 陣場平に舞うアサギマダラ(浅葱斑)。三頭確認しました。これは黒い性標があるのでオス。ミズヒキで吸蜜はできないので休んでいるのでしょう。

 これはメスでしょうか。残念ながら今の時期、陣場平には彼らが吸蜜できる花はありません。

 アサギマダラについては二つ前の記事に詳しく書いてあります。数は多くありませんが、毎年アサギマダラは訪れます。

 シロヨメナで吸蜜中のヤマトシジミ。山域の開けた草原でたくさん見られます。7月22日の記事に交尾の写真を載せています。

 川中島の戦いで上杉謙信が本陣としたと伝わる陣場平。日本でここしかない貝母(編笠百合)の群生地です。8月3日に除草したので清々していますが、チカラシバが20株ぐらい残って種をつけていたので刈りました。本当は根こそぎ掘り出したいので、後日またその作業をします。満開の貝母は左のサイドメニューから毎年4月のアーカーイブをご覧ください。

 マルバフジバカマ。林道脇に群生地があります。吸蜜するアサギマダラが見られます。

 森の中を歩くとあちこちにジョロウグモ(女郎蜘蛛)が巣をかけているので気をつけないとトラップに引っかかります。この大きいのはメス。オスはどこにいるのか分からないほど小さい。

 実性歴史主義の邪魔になるので基本的に大河ドラマを見ない私がはまっている『光る君へ』。これはムラサキシキブより実が小さいコムラサキ。小さい実がたくさん成ります。どこからか鳥が種を運んできたのか我が家の庭にもあります。無味無臭で美味しくありませんが、食べる小鳥はいます。

 長坂峠に咲くシロヨメナ(白嫁菜)。ノコンギクの後に咲きます。若葉は山菜だそうですが、食べたことはありません。シロヨメナ、シラヤマギク、ヤマシロギク、ノコンギク、イナカギク、リュウノウギク、ゴマナ、ヒメジョオン。みんな似ていて、秋の野菊は同定が本当に難しい。6倍体とか交雑種もあるらしく、DNAレベルまで調べないと完全な同定は無理です。たかが野菊、されど野菊。

 6号カーブの下に4株のヒガンバナ(彼岸花・曼珠沙華)が今年も咲きました。紅に燃える彼岸花。彼岸花の球根にはリコリンやガランタミン(アルカロイドの一種)などの毒があって、人が食べると下痢や吐き気を起こして死ぬこともあります。『鬼滅の刃』には青い彼岸花が登場します。
『万葉集』では壱師(いちしの花)が彼岸花として詠われているという牧野富太郎説があります。
「路の辺の 壱師の花の いちしろく 人皆知りぬ 我が恋妻を」柿本人麻呂歌集
(道端のいちしの花が目立つように、私の恋しい妻のことが世間に知られてしまいました)


 戻って妻女山展望台から西の眺め。白馬三山は手前に雲がたなびいています。右奥に虫倉山。中央手前の茶臼山は、この夏何度も撮影に訪れました。絶滅危惧種の幸せを呼ぶ青い蜂、ナミルリモンハナバチ。

 北には戸隠連峰と飯縄山。手前中央に富士ノ塔山。千曲川の河川敷と堤防の手前の濃い緑は長芋。10年前と比べると耕作放棄地が増えました。

 東には左に奇妙山。右奥に根子岳と四阿山。手前は松代の城下町。

 害虫避けに植えている庭のフレンチ・マリーゴールドが満開です。でかける時にツマグロヒョウモンのメスが吸蜜に訪れていました。種は採取して来年のGWの頃に蒔きます。花言葉は「健康」「可憐な愛情」と「下品な心」ですが、「下品な心」はアポロンの恋人に嫉妬した水の精霊が恋人を殺してしまう逸話からとったもの。

あいみょん – マリーゴールド【AIMYON BUDOKAN -1995-】


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ツル性のトリカブトを探して冠着山と聖山へ。猛暑と人為の無惨を目の当たりに。サラシナショウマ、アブラチャン。メスグロヒョウモンのメス(妻女山里山通信)

2024-09-15 | アウトドア・ネイチャーフォト
 冠着山(姨捨山)と聖山へツル性のトリカブト(鳥兜)を探して登りました。しかし、2年続きの猛暑と無知が故の除草で無惨な結果となりました。最高気温が34度。9月中旬とは思えない暑さの中、登り始めは26度でしたが、下ってみると標高1000m以上なのに30度。

 冠着権現の石の祠裏のツル性かと思われるトリカブトはありませんでした。除草された痕跡は見られません。昨年根こそぎ抜き取られてされて絶えたのか、無惨な結果です。

 2020年9月5日、同じ場所で咲くトリカブト。周囲は樹木で囲まれていて直立したものが突風で倒れたという状況は見られません。茎の根元も折れてはいません。ツルは長いものは2mぐらいあり地面をはって横に伸びています。咲き始めなので花の色がやや薄い。つぼみもたくさん見られます。ただこれを九州の一部にある花葛(はなかずら)と同じとは言えません。おそらく別種でしょう。聖山で見たものは山葡萄のツルにからみついていましたが、今年は昨年同様猛暑で見られませんでした。また、冠着山聖山とも全山を調べたわけでもなく、近隣の里山も調査できていないので他にも群生地があるかも知れません。

 山頂の北面にサラシナショウマ(晒菜升麻)の群生があり、純白の花穂が爽風に揺れています。

 山頂からは眼下に長野自動車道と姨捨サービスエリア、篠ノ井線が見えます。右下には姨捨の棚田が。稲刈りが始まった田んぼも。千曲川の向こうは茶臼山。山上にたくさん集落があります。名店ロンディネッラも。その奥に陣場平山と富士ノ塔山。右奥に雲に隠れた飯縄山。

 山頂の東の端にあるトリカブトの群生。ツル性ではなく大きく伸びたものが重さで倒れたもの。

 猛毒のトリカブトをものともせず吸蜜するクマバチ。トリカブトの毒性は主としてアコニチンで、心臓発作、呼吸困難など致命的な症状を引き起こし、有効な治療法はありません。クマバチなど蜂には毒が効かないそうです。ただトリカブトの蜜でできた蜂蜜は有毒です。トリカブトは全草が猛毒なので絶対に匂いをかいではいけません。触れたときは手を洗ってください。

 冠着山北面の廃道になった巻き道へ来ました。2011年9月27日に来たときには一面トリカブトだったのですが、わずかに見られるだけ。トリカブトは暑さに弱いのです。

 その中の一本は、大町の居谷里湿原で発見されたツクバトリカブトの変種イヤリトリカブトに似ています。直立した後で直角に曲がり花をつけます。高さは1.5mぐらい。

 少し見えにくいのですが、中央にあるトリカブトがイヤリトリカブトに見えます。

(左)下山途中でヤマボウシの実が落ちていました。熊やスズメバチの好物です。(右)アブラチャン(油瀝青)の実。実からとれる油は、整髪剤や行灯やランプの油として使われました。春に黄色い花房を咲かせます。青い実をかじると爽やかな香りがします。和のハーブとして用いる人も。

(左)ハクサンアザミ(白山薊)かフジアザミ(富士薊)。似ている種なので、どちらでしょう。(右)吸蜜に訪れたルリシジミ。

 サラシナショウマ(晒菜升麻)の花穂。春の若葉は山菜です。

 花穂のアップ。昆虫に人気の花でたくさん訪れます。アリも登ってきます。

 県道498を聖湖経由で聖山へ向かいます。道幅1.5車線の狭いワインディングロード。対向車もあるのでカーブではクラクションを。落石は少ないけれど落枝には要注意。

(左)途中の古峠(東山道脇道)で、見つけた日本のホップ、カラハナソウ(唐花草)。苦味が少ないのでビール製造には使えないとか。無毒なので天ぷらで食べられます。ビールに合うそうです。(右)アキノキリンソウ(秋の麒麟草)があちこちに群生しています。

 メスグロヒョウモン(雌黒豹紋)のメス。雌雄で全く異なる色と文様。なかなか出会えない蝶です。花は帰化植物のノラニンジン(野良人参)か。英名はワイルドキャロット。ローマ時代から薬草として使われたそうで、ヨーロッパではスープや煮込み料理に用いられることが多く、さらには健康食品や化粧品の成分としても有効とか。

 聖山の山頂から南の眺め。眼下は麻績村。四阿屋山と奥に美ヶ原。左の谷を行くと修那羅峠を経て青木村。台形の子檀嶺岳(こまゆみだけ)。拙書の表紙です。右奥は善光寺街道を経て松本へ。冠着山には熊はいないと思います。聖山にはいます。以前、山頂直下で北面の藪の中を登ってくる熊の音に気づいて大きな音と声を出して追い払ったことがあります。

 東方には善光寺平。南からいくつも尾根が伸びています。一番手前が斎場山。右にグニャグニャ曲がる千曲川。左に真っ直ぐな犀川。間が川中島。向こうの落合橋付近で合流します。新潟に入ると信濃川。

(左)ハンゴンソウ(反魂草)。若芽は山菜になり天ぷらなどで食べられますが、結構苦味やアクがあります。(右)ノコンギク(野紺菊)キク科シオン属の多年草。薄紫から濃い紫までありますが、白花もあります。白い野菊はたくさんあるので同定が難しい。

 山頂直下のトリカブト。紫の花びらにみえるのはガク。この色でマルハナバチを誘います。別名は、カブトギク、カブトバナ、アコニツム。ドクウツギ、ドクゼリとともに日本三大毒草。春の若葉は食用野草のニリンソウとそっくりで隣り合わせで生えていることもあるので要注意です。
 下山後は戸倉上山田温泉の観世温泉へ。やっと生き返りました。

ツル性のトリカブトは、環境省のレッドデータブックー日本の絶滅危惧種で、絶滅危惧ⅠB類(EN)に指定されている離弁花類キンポウゲ科の猛毒の植物です。学名はAconitum ciliare。国内では九州の一部だけに極稀に自生するとされています。それが信州の山に自生しているのです。牧野植物園では、九州、朝鮮半島、中国東北部、ロシア沿岸地域に分布とあります。
トリカブトは全国的に変種が多く、ヤマトリカブト、オクトリカブト、ツクバトリカブト、イブキトリカブト、タンナトリカブトに加えて長野県北部特産として茎の長さ300cm、上部はツル状のイヤリトリカブトがあるそうです(1~1.5mという記述もあり)。結論からいうとトリカブトには変種が非常に多く、そのためか詳細な分布や研究は充分には行われていないということ。おそらく九州のハナカズラと当地のツル性トリカブトは別種でしょう。トリカブト亜属でも40種以上あり、花弁の舷部が距に向かって膨大するキヨミトリカブト節には、アズミトリカブト、ハナカズラなどがあります。
「トリカブト亜属に属する種は、多年草のなかの疑似一年草に分類される。地上部と地下の母根(塊根、「烏頭(うず)」)はその年の秋に枯死するが、母根から伸びた地下茎の先に子根(嬢根、「附子(ぶし、ぶす)」)ができ、その子根が母根から分離して越冬芽をもち、翌年に発芽し開花する。地上部と地下の母根から見れば一年草であるが、子根が翌年にも生存するため、擬似一年草のカテゴリーにはいる。分離型地中植物とも呼ばれる。」トリカブト(Wikipedia)

ツル性トリカブトを探して冠着山(姨捨山)と聖山へ。三種類のトリカブトが混生か。イヤリトリカブトか。鞍骨山と天城山のトリカブト(妻女山里山通信)

ツル性のトリカブトを冠着山(姨捨山)と聖山で発見。絶滅危惧種のハナカズラが信州に?(妻女山里山通信)

「村上春樹さんのピーター・キャットを中心とした70年代のクロニクル」というムサビの美大生時代に彼のジャズ喫茶でアルバイトしていた当時のブログは世界中からアクセスがあります。この文章をクリックで見られます。ロンドンに5週間住んでいて、Queenのフレデイ・マーキュリーの恋人のメアリー・オースチンが勤めていたBIBAの店で当時の私の恋人が彼女からジャケットを買った話。70年代の美大生の赤裸々な日々が見られます。

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大海を渡り2500キロ旅するアサギマダラ。オスばかり。来週にはメスも舞い始めてにぎやかになるでしょう(妻女山里山通信)

2024-09-11 | アウトドア・ネイチャーフォト
 冠着山(姨捨山)へつる性のヤマトリカブトの観察と撮影に行こうと思いましたが、県道498が全面通行止め*。仕方なく近くの里山へ、少し早いかなと思いつつアサギマダラ(浅葱斑)の撮影に向かいました。舞っていたのはオスばかり。おそらく来週にはメスも舞い始めてにぎやかになるでしょう。
* 県の千曲建設事務所に問い合わせたところ、聖湖から鳥居平までは行けるそうです。

 アサギマダラ(浅葱斑)は、チョウ目タテハチョウ科マダラチョウ亜科の蝶です。成虫は、春から夏にかけて南から北へ移動し、移動先で世代を重ねた後、秋になると南へ海を渡って移動します。数千キロもの移動をするため、全国でマーキングをして調査をしています。アニメ『鬼滅の刃』や、植物学者牧野富太郎をモデルにした朝ドラの『らんまん』のオープニングにも出てきました。

 フジバカマで吸蜜するオス。後翅下部に黒斑があります。アサギマダラはガガイモ科キジョラン属の常緑のつる植物のキジョラン(鬼女蘭)に卵を産み付け、幼虫は越冬します。ただガガイモは信州の里山にもあるのですが、キジョランの北限は東京なので、メスは10月頃には南下して産卵するのでしょう。6月に飛来したメスが長野県内で産卵しているのが確認されたそうですが。産み付けられた植物はおそらく新芽が山菜のイケマ(牛皮消)はないかと。その卵は夏には羽化して産卵し、その子供達が晩秋に南下するのでしょう。では秋に産卵して育った個体は? どうも雪のない西日本に南下し産卵して一生を終える様です。

 曇り空ですがほぼ無風ライバルも少ないので吸蜜もスムーズにできます。

 わりと長時間の吸蜜。向こうにも一頭います。幼虫はガガイモ科のキジョラン、カモメヅル、イケマ、サクラランなどを食草とし、卵は食草の葉裏に産みつけられます。幼虫も成虫も体内に食草由来のアルカロイド系毒物質をもち捕食されるのを防いでいます。

 アサギマダラと言われるのは翅の白い部分が浅葱色を帯びているからです。黒から茶色にかけてのコントラストが綺麗です。前翅の中程は半透明で透けて向こうの景色が見えるものも。口吻の真ん中に溝が見えます。口吻はパイプ状ではなく二つの樋(とい)が合わさった形をしています。オオムラサキでは羽化不全で溝に穴が空いていて樹液が漏れているものを見たことがあります。

 草間彌生の水玉模様の様な胸部が可愛い。この浅葱色の部分は構造色です。

 浅葱色(あさぎいろ)というのは、薄い葱の色という意味で、日本の伝統色の名前です。翡翠色、江戸紫、群青色、銀鼠などは聞いたことがあると思いますが、瓶覗とか高麗納戸、甚三紅とかは聞いたことがないと思います。日本の伝統色はなかなか奥が深い。

 飛翔はフワフワと漂い舞う感じで滑空もします。その省エネの飛び方で大海を渡るのでしょう。

 アサギマダラは暑さに弱く北上し、寒さを避けるために南下するといわれています。それぞれの移動先で産卵し成虫は死ぬので、南下と北上の個体はまったく別のものといわれています。

 オスの後翅下部の黒斑は性標で、メスにはありません。オスはこの性標に性フェロモンを蓄えていて、尾部のヘアペンシルをここにこすりつけて、性フェロモンを移しとります。

 9月下旬には交尾を終えて卵を内包した腹部の大きなメスが見られる様になります。オスは塩分やアンモニア摂取のために糞や尿の水たまりに集まる習性がある様で、その際にニホンカナヘビなどに襲われることもあります。オオムラサキは前の二本が胸に折りたたまれてほとんど使われないのですが、観察するとアサギマダラは使うこともあります。

 篠ノ井線のとある踏切。途中アキアカネがフロントグラスにぶつかるほどたくさん舞っていました。今回は山道で鹿に遭遇。危うくぶつかるところでした。

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なんと2種類の青い蜂に遭遇! 幸せを呼ぶナミルリモンハナバチと鮮やかな瑠璃色のオオセイボウ。貝母の陣場平の今(妻女山里山通信)

2024-09-06 | アウトドア・ネイチャーフォト
 ママチャリ速度の台風10号がやっと去って、撮影にでかけました。幸い信州は大きな被害はありませんでしたが、全国各地に大きな爪痕を残しました。災害に遭われた各地の皆様には心よりお見舞い申し上げます。気象庁はもとより米軍もEUも正確な進路予報はできませんでした。こんな台風は初めてでしょう。  最高気温は31度ぐらいで直射日光も少し弱くなりましたが、風速が1〜2mの風が度々吹いて撮影は非常に厳しい条件となりました。  絶滅危惧種のナミルリモンハナバチ(波瑠璃紋花蜂)通称ブルービー。シソ科のロシアンセージで吸蜜中。今回はこの1匹にしか出会えませんでした。  ところで他の寄生バチもそうですが、巣を持たない彼らは吸蜜が終わるとどこかへ飛び立ちますが、どこへ行くのでしょう。本当に不思議です。  このカットで分かりますが、ロシアンセージはほとんどが結実して咲き残っている花はわずか。ブルービーも花を求めてあちこち忙しなく飛び回ります。  やっと花を見つけました。  長い口吻を花の奥まで差し込んで吸蜜。キク科の花とか、ノアザミやノハラアザミの様な集合花があるといいのですが。  眼の前を瑠璃色の蜂が。ナミルリモンハナバチかと見ると違います。おお!オオセイボウ(大青蜂)だ。15ミリほどのナミルリモンハナバチよりさらに小さく「飛ぶ宝石」と呼ばれます。ナミルリモンハナバチより素速く動き回るので今まで撮影できたことがありませんでした。オミナエシの花でよく見られます。  まさに「飛ぶ宝石」。初めてちゃんと撮影できました。マウンテンミント(ピクナンテヌム:シソ科)で吸蜜中。これも幼虫がスズバチ(ドロバチの仲間)の巣に寄生して育つ寄生蜂の一種です。そういえばこの花園にはトックリバチ(徳利蜂)も来ていました。  ハラアカヤドリハキリバチ。オオハキリバチの巣に侵入し、オオハキリバチが幼虫のために保存していた餌に産卵し、巣を乗っ取ります。その際に、卵は噛み潰し、幼虫は外に捨てます。オオハキリバチは知らずにせっせと餌を運びます。寄生蜂はどの様にしてこんな風に進化したのか不思議です。  ハラナガツチバチの一種でしょう。白帯に黒い線が入るのが特徴。触覚が長いのでオス。メスは地中のコガネムシの幼虫に産卵する寄生蜂。4属24種が知られていますが、これはなんでしょう。大きいのでオオハラナガツチバチか。  キビツチバチのメス。成虫は、乾いた崖などで土中に潜って単独で越冬します。これも寄生蜂。  メスは土の中にいるコガネムシの幼虫を探して寄生します。頭上ではツクツクボウシとミンミンゼミが大合唱をしています。  マウンテンミントで吸蜜中のベニシジミ。もう一頭盛んに交尾をせまる個体がいたのですが、受け入れませんでした。  交尾中のカノコガを発見。カノコガ(鹿子蛾)幼虫の食草のアカツメクサにいました。タンポポの葉も食べます。成虫は果樹の花の蜜を吸います。  ナカグロカスミカメの幼虫かな。キク科、マメ科、イネ科の植物につく害虫ですが。ロシアンセージの花と比べるとすごく小さいのが分かります。  アカサシガメの幼虫。孵化した幼虫は数回の脱皮を繰り返して大きくなります。昆虫を捕らえて体液を吸うカメムシの一種。  なんだろうと初め思いましたが、芽を見て分かりました。コブシの集合果と新芽。  山栗(柴栗)も豊作です。  北アメリカ原産のキク科のヘリアンサス(キクイモ)。夏の花が終わって初秋の花が咲き始めました。  右奥には尼厳山の向こうに奇妙山。左に崖が見えるのは金井山。手前のリンゴ畑では秋映が赤くなりシナノゴールドが黄色く熟し始めています。  南方の眺め。左に五里ヶ峯。右手前に有明山。一重山までを五一山脈といいます。五里ヶ峯の手前の集落はあんずの里の森。湿度が少し高く霞んでいます。

幸せを呼ぶ青い蜂・絶滅危惧種のナミルリモンハナバチ(波瑠璃紋花蜂)2024(妻女山里山通信):8月2日の記事。

 週末は約ひと月ぶりに妻女山の陣場平へ。車から出た瞬間に100匹以上のクロメマトイにまとわりつかれました。ゴーグルは必須です。防虫スプレーは効きません。防虫ネットがおすすめ。前回、除草したので清々しています。除草しないとヒカゲイノコズチやイネ科の草が50〜80センチぐらいに生い茂ってしまいます。  日本でここにしかない貝母(編笠百合)の群生地。貝母は枯れて地中で球根が育っています。3月に雪中から芽吹き。4月10〜20日頃に満開になります。当ブログやXで開花情報をアップするのでチェックをお願いします。今年の満開の様子は、4月のアーカイブをご覧ください。ミズヒキが咲き始めました。

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「幸せを呼ぶ青い蜂」ナミルリモンハナバチが吸蜜する花に集まる昆虫たち。なんと寄生蜂がゾロゾロ(妻女山里山通信)

2024-08-25 | アウトドア・ネイチャーフォト
 絶滅危惧種のナミルリモンハナバチ(波瑠璃紋花蜂)の撮影は過酷ですが、姿を消す時間があります。そんなときは、ブルービーが吸蜜する花に集まる昆虫たちを撮影することもあります。そんな虫たちを集めてみました。驚きの結果が。

 マウンテンミント(ピクナンテヌム:シソ科)で吸蜜中なのは、ハラアカヤドリハキリバチ。この蜂もナミルリモンハナバチと同様に労働寄生をします。

 オオハキリバチの巣に侵入し、オオハキリバチが幼虫のために保存していた餌に産卵し、巣を乗っ取ります。その際に、卵は噛み潰し、幼虫は外に捨てます。オオハキリバチは知らずにせっせと餌を運びます。

 ジガバチ。狩蜂の一種で、地面に穴をほって巣を作ります。蛾の幼虫を狩って巣に運び卵を幼虫の体に産み付けます。孵化したジガバチの幼虫は蛾の幼虫を食べて成長します。

 キオビツチバチ。触覚が長いのでオス。メスはコガネムシの幼虫に卵を産み付け、孵化した幼虫はコガネムシの幼虫を食べて育ちます。

 オオモンツチバチ。これも土の中のコガネムシ類の幼虫に卵を産み付ける寄生蜂です。 コガネムシの幼虫をにおいで探して土に潜り、幼虫を見つけると毒針で幼虫を麻痺させ産卵をします。この花園には、なぜか寄生蜂ばかりが集まっています。

 オオハナアブ。複眼がついているのでオス。複眼に独特の文様があります。幼虫は水中で生活し、落ち葉や昆虫の死骸などの腐食物を食べます。

 ツマグロヒョウモンのオス。ツマグロヒョウモンは我が家の庭にも来ます。

 ヒメウラナミジャノメ(姫裏波蛇目)。タテハチョウ科ジャノメチョウ亜科。食草はイネ科のススキ、カヤツリグサなど。

 ベニシジミ(紅小灰蝶)。幼虫の食草は、タデ科のスイバやギシギシなど。翅の表が少し見えていますが、夏型は少し黒っぽい。

 特定外来生物のアカボシゴマダラ。国立環境研究所のサイトによると、「“放蝶ゲリラ”による人為的な放蝶によると考えられている。」とあります。タテハチョウ科は、植物防疫法で検疫有害動物に指定されています。ゴマダラチョウやオオムラサキと競合するので、それらの減少を招く危険性があります。まずいことに産卵中?

「茶臼山動植物園案内図」植物園は下部が恐竜園で上部が植物園と森の中にはアスレチック。長いローラー滑り台もあります。距離は2キロもあり高低差も200mほどあります。33haもあるので、ナミルリモンハナバチがどこにいるのかを特定するのは極めて困難でした。

 ログハウスの休憩所と北口のロープーウェイ。上の南口から入る人が多いのですが、レッサーパンダにすぐ会えるので実は北口がお勧めです。リニューアルしたオランウータンとライオンは大人気の様です。

 北東の眺め。エムウェーブの奥に小布施の雁田山が見えます。善光寺平には高層ビルがないのがいいですね。高いところに住みたければ周囲の里山の上に住めばいいのです。毎日素晴らしい夜景が見られます。

 最後に、「幸せを呼ぶ青い蜂」ナミルリモンハナバチ、通称ブルービー。最初に見かけてから、集まる場所を見つけるのに3年かかりました。

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幸せを呼ぶ青い蜂・絶滅危惧種のナミルリモンハナバチの撮影に二度三度。ツマグロヒョウモンのメス(妻女山里山通信)

2024-08-21 | アウトドア・ネイチャーフォト
 絶滅危惧種のナミルリモンハナバチ(波瑠璃紋花蜂)の撮影に再び訪れ、翌日も訪れました。3分撮影しては3分休憩の繰り返しで2時間。撮影中はたびたび息を止めるので3分が限界です。まるでウルトラマンの様。ブルービーの生態などの詳しい説明はひとつ前の記事を読んでください。
  持参するお茶は、自分で淹れたノンカフェインのルイボスティーかマテ茶、タンポポ茶のいずれか。ルイボスティーはポリフェノールが豊富で、活性酸素の抑制や除去などの効果が。マテ茶は鉄分やビタミンが豊富で、飲むサラダといわれます。タンポポ茶は解毒作用、利尿作用があり、カナダの研究チームにより制癌作用があることが分かっています。麦茶は雑菌が繁殖しやすいので持っていきません。

 ロシアンセージ(シソ科)で吸蜜するブルービー。

 吸蜜中のブルービーを邪魔するシーン。他にいくらでも花があるのにちょっかいを出します。それとも求愛行動?

 マウンテンミント(ピクナンテヌム:シソ科)で吸蜜中。

 この日も風があって花が揺れるので羽ばたいています。

 花が極小なので蜜も少ない。

 風がやんで花の揺れがおさまると羽ばたくのを止めます。

 口吻は割りと太め。

 右の翅の先端が少し欠けています。この形で個体識別ができます。

 翅の欠けが上と違うので別の個体です。左後脚を左の花によいしょと。

 左の触覚が欠けた個体。5つ後のカットでも出てきます。

 口吻の先が見えます。別のカットでは2つに割れているものも。

 後ろ脚には鋭いトゲが見えます。

 右の翅の欠けがさっきとは違います。

 割りと太い触覚。

 5カット前の触覚が欠けた個体。

 脚の先端の爪を花にひっかけて吸蜜。

 口吻の先が割れている様に見えるカットもあるので、オオムラサキの様に2本の樋(とい)状のものが合わさって筒になっているのでしょうか。

 口吻は牙の間から伸びていて繊毛があるのが見えます。

 翅は茶色に見えますが、2022年8月の記事を見ると青く写っています。翅も構造色なのでしょうか。

 顎の牙の形がよく分かります。

 マクロレンズのゴムフードから5センチぐらいに近づいても逃げません。

 首は意外に細く黄色い。

 最後にツマグロヒョウモンのメス。3頭ほど舞っていました。2時間で500カット余りの撮影。シャッターチャンスも限られますが、使えるのは5%もありません。過酷な三回目の撮影。流石に過労気味です。

幸せを呼ぶ青い蜂・絶滅危惧種のナミルリモンハナバチ(波瑠璃紋花蜂)2024(妻女山里山通信):8月2日の記事。

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『信州の里山トレッキング 東北信編』は、こんな楽しい本です(妻女山里山通信)をご覧ください。Amazonでも買えます。でも、できれば地元の書店さんを元気にして欲しいです。パノラマ写真、マクロ写真など668点の豊富な写真と自然、歴史、雑学がテンコ盛り。分かりやすいと評判のガイドマップも自作です。『真田丸』関連の山もたくさん収録。

本の概要は、こちらの記事を御覧ください

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幸せを呼ぶ青い蜂・絶滅危惧種のナミルリモンハナバチを探してロシアンセージ、マウンテンミント、キャットミントの花園へ(妻女山里山通信)

2024-08-19 | アウトドア・ネイチャーフォト
 絶滅危惧種のナミルリモンハナバチを求めて8月2日に撮影した場所へ登ったのですがいません。ナミハンミョウもいませんでした。そこで数年前に初めて目撃した茶臼山自然植物園のある場所へ。やはりいません。そこで、ブルービーが吸蜜できる小さな花が咲く場所へ行ってみました。これが大当たり、たくさんの昆虫がいて最初は分かりませんでしたが、よく見るとブルービーが5、6匹いました。しかし撮影条件は最悪でした。
 ナミルリモンハナバチ(波瑠璃紋花蜂)は、「幸せを呼ぶ青い蜂」といわれ、ブルービー(Blue Bee)の愛称を持つ。全国的に減少傾向で、県によって絶滅危惧Ⅰ類、絶滅危惧Ⅱ類、準絶滅危惧種に指定されています。長野県では準絶滅危惧種に指定されています。

 ロシアンセージ(シソ科)で吸蜜するブルービー。ナミルリモンハナバチは、コシブトハナバチ類(スジボソフトハナバチ)やケブカハナバチ類の巣に寄生(労働寄生)し、幼虫は巣に貯えられた花粉などを横取りして育つという珍しい生態をしています。寄生のために卵の数が制限されることも数が増えない理由の様です。

 マウンテンミント(ピクナンテヌム:シソ科)で吸蜜中。いずれも花が極小なためすぐに別の花へ飛び移ってしまうため撮影は大変です。おまけに北風が吹いて花が揺れます。さらに背中に激熱の直射日光が。カメラもすぐにヒートアップ。この夏最悪の撮影条件でした。

 長い口吻で吸蜜。しかし花が極小なのですぐに蜜がなくなるのでしょう。滞在時間は1秒もありません。

 風で木陰になったりして撮影条件がコロコロ変わります。他の昆虫に邪魔されたりして突然飛び立つことも。

 風で揺れるのと花が小さいので安定しないのか、ほとんど羽ばたいていました。ミツバチの仲間なので1秒間に100〜250回ぐらいでしょう。縦横にある飛翔筋が交互に収縮と伸張を繰り返し、高速で羽ばたくのです。そのためブ〜ンという羽音がします。
 昆虫が翅を動かして飛ぶ構造は主に二つあり、トンボの翅は4枚が複雑な動きをしてホバリングや少しなら横移動、後退もできます。筋肉が4枚の翅の基部につながっていて、それぞれを別々に動かせます。これを直接飛翔筋型昆虫といいます。蜂のように、筋肉が翅ではなく外骨格につながっていて、筋肉を交互に収縮させて、外骨格全体を変形させて飛ぶのを間接飛翔筋型昆虫といいます。外骨格の反動を使うので1秒間に1000回以上の羽ばたきができるのです。

 長い口吻は、黒とべっ甲色の縞模様。

 シャッタースピードを少し上げてもこんなものです。脚は花についてますが、実際はホバリングでバランスをとる状態。

 あまりの暑さと疲労で展望台へ。最高気温は34.5度。山の上は29度ぐらいで風が吹くと気持ち良いのですが、なにせ直射日光がきつい。蝉はヒグラシとアブラゼミに加えてミンミンゼミも鳴き出しました。お母さんと低学年の少年と年長さんの女の子が昆虫採取に来ました。ブルービーの写真を見せて、ミヤマクワガタがいる近くの森を教えてあげました。吉田拓郎の「夏休み」が脳内を流れるひとときでした。万葉集から・・・。
「ひぐらしの 鳴きぬる時は をみなへし 咲きたる野辺を 行きつつ見べし」秦忌寸八千島:巻17-3951
(ひぐらしが切なく鳴く時は、女郎花の咲いている野辺を歩きながら、花を見るのがよいですね)越中富山で詠まれた歌。
「黙(もだ)もあらむ 時も鳴かなむ ひぐらしの 物思ふ時に 鳴きつつもとな」詠み人知らず:巻10-1964
(のんびりと気持ちがくつろいでいる時にでも鳴いてほしいひぐらしが、考え事をしている時にやたらと鳴いて落ち着かない)


 展望台へ下る前に撮影したオオモンツチバチ。土の中のコガネムシ類の幼虫に卵を産み付ける寄生蜂です。 コガネムシの幼虫をにおいで探して土に潜り、幼虫を見つけると毒針で幼虫を麻痺させ産卵をします。別名はコガネバチで、『ファーブルの昆虫記』にも出てきます。
 
 人を襲うことはほとんどありませんが、毒針を持っているので要注意。

 今回ナミルリモンハナバチが吸蜜していた三種類の花。左からロシアンセージ、マウンテンミント、キャットミント。いずれもシソ科です。

 ナミルリモンハナバチが吸蜜しない花たち。左からオイランソウ(花魁草・フロックス)。毒草です。ムクゲ(木槿・赤花笠)。ブッソウゲ(仏桑花・ハイビスカス・アメリカフヨウ)。いずれも花が大きすぎて吸蜜できません。

 午後1時。さすがに限界なので下ります。恐竜公園の一番上辺り。長男が4歳の頃、これの口から顔を出したら、1歳の次男が兄ちゃんが食べられたとギャン泣きした思い出。

 りんご畑の上から妻女山山系と奥に鏡台山。左奥には保基谷岳や菅平の大松山。とりあえず温泉へ向かいました。現在善光寺平では、川中島白桃の出荷が最盛期です。ブドウも出始めました。
幸せを呼ぶ青い蜂・絶滅危惧種のナミルリモンハナバチ(波瑠璃紋花蜂)2024(妻女山里山通信):8月2日の記事。

「村上春樹さんのピーター・キャットを中心とした70年代のクロニクル」というムサビの美大生時代に彼のジャズ喫茶でアルバイトしていた当時のブログは世界中からアクセスがあります。この文章をクリックで見られます。ロンドンに5週間住んでいて、Queenのフレデイ・マーキュリーの恋人のメアリー・オースチンが勤めていたBIBAの店で当時の私の恋人が彼女からジャケットを買った話。70年代の美大生の赤裸々な日々が見られます。

好評だったブログ記事:「ブラジルへの郷愁」レヴィ=ストロース 川田順造訳 みすず書房。文化人類学、また構造主義におけるバイブルのひとつ(妻女山里山通信)は、都合によりリンク先の楽天ブログに移転しました。

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『信州の里山トレッキング 東北信編』川辺書林(税込1728円)が好評発売中です。郷土史研究家でもあるので、その山の歴史も記しています。地形図掲載は本書だけ。立ち寄り温泉も。詳細は、
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