モリモリキッズ

信州里山通信。自然写真家、郷土史研究家、男の料理、著書『信州の里山トレッキング東北信編』、村上春樹さんのブログも

絶景の北アルプスを堪能しながら山菜天ぷらの鏡台山 (妻女山里山通信)

2013-04-30 | アウトドア・ネイチャーフォト
 妻女山里山デザイン・プロジェクトの面々で、旧埴科郡の主峰・鏡台山へ登りました。まずは、西洋アブラナが満開の千曲川の土手を歩いて集合場所へ。柳は芽吹いて青々とした姿を水面に映していましたが、ハリエンジュはまだ。長野マラソンの日に積雪があって以来、山菜の成長も止まってしまいました。

 今回は、千曲市倉科の三滝から谷を詰めて林道芝平樽滝線に出て、百瀬を通って山頂へ向かうコースです。私は何度も登っていますが、他のメンバーは初めて。林道までが1時間、そこから山頂までが1時間半と、里山にしては長いコースです。しかし、谷と尾根の両方を歩けるので、違った植生や昆虫に出合えるのが魅力です。 特に危険な箇所はありませんが、倒木が異常に多いのでルート・ファインディングがポイントです。また、大雨の後は避けた方がいいでしょう。

 谷ではニホンカモシカにも遭遇しました。植物は猛毒のハシリドコロばかりがあちこちで目につきました。他には、アオイスミレ、アカフタチツボスミレ、イワボタン、ミヤマエンレイソウ(シロバナエンレイソウ)、ヤマブキ、トウダイグサ、ヒトリシズカなど。

 山頂では、坂城からの35名ほどの団体さんがいました。朝方の稜線の雲もほとんど取れて、北アルプスのスカイラインが見事に見えます。南は常念岳から槍ヶ岳、鹿島槍ヶ岳を中心とした仁科三山から白馬三山。右に目を向けると戸隠連峰がくっきりと見えます。素晴しい眺めでした。残念ながら富士山は見えませんでしたが。私もはっきり見たのは一度だけです。
★写真の山座同定入り大パノラマは、ツイッターにアップしてあります。

 さて、お待ちかねの昼食は山菜天ぷらとラーメン。山菜は途中でコゴミは採れましたが、後は芽吹きが遅く採れませんでした。そんなこともあろうかと、私が妻女山で集めた山菜を持参。タラの芽、ハリギリ、コゴミ、ヤマウド、シイタケ。プラスK氏が誰も頼まないのに持って来た鉄砲虫(カミキリムシの幼虫)。しかも生きています。

 団体さんは、歌を歌った後で帰って行きましたが、皆我々の野趣豊かなランチに眼が釘付けでした。しかし、鉄砲虫を見ると表情が一変。結構年配の方達なのに、信州でさえ昆虫食が廃れてしまたのでしょうか。イナゴ、蚕の蛹(どきょ)、蜂の子、ザザムシ(南信のみ)は、定番四品。信州では普通にスーパーや土産物店で売られていますが、今や高級品で非常に高価です。

 鉄砲虫は、リンゴの樹に入ったものが一番美味しく、とろの味とも海老の味とも言われます。軽く炙って塩味、または醤油をたらしていただくと旨い。今回のはクヌギに入っていたものなので、ナッツの様な味がしました。昆虫食を広めれば、世界の飢餓は回避できます。焼くと少しも気持ち悪くはありません。先入観ですね。

 2時間近くの長いランチタイムを経て下山。帰路は途中から登山道を外れ、古道に入ります。これが最短距離なのです。30分短縮できます。その代わり急下降なのです。当然メンバーからは苦情が続出しました。膝に来ますからね。そして、最後に三滝上に下りるところでは、言っておいたのに先導のK氏が痛いカヤの森に入ってしまい、痛い痛いと言いながら下りました。里山にしては結構ハードなコースでしたが、天候にも恵まれいい山行となりました。

鏡台山のトレッキングは、フォトドキュメントの手法で綴るトレッキング・フォトレポート【MORI MORI KIDS(低山トレッキング・フォトレポート)】をご覧ください。北アルプスの絶景大パノラマは必見です。

GWに山登りに行かれる方は、「測ってガイガー!」や「奥多摩、中央アルプス、北アルプスの放射線量」などを参考にしてください。山によっては、かなり汚染されているところもあります。「測ってガイガー!」を見ると、山の計測箇所が少ない。ガイガーカウンタ持っているハイカーは、ぜひ計測を。これから花粉の季節。風で再浮遊での内部被曝は、10倍といいます。充分注意を!




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■「ピーター・キャット」以外のユニークなバイト。それはスラップスティックの世界『国分寺・国立70Sグラフィティ』更新しました。

関東でも子どもを育てるには危険な場所がたくさんある-ずくなしの冷や水 :放射線管理区域設定基準3項では、部外者以外立ち入り禁止となる放射線管理区域設定基準は40,000Bq/m2

■ツイッターMORIMORIKIDSは左のサイドバーでご覧頂けます。主に原発情報、地震情報を呟いています。非常に重要な情報を選んでツイートしています。ときには自然、歴史も。写真もアップします。
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なごり雪の後に春が一気にやって来た北信濃の里山で(妻女山里山通信)

2013-04-26 | アウトドア・ネイチャーフォト
  観測史上最も遅いという4月21日の降雪には驚きましたが、驚いたのは動植物も同じでしょう。せっかく咲いた陣場平の編笠百合(貝母)は、ほとんどが倒れてしまいました。わずかに残ったものは、強かったわけではなく、上に枝があって免れたのです。しかし、枯れたわけではないので、結実して種を飛ばす事ができるでしょう。この寒さで、芽吹き始めた山菜も生長が止まってしまいました。その後も晴天はなかなか続かず、タラの芽などは固いまま。ハリギリがやっと開いた状態。

 そんなある珍しく晴れた日、斎場山から土口将軍塚古墳へと下って行くと久しぶりに、私がツイッターのアイコンにしているニホンカモシカのシロに出合いました。視線を合わせながら近づくと逃げてしまうので、カメラで隠しながらゆっくりと近づきます。今回は、二頭の子供が一緒ではないので、かなり近づく事ができました。すっかりと夏毛に替わっていて、一段と美人、いや美獣になっています。

 シロと別れた後、峠を登って行くと、真っ白なズミの花が満開でした。ズミ(酸実、桷、学名:Malus toringo)は、バラ科リンゴ属の1種で、秋には赤い小さな桜ん坊の様な実をたくさんつけます。品種は分かりませんが、桃色の桜もあちこちに咲いています。オオヤマザクラ(ベニヤマザクラ)かもしれません。ヤマザクラは数が多く、妻女山のあちこちで咲いています。葉が出ると開花するのが特徴で、葉が赤茶色なので、独特な趣があり、私はハイブリッドのソメイヨシノよりも好きです。長寿な桜で、妻女山にも大木があちこちに見られます。サクラは、日本神話にある木花開耶姫(コノハナノサクヤヒメ)が語源と言われ、その美しさから、この姫に例えられ、後に佐久良(サクラ)と変化したといわれています。

 妻女山の山裾はヤマブキが黄色に染めています。尾根筋の足下では朱色のクサボケが満開。小さなミヤマウグイスカグラの桃色の花も咲きました。ヤマツツジの蕾もかなり膨らみました。まだ明るい林下では、コクサギの艶々した葉が光っています。見通しの良かった森も、少しずつ景色が塞がれて来ました。熊鈴が必要になってきます。ヤマドリのホロ打ちが聞こえたので、音の方へ行ってみましたが、姿が見えません。この辺りかなと思った瞬間、目の前の倒木の穴から雄のヤマドリが勢い良く飛び去りました。

 カタクリにとっては、少々辛い春になったようで、昨年に比べると花の数が少なく、寒暖の差が激しいためか一斉に咲く姿が見られません。その代わり、順番に咲くため花は長く楽しめそうです。カタクリの群生地には、猛毒のヤマトリカブトがあり、若葉を茂らせ始めました。若葉は山菜にもなるニリンソウと非常によく似ていて、時には同じ場所に生えるので要注意です。信州の春は短くて、ゴールデン・ウィークを過ぎると、里山はもう夏の香りが漂い始めます。

 今回ホッとしたのは、植物に奇形が見られなかったこと。植物の奇形は、放射能だけでなくウィルスや細菌、農薬や環境ホルモンでも起きます。なんでもすぐに放射能のせいにするのは拙速ですが、だからといって放射能の可能性を最初から除外するのは極めて非科学的といわざるを得ません。常に考慮せざるを得ないのが、現在の日本です。そして、植物に起きる事は、いずれ必ず人間にも起きるということです。核は、生物学的に最も反動的な許されざるものなのです。どんな理由があれ認めてはいけない。

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■今年は、福島や首都圏、東京で、放射能による突然死や疾病が顕在化する。身近な人や文化人、芸能人が犠牲になることで・・。それは既に始まっている。福島第一原発からの放射性物質の総排出量は、約90万テラベクレル(テラは1兆)で、原爆の約170倍。空間だけで現在も毎時1000万ベクレル。毎日2億4000万ベクレルが放出中。収束は嘘。さらに地中から海へ流れ出ている総量は見当すらつかない有様。1、2、3号機は、もう手が付けられないレベル。石棺すらできない。4号機はなんとか修理しているが、使用済み核燃料プールが崩壊したら日本は終わり。米でさえ、すでに流れは脱原発。GEのトップでさえそう言明している。米が日本に原発続けさせたいのは、劣化ウランが欲しいから。そして、自国の財政破綻を救うため、TPPで日本から、血の最後の一滴までもぎ取ろうとしている。それに加担する原発村企業官僚自公民マスコミの米隷属グループ。正に彼らこそ日本を滅亡に導く真の売国奴。
チェルノブイリ事故との比較


■千年に一度の地震多発期にある日本。富士山の大噴火に始まった貞観地震の時には、9年後に関東大地震が起き、間に大噴火がふたつ。18年後には、東海、東南海、南海地震が連動したともいわれる仁和地震が起きている。今回もM9の大地震なので、100パーセント噴火があり、1~10年の間に必ず大地震が起きる。速やかに全ての原発を廃炉にし、核燃料を安全な場所に移さないと、間違いなく日本は滅亡する。高レベル廃棄物の処理方法はなく、その見通しさえたっていない。六ヶ所村ももうすぐ満杯。大地震で六ヶ所村が崩壊すれば、その時は人類の終わり。それだけの核廃棄物がある。われわれに時間の猶予はない。

■歴史は繰り返す:864年:富士山噴火/868年:播磨国地震(阪神)/869年:貞観地震M9・貞観津波(東北)/871年:鳥海山噴火/874年:開聞岳噴火/878年:相模武蔵地震(関東)M 7.4/887年:仁和地震(東海南海地震)M9(M=推定)


■原発&放射能情報は、左のツイッターで
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長野マラソン2013は、白銀の世界に満開の桃の花。川内選手が日本人初優勝!(妻女山里山通信)

2013-04-21 | アウトドア・ネイチャーフォト
 妻女山の桜も多くが散り、桃の花が満開。林檎の花も咲き始めたというのに、大雪。長野マラソンは、雪中サバイバル・マラソンになりました。残念ながらテレビ中継はなし。SBCラジオを聴きながら、外出するタイミングを待ちました。先頭の川内優輝選手(埼玉県庁)とアレクセイ・ソコロフ選手が、松代へ入ったのを見計らってマウンテンバイクで降りしきる雪の中へ飛び出しました。

 こんな悪天候にもかかわらず、応援は例年より多いほど。大勢の人がすでに千曲川の堤防の上に集まっていました。赤坂橋の下流では、大型トラックのステージで、ロックバンドが演奏。ザ・カナディアン・クラブというバンドらしいですね。なんか盛り上がってきました。路面は積雪はありませんが、周りは白銀の世界に桃の花が満開というシュールな風景。実は昨年も4月7日に大雪が降りました。原発が止まると、やはり冷えるのですよ。なにせ発電量の二倍の熱量の温水を海に垂れ流していたのですから。

 やがてパトカーと白バイに先導されたトップの二人が、やってきました。アレクセイ・ソコロフ選手にピッタリと付いている川内選手は、凄く余裕がある表情に見えました。結局、川内選手が39.7キロで猛然とスパートをして、そのままゴール。タイムは、天候の影響もあって2時間14分27秒と平凡でしたが、見事本大会日本人初優勝を遂げました。

 トップ集団の後は、なかなか選手が来ないのですが、今年は日本人選手が結構続きました。とりあえず戻って、今度は車で妻女山展望台へ。続々と来る後続の集団を望遠で狙います。12時頃になると、川内選手はとっくにゴールした後ですが、土手の上はランナーで溢れます。そして、時間切れが後ろから追い掛けてくるのです。

 実は、友人二人が出ているのですが、一度も岩野橋を渡った事がありません。今年こそはと意気込んでいるのですが、たぶん無理でしょう。また、高いバス代を払うことになったでありましょう。それでも楽しいのです。たぶん。来週、鏡台山山菜狩りトレッキングがあるので、その時に楽しい話が聞けそうです。雪中マラソンなんて、そうそう経験できるものではありませんからね。乾燥して砂埃が舞うような天気だと、吸引内部被曝するので、むしろいい天気だったというべきかもしれません。

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*友人二人は、約5時間8分の同タイムで初めての完走を成し遂げたようです。おめでとう!

 なんと7784人が完走。出場者、完走者とも過去最多で、完走率は85.84%だそうです。やはり、低気温が味方したのでしょう。前半は雪が降りましたが、風はほとんどなかったのも幸いでした。スタート時が、0.4度。正午でも2.8度しかなかったのですから。長野での積雪は統計を取り始めた1961(昭和36)年以降で最も遅かったそうです。79年は4月18日に雪が降りましたが、それを更新しました。

 ボストンマラソンで爆破事件があったばかりなので、金属探知器で捜査する等、警備は大変だったようですが、応援は例年通り熱くほのぼのしたものでした。小さな子供達も盛んに大声を出していました。長野マラソンが人気があるのも、この春真っ盛りの(今年は例外)信濃の美しい風景と、牧歌的な熱い応援があるからでしょう。

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■村上夫妻の三角地帯からの引越し、友人の引越し。獣の臭いのする布団『国分寺・国立70Sグラフィティ』村上春樹さんにも貧しい時代があった。更新しました。

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桜の下で妻女山里山デザイン・プロジェクトの作業とBBQ。カタクリも咲きました(妻女山里山通信)

2013-04-15 | アウトドア・ネイチャーフォト
 妻女山の桜も五分咲きになった日曜日、妻女山里山デザイン・プロジェクトの作業をしました。今回は妻女山公園の駐車場奥の赤松の掛かり木の撤去作業。昨年、強風で折れた赤松の太い幹が、木を三本押し曲げて5m上に横たわっているのです。生木のままだと、どう考えても数トンはあるので、冬越しをさせて軽くして葉も枯れるのを待っていたのです。それに薮にしておくと、ゴミの不法投棄が増えるのです。

 例年だとまだ桜は咲き始めなんですが、今年は一週間ほど早く咲き始めてしまったため、作業と花見客が来るのが重なってしまいました。そこで8時半集合でなるべく早く作業を終了するようにしました。とはいえ地上5mに横たわる赤松の大木を安全に落とすのは大変危険なことです。林業作業の事故の多くは、この掛かり木の処理の最中に起きているのです。

 ということで作戦会議。まずK氏が梯子をかけて状況を把握。最初は幹にワイヤーを掛けてユニックで引っ張る予定でしたが、どうも無理そうということで、押し曲げられている三本の真ん中の木を切る事にしました。チェーンソーのベテランN氏が慎重に切って行きました。曲げられている生木ですから、切れた瞬間に幹が反動で飛ぶのが分かっているので、様子を見ながら少しずつ切りました。皆固唾をのんで見守りました。木は予想通り切れた瞬間に1mほど幹が飛びました。「おーっ!」という歓声。
 しかし、赤松は落ちません。次に切った木の幹にワイヤーを掛けて滑車をつけてユニックで引っ張りました。これでやっと赤松が落ちました。あとは枝を落とし、幹を玉切りです。で、片付けて写真の様に奇麗になったというわけです。やれやれでした。
 この辺りの赤松は、昔桑畑だった所に植えたため過栄養でひょろひょろと伸びてしまい、材が密でなく弱いため強風で簡単に折れるのです。また、病気にも弱く松枯れ病にもかかり易いのです。淘汰されてもしょうがない環境にあるといえます。

 私とS氏は、その間に椎茸の種打ちをしました。400個ですからたいした数ではないのですが、途中で赤松の処理を手伝ったので、結局赤松処理班より時間がかかってしまいましたね。
 その下で、金属探知器をピーピーガーガーされている方が。フランス人の友人のテディさんが、以前うちの山から金属探知器で戊辰戦争のころの銃弾を発見したことをブログに書いたところ、銃の研究をされているKさんが探させて欲しいとメールがあり、承諾したのです。なんでも銃は博物館にたくさんあるけれど、銃弾というのはなかなかないそうなのです。それは意外でした。結局4つほど銃弾は見つかったようです。妻女山(赤坂山)が、昔、松代藩の射撃練習場だったということなのでしょう。

 作業が予定より早く終わったので、天上の湿雪で折れたカエデの処理も行い、バーベキュー会場のログハウスへ。今回、持ち主のKさんも参加の予定だったのですが、花見の予定が入り来られませんでした。昼頃に招待客が続々到着。蝶の研究家のTさん。自転車乗りのTさんは、信州新町の美味しいジンギスカンを手に。作業を手伝ってくれた薬草の研究もしてる医師のKさん。お宝ハンターのフランス人Tさんは、彼女同伴で参加となりました。

 今回の目玉は、なんといってもN氏の信州の地粉を使った手打ちうどん。しかも、うどんは玉で持って来て、なんと小野式の製麺器を持参。これには皆たまげました。うどんをのして切り始めると、皆一斉にカメラで撮影。汁はK氏持参の丸亀製麺の特性。私が持参したとろろと辛味大根とネギが薬味。これは皆旨い旨いと大好評でしたね。私もうどんは打つのですが、N氏は蕎麦打ちもプロ級ですからね。

 テディさんの彼女が持って来てくれた栃尾の大きな油揚げも最高でした。Tさんの信州新町のJAでしか買えないというジンギスカンも旨かった。S氏の京都名店の鰆の西京漬、Tさんのビーフと宴は続きました。ログハウスの紅梅と桜が満開。しだれ桜が咲き始め。上の陣場平の編笠百合(貝母)も一気に満開になりました。私が切り開く前は、写真の10分の1もなかったのですが、これだけ増えました。山奥では、ひっそりとカタクリも咲き始めました。里では桃の花も開花。北信濃の春は一気に訪れるのです。

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■「ピーター・キャット」のマッチのチェシャ猫と、猫と猫と猫の物語『国分寺・国立70Sグラフィティ』 「ナオコ」という猫。更新しました。

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★GWに山登りに行かれる方は、「測ってガイガー!」や「奥多摩、中央アルプス、北アルプスの放射線量」などを参考にしてください。山によっては、かなり汚染されているところもあります。「測ってガイガー!」を見ると、山の計測箇所が少ない。ガイガーカウンタ持っているハイカーは、ぜひ計測を。風で再浮遊での内部被曝は、10倍といいます。充分注意を!
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森の杏が満開! 楊貴妃の体臭は杏仁豆腐の香りか…。(妻女山里山通信)

2013-04-08 | アウトドア・ネイチャーフォト

 曇天の土曜日の午前中にわずかな時間杏を観に行きましたが、午後に入って嵐模様になりました。予報のためか花見客の出足ももうひとつでした。爆弾低気圧の通過のため、花散しの雨になるかと思われたのですが、意外に静かでした。信州は、高い山に囲まれているため、それほど強風に晒されることが少ないのです。その代わり、高山の尾根では、人が吹き飛ばされるほどの強風が吹きますが。

 意外に速く低気圧が通り過ぎたため、翌日曜は早朝から撮影に出かけてみました。台風一過の様にスカッと晴れるかと思ったらさにあらず。曇ったり晴れたり、突然雨が降ったりと忙しい日になりました。花見客も戸惑ったことでしょう。昼頃少し強い雨が降りましたが、午後は概ね晴れたので、いい花見ができたと思います。杏の花は、桜と違って見頃が短いので、業者も観光客もなかなか大変なのです。

 そんな一日を写真でまとめてみました。写真と文章を同時に見たい時は、ブログのタイトルをクリックしてください。最初の写真は、雨上がりの早朝。当然観光客はまだ来ていませんが、杏農家の方が消毒を始めていて、農薬散布車のエンジン音が山麓に響いています。軽トラにタンクとエンジンを積んできて散布している農家もいます。果樹は害虫に弱いので、なかなか無農薬というわけにはいかないのです。無農薬にしたら歩留まりが悪くて採算が合わないのです。消費者がアザがあるものや虫食いや形の悪いものも買ってくれれば別ですが。
 そんな訳で、昼に杏の花の香りを嗅いでいる女性がいましたが、おすすめしません。農薬を吸い込むことにもなりかねないからです。もちろん、無農薬や減農薬で育てている農家や農園もあります。調べてみてください。

 山際を歩いていると、雲の切れ間から陽が差しました。雨露に濡れた杏の花が光ります。森の中で雉がケーン!と鳴きました。しかし、なかなかスッキリと晴れません。でも、こんな天気の方がいいのです。ピーカンの青空では、みな絵葉書の様な写真になってしまいますからね。撮影していると雨雲が襲来。慌てて車に戻ります。止んでから戻ると、随分と花見客が増えて来ました。


 村上義清の一族、清野氏が開いたという禅透院へ行ってみました。ここの在来種の古木は見応えがありますが、同時に咲く黄色い花のサンシュユ(山茱萸)との対比が面白いのです。鐘楼の欄干のベンガラ(弁柄・紅殻)の紅との対比も面白い。裏山に登ると、最も杏の木が多い、向かいの上平が一望できます。戻って赤い屋根が目印の横島物産の売店の上にある古木へ。樹影200年以上ということですが、数年前に比べると、ちょっと花の勢いがなくなりましたね。私にとって杏の花の色というと、この色なんです。現在はピンクが多くなりましたが、在来種が多かった昔は、やや黄色がかったコーラルピンクが主でした。

 森の杏は、伊予宇和島藩主の伊達宗利の娘、豊姫が、15歳で第3代松代藩主真田幸道(17歳)に お輿入れをする際に、故郷の風情を偲ぶようにと、杏の種子を持参したのが始まりといわれています。杏の花には乙女や童女がよく似合います。
「花の色は うつりにけりな いたづらに 我が身世にふる 眺め(長雨)せしまに」 [小野小町]
(長雨をぼんやり眺めているうちに桜花の色は移ろい、私自身もつまらない物思いにふけっているうちに盛りの時を過ごしてしまった) いやいや、女性は40歳過ぎてからでしょう。

 今年は、白馬連山は見えなかったのですが、戸隠富士(高妻山)と飯縄山はよく見えました。これに気づいて写真を撮っている人は、ほとんどいませんでしたが、今回は、これのベストポイントを探してあちこち歩いてみました。やはり歩かないと駄目ですね。そして、あんずの里スケッチパークへ。また雨が降り出したので、案内所のベンチで雨宿りしながら花見。今回は色々な種類の杏の花をマクロで撮ってみました。ピンクか白しかないように見える花も、よく見ると色々な表情があって見飽きません。

 最後のカットは、薬師山の展望台から見た杏の里ですが、昔と違うのは、集落が藁葺きでなく瓦屋根になってしまったこと。昔は集落の中にもたくさん杏があって奇麗だったのが、ほとんど切られてしまったこと。在来種が減って遠くから見る花の色が違っていることなどがあります。なんだか、桃の花の様なピンクが増えて来たのが気になります。

 杏は花見だけが有名ですが、実を収穫する頃も見頃なのです。以前は、どこの家にも杏の木があって干し杏やシロップ漬け、杏ジャム、焼酎漬けや紫蘇巻き杏などを作っていたものです。他には杏露酒や杏ワイン、杏ビールもあります。アプリコットタルト、ロールケーキ、あんずアイスにあんずソフトもオススメです。昔は、収穫されずに落ちた杏が道にごろごろして、集落の中は杏の甘酸っぱい匂いが充満していたものでした。杏仁も獲りました。6月中旬過ぎから7月上旬にかけて、杏狩り体験もあるので、興味のある方は申し込まれるといいでしょう。

 楊貴妃は若さと美貌を保つために、全身に杏仁油を塗っていましたが、杏仁にはシアン化合物が含まれているんです。現在はそれを取り除く技術があるそうですが、楊貴妃の頃はどうしていたのでしょう。シアン化合物は青酸に変化しますから身体に毒です。保湿抗菌清浄作用があるそうなので果実を食べるだけでなく杏仁油も利用したのでしょうが、楊貴妃からはいつも杏仁の香りがしたのでしょうね。楊貴妃の体臭は杏仁豆腐の香りだったのでしょうか…。
 森の杏の見頃は、もって今週いっぱいぐらいでしょうか。週末には、妻女山や松代城跡の桜も満開になるでしょう。


興正寺山門の「子持龍」は、天才・立川和四郎富昌の作。一見の価値があります。一足先に咲いた山門脇のしだれ桜も見事でした。
天才・立川和四郎富昌についての記事

 前日、土曜日のことですが、杏をバックになんとスバル・スキーチームのオフィシャルカーが! これは息子達が喜ぶだろうと尋ねると、好きでわざわざ買って乗られているとか。色々お話させていただきました。 息子達のペパクラのサイト[T&T STUDIO]をご案内しました。こういう派手なオフィシャルカーは、満開の花景色によく似合います。


●森の杏の花の写真
2009年の杏の花
2010年の杏の花-1
2010年の杏の花-2
2011年の杏の花
2011年の杏の花スライドショー
●09/04/09 2009年・森の春のあんず祭(古墳遠望)フォトルポ

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「借りて来た猫」(信州・妻女山里山通信)

2013-04-03 | 歴史・地理・雑学
 昨年より二週間近くも早く、千曲市森の杏が咲き始めました。来週早々には満開でしょう。杏は開花期間が短いので、気をつけないと見逃します。この分だと桜の開花も早いでしょう。暖かくなると、この間まで毎晩の様に煩かった猫のあ~お、あ~お、にゃ~ご、ふーっ! うぎゃごぎゃぎゃおーっ!という大騒ぎもなくなりました。

 以前、小学校の問題で「借りて来た猫」を使って文章を作りなさい。という国語の問題がありました。
「彼は、先生の前で、借りて来た猫の様におとなしくしていた。」これが正答の一例でしょう。「借りて来た猫=おとなしい」の形容を知っているかどうかがポイントです。
しかし、こういう答えを書いた児童がいたそうです。
「借りて来た猫は、ソファーの下から出て来ません。」文章としては合っています。しかし、国語の問題としては不正解となるのです。ただ、この児童は、借りて来た猫の気持ちが分かっています。あるいは、こういう猫の生態を知っているわけで、完全に間違いともいえないと思うのです。生物学的には、かなり正しい。形容を問うのであれば、「借りて来た猫のように」を使って文章を作りなさいとすべきでしょうね。

「借りて来た猫」では、こういう文も作れます。
「借りて来た猫がおとなしいとは限らない。」ちょっと深いですね。「借りて来た猫=おとなしい」を理解していながら、それをひっくり返しているわけです。も少し長く「借りて来た猫がおとなしくないので返しました。」一瞬、採点に困る文です。
「借りて来た猫は美味しかった。」ブラックですね。
「日本では、ライオンの様に振るまい、アメリカでは借りて来た猫の様におとなしい、日本の総理大臣。」正解ですが、小学生の書く文じゃないですね。そもそも「犬は人につき、猫は家につく。」という様に、猫は縄張り意識が強いので、借りて縄張りの外に出ると、慣れるまで何もしないのが普通です。引っ越しすると、猫だけ元の家に戻ってしまったりすることもあります。まあ、最近は猫可愛がりで人につく猫も増えているようですが・・。

[猫の諺:日本編]

「猫に小判」、「猫の手も借りたい」、「猫をかぶる」、「猫に鰹節」、「猫の首に鈴を付ける」、「猫の額」、「猫の子一匹いない」、「猫も杓子も」、「猫の手も借りたい」」、「猫を追うより魚をのけよ」、「猫は三年の恩を三日で忘れる、犬は三日飼えば三年恩を忘れぬ」、「猫を殺せば七代祟る」

[猫の諺:外国編]
イギリス=「好奇心は猫をも殺す。Curiosity killed the cat.」、「猫に九生あり。A cat has nine lives.」
フランス=「犬は猫を産まない。Les chiens ne font pas des chats.」間違いない。「猫がいない間に鼠は踊る。Quand le chat n'est pas là les souris dansent.」
ドイツ=「鞄の中の猫を買う Die Katze im Sack kaufen」、「夜に猫は皆灰色になる。Bei Nacht sind alle Katzen grau.」
ロシア=「猫がなければ鼠には制限するものがない。 」、「猫は自分が誰の肉を食べたのかちゃんと知っている。」
中国=「白い猫でも黒い猫でも鼠を取る猫はいい猫だ 。」小平ですね。
トルコ=「窮地に追いつめられた鼠は猫の睾丸を舐める。」トルコ人てば・・。
アメリカ先住民=「日が暮れると猫は皆豹になる。」確かに。(by wiki)

[猫のジョーーク]
男は妻が飼っている猫が大嫌いだったので捨てることにした。
男は家から20ブロック離れた場所まで車を走らせて猫を捨ててきた。
ところが彼が家に戻ると既に猫は家に戻っていた。

翌日、男は40ブロック先まで行って猫を捨てたが結果は同じだった。
彼はだんだん遠いブロックまで行って猫を捨てるようになったが、結局いつも猫は男より先に家に帰っていた。

ついに男はかなり遠くまで捨てに行こうと決意した。
男は数マイル走るたびに右折、左折を繰り返し、山を越え、橋を渡り、ここまでくればもう帰ってはこれまいと思われる場所まで来たところで猫を捨てた。

数時間後、男は自宅にいる妻に電話をかけた。
「やあ、そこに猫いる?」
「いるけど・・・なんで?」
「電話に出してくれる? ちょっと道を聞きたいんだ。」

[犬と猫の真実]
犬=一緒に住んでるこの人達はエサをくれるし、可愛がってくれる
し、暖かくて清潔な家を与えてくれるし、撫でてくれるし、すごく良くしてくれ
る...この人達は神様に違いない!

猫=一緒に住んでるこの人達はエサをくれるし、可愛がってくれる
し、暖かくて清潔な家を与えてくれるし、撫でてくれるし、すごく良くしてくれ
る...私が神様に違いない!

[猫のピアーダ(ブラジルの小話)]
「センセー、先生! 坊やがウチのネコをのみこんじゃったんです!」
「セニョーラ、わたしには手のほどこしようもありませんなぁ。獣医さんくらいなもんでしょう、あなたのネコを救い出してやれるのは。」

[小林一茶の猫の俳句]
「のら猫も妻かせぎする夜也けり」妻かせぎという言葉が新鮮です。女房と畳は・・・失礼しました。
「嗅で見てよしにする也猫の恋」一茶も猫の生態よく見てますね。でも、これ人間の女性にやったらグーで殴られます。これは、好みの匂いか調べているわけではなく、十分に発情しているか確かめているのです。
「さし足やぬき足や猫も忍ぶ恋」情景が浮かびます、でもこのあと雌に逆毛立てて追い返されたりするのですが。
「菜の花も猫の通ひぢ吹とぢよ」菜の花の香りに猫も酔うのでしょうか。

 信州の田舎では、飼い猫も野良猫もそう違いはないのです。朝目覚めると、たいてい畑を通り過ぎて土手を越え、千曲川の河原に出かけていきます。河川敷の葦(ヨシ)の中にいる野鼠を狩るためです。夕方、河原で佇んでジッと北アルプスに沈む夕日を見ている猫もいました。なにも獲れなかったらしく、しばらくしてとぼとぼと帰って行きました。そんな厳しい暮らしでも、都会の残飯をあさっている野良猫よりは、いい「猫生」かもしれないと思うのです。

土曜日に、『国分寺・国立70Sグラフィティ』村上春樹さんのピーター・キャットを中心とした70年代のクロニクルまたはスラップスティックを更新します。題して、冬のうちに書くつもりが、春になってしまった「ある大雪の日の春樹さん一時行方不明事件」
今回の猫の写真については、『国分寺・国立70Sグラフィティ』の次の次の記事『「ピーター・キャット」のマッチのチェシャ猫と、猫と猫と猫の物語』で詳しく説明します。ちなみに左の猫は「直子」といいます。ハルキストならピンと来たはず。
国分寺・国立70Sグラフィティ』村上春樹さんの国分寺「ピーター・キャット」の想い出。はてなブログに移動しました。

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