週末の土曜日はよく晴れました。買い物や用事のついでに茶臼山へ。しかし時間がなかったのでトレッキングはせずにいくつかのポイントでパノラマ写真や望遠写真を撮影しました。昨年は春の訪れが2週間も早く、残雪もなく蕗も出ていましたが、今年は例年並みで残雪もあちこちに見られます。地球規模的にいうと温暖化どころか小氷河期に向かっているとNASAも発表しています。
信里小学校の近くの茶臼山登山口の駐車場から西方の眺め。一番奥に蓼科山。手前に塩田平の独鈷山や大林山の支脈にある岩井堂山(自在山)。麓の盆地は坂城町と手前に千曲市。左手前の里山は有明山。左手前の中腹に古代科野国の大王の眠るという森将軍塚古墳が見えます。
同じ場所から引きのカット。中央の山は拙書でも紹介の五里ヶ峰。寒風もなくうららかですが気温は5度。手前の畑にあるのは冬越しのほうれん草でしょうか。甘みがのって美味しいでしょう。おひたしや胡麻汚しも美味ですが、ほうれん草のキッシュもいいですね。英国では紳士の食べるものではないといわれていますが、私は好きです。
下ってレッサーパンダで有名な茶臼山動物園の脇からの善光寺平のカット。白いのは根子岳。右奥に深田久弥氏の個人的な百名山の四阿山。右に平成の大合併の前は長野市の最高峰だった保基谷岳。一番手前の薄灰色の木はリンゴです。共和の林檎は美味しいことで有名です。
同じ場所から望遠カット。麓の中央には信州松代ロイヤルホテルの白いビルが。その右奥はあんずの里の東条。4月の上旬から中旬にかけては、桃源郷ならぬ杏源郷になります。
更にアップ。今年の積雪は少なめですね。手前は奇妙山と東條氏の山城がある尼厳山。根子岳、四阿山と共に拙書で詳しく紹介している魅力的な里山です。『真田丸』など歴史ファンにもぜひ登って欲しい山なのです。
右を見ると浅間山が噴煙を盛んにあげていました。白いのでこれは水蒸気ですね。噴火の前触れではない様ですが、東北沖大地震以降、日本は貞観仁和の地震多発期に入った様なので注意が必要です。兵器としての人工地震も既に開発されている様で、気が抜けませんね。
茶臼山登山口の駐車場からのパノラマ写真です。8枚の望遠カットをフォトショップで合成しました。左に根子岳と四阿山。右へ保基谷岳や大松山。中央少し右に鏡台山。右へ沢山峠を挟んで五里ヶ峰。下に上信越自動車道の五里ヶ峰トンネルがあります。その手前の直線は北陸新幹線。一番右は冠着山(姨捨山)。善光寺平に広がる街は手前が篠ノ井。奥が松代方面。右が千曲市の屋代方面です。
翌日曜日もよく晴れました。久しぶりに妻女山の奥へ。招魂社のある妻女山展望台までは車で行けますが、斎場山へはカーブが凍結してアイスバーン状態なので四駆スタッドレスでも登れません。(左)第四次川中島の戦いで上杉謙信が七棟の陣小屋を建てたという陣馬平へ。(中・右)残雪もある中、貝母(編笠百合)が芽吹いていました。例年並みなので満開は4月の20日から下旬になると思われます。拙書でも紹介していますが、松代夢空間主催で私がインタープリターをしたハイキングが信信濃毎日新聞の記事になり、一面下の斜面で論説委員の方が紹介してくれたお陰で訪問者が激増しました。昨年や一昨年の私の4月のブログをご覧ください。それは見事です。4月の茶花でもあるので茶道を嗜むご婦人にも人気の花です。ただ薬草ですが、かなり強い毒草でもあるので持ち帰りは禁止です。
その後、堂平大塚古墳へ。(左)日当たりの良い斜面に咲くオオイヌノフグリで吸蜜するハナバチ。オオイヌノフグリは花が小さく蜜も少ないのでハチもせわしなく飛び回り、同定できるカットが撮影できませんでした。でも確実に小さな春ですね。(中)アブラナ科のタネツケバナの一種。本当に小さく草高は4センチ位でしょうか。花はオオイヌノフグリよりもずっと小さい。個体による変異が激しく同定が難しい植物です。(右)シソ科のヒメオドリコソウも咲き始めていました。同じシソ科のホトケノザは花が上に立つので区別がつくのですが、拙書の髻山の写真のキャプションでは不覚にも間違えてしまいました。
(左)水仙も芽吹いていました。これをニラと間違えて誤食し死亡した例もあります。山野草の採取にはご注意を。(中)コナラのドングリが根を張って実生になりました。ここから大木になれるかは神のみぞ知る厳しい道程です。(右)だんご3兄弟ならぬ福寿草三兄弟。
最後に妻女山展望台から松代方面のカット。少しずつですが短い信州の春も確実に訪れつつあります。啓蟄を過ぎると山蕗が顔を出し、ダンコウバイも咲き始めます。節分草は3月下旬でしょう。信州の春は短く、あっという間に初夏になるのですが、梅、杏、桜、レンギョウ、山桜、林檎と咲き抜ける賑やかな春はもうそこまで来ています。
~早春賦~ 倍賞千恵子 『尋常小学唱歌』の作詞委員会代表であった吉丸一昌が、長野県大町市、安曇野あたりの早春の情景をうたった歌とされる。
◆『信州の里山トレッキング 東北信編』川辺書林(税込1728円)が好評発売中です。郷土史研究家でもあるので、その山の歴史も記しています。詳細は、『信州の里山トレッキング 東北信編』は、こんな楽しい本です(妻女山里山通信)をご覧ください。Amazonでも買えます。でも、できれば地元の書店さんを元気にして欲しいです。パノラマ写真、マクロ写真など668点の豊富な写真と自然、歴史、雑学がテンコ盛り。分かりやすいと評判のガイドマップも自作です。『真田丸』関連の山もたくさん収録。
★本の概要は、こちらの記事を御覧ください。
★お問い合せや、仕事やインタビューなどのご依頼は、コメント欄ではなく、左のブックマークのお問い合わせからメールでお願い致します。コメント欄は頻繁にチェックしていないため、迅速な対応ができかねます。
インタープリターやインストラクターのお申込みもお待ちしています。長野県シニア大学や自治体などで好評だったスライドを使用した自然と歴史を語る里山講座や講演も承ります。大学や市民大学などのフィールドワークを含んだ複数回の講座も可能です。左上のメッセージを送るからお問い合わせください。
■村上春樹さんのジャズ喫茶 - 『国分寺・国立70sグラフィティ』目次 [CONTENTS]
信里小学校の近くの茶臼山登山口の駐車場から西方の眺め。一番奥に蓼科山。手前に塩田平の独鈷山や大林山の支脈にある岩井堂山(自在山)。麓の盆地は坂城町と手前に千曲市。左手前の里山は有明山。左手前の中腹に古代科野国の大王の眠るという森将軍塚古墳が見えます。
同じ場所から引きのカット。中央の山は拙書でも紹介の五里ヶ峰。寒風もなくうららかですが気温は5度。手前の畑にあるのは冬越しのほうれん草でしょうか。甘みがのって美味しいでしょう。おひたしや胡麻汚しも美味ですが、ほうれん草のキッシュもいいですね。英国では紳士の食べるものではないといわれていますが、私は好きです。
下ってレッサーパンダで有名な茶臼山動物園の脇からの善光寺平のカット。白いのは根子岳。右奥に深田久弥氏の個人的な百名山の四阿山。右に平成の大合併の前は長野市の最高峰だった保基谷岳。一番手前の薄灰色の木はリンゴです。共和の林檎は美味しいことで有名です。
同じ場所から望遠カット。麓の中央には信州松代ロイヤルホテルの白いビルが。その右奥はあんずの里の東条。4月の上旬から中旬にかけては、桃源郷ならぬ杏源郷になります。
更にアップ。今年の積雪は少なめですね。手前は奇妙山と東條氏の山城がある尼厳山。根子岳、四阿山と共に拙書で詳しく紹介している魅力的な里山です。『真田丸』など歴史ファンにもぜひ登って欲しい山なのです。
右を見ると浅間山が噴煙を盛んにあげていました。白いのでこれは水蒸気ですね。噴火の前触れではない様ですが、東北沖大地震以降、日本は貞観仁和の地震多発期に入った様なので注意が必要です。兵器としての人工地震も既に開発されている様で、気が抜けませんね。
茶臼山登山口の駐車場からのパノラマ写真です。8枚の望遠カットをフォトショップで合成しました。左に根子岳と四阿山。右へ保基谷岳や大松山。中央少し右に鏡台山。右へ沢山峠を挟んで五里ヶ峰。下に上信越自動車道の五里ヶ峰トンネルがあります。その手前の直線は北陸新幹線。一番右は冠着山(姨捨山)。善光寺平に広がる街は手前が篠ノ井。奥が松代方面。右が千曲市の屋代方面です。
翌日曜日もよく晴れました。久しぶりに妻女山の奥へ。招魂社のある妻女山展望台までは車で行けますが、斎場山へはカーブが凍結してアイスバーン状態なので四駆スタッドレスでも登れません。(左)第四次川中島の戦いで上杉謙信が七棟の陣小屋を建てたという陣馬平へ。(中・右)残雪もある中、貝母(編笠百合)が芽吹いていました。例年並みなので満開は4月の20日から下旬になると思われます。拙書でも紹介していますが、松代夢空間主催で私がインタープリターをしたハイキングが信信濃毎日新聞の記事になり、一面下の斜面で論説委員の方が紹介してくれたお陰で訪問者が激増しました。昨年や一昨年の私の4月のブログをご覧ください。それは見事です。4月の茶花でもあるので茶道を嗜むご婦人にも人気の花です。ただ薬草ですが、かなり強い毒草でもあるので持ち帰りは禁止です。
その後、堂平大塚古墳へ。(左)日当たりの良い斜面に咲くオオイヌノフグリで吸蜜するハナバチ。オオイヌノフグリは花が小さく蜜も少ないのでハチもせわしなく飛び回り、同定できるカットが撮影できませんでした。でも確実に小さな春ですね。(中)アブラナ科のタネツケバナの一種。本当に小さく草高は4センチ位でしょうか。花はオオイヌノフグリよりもずっと小さい。個体による変異が激しく同定が難しい植物です。(右)シソ科のヒメオドリコソウも咲き始めていました。同じシソ科のホトケノザは花が上に立つので区別がつくのですが、拙書の髻山の写真のキャプションでは不覚にも間違えてしまいました。
(左)水仙も芽吹いていました。これをニラと間違えて誤食し死亡した例もあります。山野草の採取にはご注意を。(中)コナラのドングリが根を張って実生になりました。ここから大木になれるかは神のみぞ知る厳しい道程です。(右)だんご3兄弟ならぬ福寿草三兄弟。
最後に妻女山展望台から松代方面のカット。少しずつですが短い信州の春も確実に訪れつつあります。啓蟄を過ぎると山蕗が顔を出し、ダンコウバイも咲き始めます。節分草は3月下旬でしょう。信州の春は短く、あっという間に初夏になるのですが、梅、杏、桜、レンギョウ、山桜、林檎と咲き抜ける賑やかな春はもうそこまで来ています。
~早春賦~ 倍賞千恵子 『尋常小学唱歌』の作詞委員会代表であった吉丸一昌が、長野県大町市、安曇野あたりの早春の情景をうたった歌とされる。
◆『信州の里山トレッキング 東北信編』川辺書林(税込1728円)が好評発売中です。郷土史研究家でもあるので、その山の歴史も記しています。詳細は、『信州の里山トレッキング 東北信編』は、こんな楽しい本です(妻女山里山通信)をご覧ください。Amazonでも買えます。でも、できれば地元の書店さんを元気にして欲しいです。パノラマ写真、マクロ写真など668点の豊富な写真と自然、歴史、雑学がテンコ盛り。分かりやすいと評判のガイドマップも自作です。『真田丸』関連の山もたくさん収録。
★本の概要は、こちらの記事を御覧ください。
★お問い合せや、仕事やインタビューなどのご依頼は、コメント欄ではなく、左のブックマークのお問い合わせからメールでお願い致します。コメント欄は頻繁にチェックしていないため、迅速な対応ができかねます。
インタープリターやインストラクターのお申込みもお待ちしています。長野県シニア大学や自治体などで好評だったスライドを使用した自然と歴史を語る里山講座や講演も承ります。大学や市民大学などのフィールドワークを含んだ複数回の講座も可能です。左上のメッセージを送るからお問い合わせください。
■村上春樹さんのジャズ喫茶 - 『国分寺・国立70sグラフィティ』目次 [CONTENTS]