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信州里山通信。自然写真家、郷土史研究家、男の料理、著書『信州の里山トレッキング東北信編』、村上春樹さんのブログも

茶臼山からのパノラマ写真。妻女山陣馬平の貝母の芽吹き。春は名のみの 風の寒さや『早春賦』(妻女山里山通信)

2017-02-26 | アウトドア・ネイチャーフォト
 週末の土曜日はよく晴れました。買い物や用事のついでに茶臼山へ。しかし時間がなかったのでトレッキングはせずにいくつかのポイントでパノラマ写真や望遠写真を撮影しました。昨年は春の訪れが2週間も早く、残雪もなく蕗も出ていましたが、今年は例年並みで残雪もあちこちに見られます。地球規模的にいうと温暖化どころか小氷河期に向かっているとNASAも発表しています。

 信里小学校の近くの茶臼山登山口の駐車場から西方の眺め。一番奥に蓼科山。手前に塩田平の独鈷山や大林山の支脈にある岩井堂山(自在山)。麓の盆地は坂城町と手前に千曲市。左手前の里山は有明山。左手前の中腹に古代科野国の大王の眠るという森将軍塚古墳が見えます。

 同じ場所から引きのカット。中央の山は拙書でも紹介の五里ヶ峰。寒風もなくうららかですが気温は5度。手前の畑にあるのは冬越しのほうれん草でしょうか。甘みがのって美味しいでしょう。おひたしや胡麻汚しも美味ですが、ほうれん草のキッシュもいいですね。英国では紳士の食べるものではないといわれていますが、私は好きです。

 下ってレッサーパンダで有名な茶臼山動物園の脇からの善光寺平のカット。白いのは根子岳。右奥に深田久弥氏の個人的な百名山の四阿山。右に平成の大合併の前は長野市の最高峰だった保基谷岳。一番手前の薄灰色の木はリンゴです。共和の林檎は美味しいことで有名です。

 同じ場所から望遠カット。麓の中央には信州松代ロイヤルホテルの白いビルが。その右奥はあんずの里の東条。4月の上旬から中旬にかけては、桃源郷ならぬ杏源郷になります。

 更にアップ。今年の積雪は少なめですね。手前は奇妙山と東條氏の山城がある尼厳山。根子岳、四阿山と共に拙書で詳しく紹介している魅力的な里山です。『真田丸』など歴史ファンにもぜひ登って欲しい山なのです。

 右を見ると浅間山が噴煙を盛んにあげていました。白いのでこれは水蒸気ですね。噴火の前触れではない様ですが、東北沖大地震以降、日本は貞観仁和の地震多発期に入った様なので注意が必要です。兵器としての人工地震も既に開発されている様で、気が抜けませんね。

 茶臼山登山口の駐車場からのパノラマ写真です。8枚の望遠カットをフォトショップで合成しました。左に根子岳と四阿山。右へ保基谷岳や大松山。中央少し右に鏡台山。右へ沢山峠を挟んで五里ヶ峰。下に上信越自動車道の五里ヶ峰トンネルがあります。その手前の直線は北陸新幹線。一番右は冠着山(姨捨山)。善光寺平に広がる街は手前が篠ノ井。奥が松代方面。右が千曲市の屋代方面です。

 翌日曜日もよく晴れました。久しぶりに妻女山の奥へ。招魂社のある妻女山展望台までは車で行けますが、斎場山へはカーブが凍結してアイスバーン状態なので四駆スタッドレスでも登れません。(左)第四次川中島の戦いで上杉謙信が七棟の陣小屋を建てたという陣馬平へ。(中・右)残雪もある中、貝母(編笠百合)が芽吹いていました。例年並みなので満開は4月の20日から下旬になると思われます。拙書でも紹介していますが、松代夢空間主催で私がインタープリターをしたハイキングが信信濃毎日新聞の記事になり、一面下の斜面で論説委員の方が紹介してくれたお陰で訪問者が激増しました。昨年や一昨年の私の4月のブログをご覧ください。それは見事です。4月の茶花でもあるので茶道を嗜むご婦人にも人気の花です。ただ薬草ですが、かなり強い毒草でもあるので持ち帰りは禁止です。

 その後、堂平大塚古墳へ。(左)日当たりの良い斜面に咲くオオイヌノフグリで吸蜜するハナバチ。オオイヌノフグリは花が小さく蜜も少ないのでハチもせわしなく飛び回り、同定できるカットが撮影できませんでした。でも確実に小さな春ですね。(中)アブラナ科のタネツケバナの一種。本当に小さく草高は4センチ位でしょうか。花はオオイヌノフグリよりもずっと小さい。個体による変異が激しく同定が難しい植物です。(右)シソ科のヒメオドリコソウも咲き始めていました。同じシソ科のホトケノザは花が上に立つので区別がつくのですが、拙書の髻山の写真のキャプションでは不覚にも間違えてしまいました。

(左)水仙も芽吹いていました。これをニラと間違えて誤食し死亡した例もあります。山野草の採取にはご注意を。(中)コナラのドングリが根を張って実生になりました。ここから大木になれるかは神のみぞ知る厳しい道程です。(右)だんご3兄弟ならぬ福寿草三兄弟。

 最後に妻女山展望台から松代方面のカット。少しずつですが短い信州の春も確実に訪れつつあります。啓蟄を過ぎると山蕗が顔を出し、ダンコウバイも咲き始めます。節分草は3月下旬でしょう。信州の春は短く、あっという間に初夏になるのですが、梅、杏、桜、レンギョウ、山桜、林檎と咲き抜ける賑やかな春はもうそこまで来ています。

~早春賦~ 倍賞千恵子 『尋常小学唱歌』の作詞委員会代表であった吉丸一昌が、長野県大町市、安曇野あたりの早春の情景をうたった歌とされる。


『信州の里山トレッキング 東北信編』川辺書林(税込1728円)が好評発売中です。郷土史研究家でもあるので、その山の歴史も記しています。詳細は、『信州の里山トレッキング 東北信編』は、こんな楽しい本です(妻女山里山通信)をご覧ください。Amazonでも買えます。でも、できれば地元の書店さんを元気にして欲しいです。パノラマ写真、マクロ写真など668点の豊富な写真と自然、歴史、雑学がテンコ盛り。分かりやすいと評判のガイドマップも自作です。『真田丸』関連の山もたくさん収録。

本の概要は、こちらの記事を御覧ください

お問い合せや、仕事やインタビューなどのご依頼は、コメント欄ではなく、左のブックマークのお問い合わせからメールでお願い致します。コメント欄は頻繁にチェックしていないため、迅速な対応ができかねます。
 インタープリターやインストラクターのお申込みもお待ちしています。長野県シニア大学や自治体などで好評だったスライドを使用した自然と歴史を語る里山講座や講演も承ります。大学や市民大学などのフィールドワークを含んだ複数回の講座も可能です。左上のメッセージを送るからお問い合わせください。


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2ヶ月ぶりに謙信と貝母の群生地の陣場平へ。福寿草の咲く堂平大塚古墳へも。ウスタビガの繭のストラップ(妻女山里山通信)

2017-02-18 | アウトドア・ネイチャーフォト
 週末の土曜日、午前中はどんよりとした寒い曇り空でしたが、昼ごろから晴れてきたので久しぶりに妻女山奥の陣場平と堂平大塚古墳に行ってきました。妻女山への舗装路は、高速をくぐった上杉謙信槍尻の泉のカーブが凍結しています。毎年このカーブで立ち往生してレッカー車のお世話になる観光客がいます。それも真冬でなく、3月が多いのです。

(左)妻女山の駐車場の上にある妻女山里山デザイン・プロジェクトの仲間とやっている椎茸栽培。採り残した小さなものは凍っています。(中)林道のカーブは、こんな感じで凍結してつるつるです。轍の跡が特に危険です。(右)やっと長坂峠。正面には斎場山(旧妻女山)。謙信の本陣跡と伝わる山で、山頂は円墳なので円形で平らです。現在の妻女山は、本来は赤坂山といいます。

(左)長坂峠から見る善光寺平。平地の日向には雪はありませんが、日陰には残っています。戸隠連峰や飯縄山は雪雲に隠れて見えません。(右)長坂峠から陣場平に向かいます。尾根の南面や西面には残雪がありません。

 上杉謙信が七棟の陣小屋を建てたという陣場平。落葉松林の影になるため残雪があります。2014年の豪雪の年はもっと残雪がありました。2015,2016年は残雪がなく、蕗の薹がもう出ていました。今年は遅そうです。貝母(編笠百合)の芽が出るのも遅いかもしれません。4月中旬過ぎの満開の光景が待ち遠しい。

(左)ヤマコウバシの枯れ葉が残る林道を、堂平大塚古墳に向けて下っていきます。(中)横穴式の堂平大塚古墳。(右)その隣りにある今は亡き山仲間のKさんのログハウスへ。アールグレイティーを入れて午後の紅茶タイム。BGMは小鳥のさえずり。

 ログハウスから見る千曲川と西山の風景。千曲川に掛かる橋は手前から国道18号、しなの鉄道、北陸新幹線。手前は上信越自動車道。千曲川に冬の渡り鳥の鴨が全く見られないのが不気味です。

(左)古墳に咲く福寿草。春を告げる可愛い花ですが毒草です。昨年は出ていた山蕗はまだ出ていません。(中)陣場平へ戻ります。(右)帰路は林道ではなく昔の山道へ。イノシシが掘り起こした跡。そんなに大きな個体ではない様です。

 妻女山の駐車場に戻って、林道倉科坂線から見る松代方面。拙書でも載せている尼厳山や奇妙山の残雪も随分と少なくなりましたが、まだまだ寒い日が続きます。信州の本格的な春はもう少し待たなければ訪れて来ません。そして春は短く、あっという間に初夏になります。

 以前、妻女山で出会った信州出身で横浜在住の男性からウスタビガの繭のストラップがたくさん送られてきました。最初に出会った時に、天蚕の繭を集めて布を織っている話や、ウスタビガの繭を集めてフクロウのストラップを作っているという話を聞いたので、ウスタビガの繭を集めておきました。昨年の12月のある日に妻女山で再開したのですが、用事があって帰らなければならず、繭を見つけに行くという彼とは別れたのですが、家に帰って集めておいたウスタビガの繭を彼の車のバックミラーに下げておいたのです。
 後日お礼の手紙が来て、今回大量のストラップが届いたのです。これは可愛いですね。感激しました。色々な人に配ってくださいということなので、友人や職場の女性たちなどにプレゼントしようと思います。フクロウは、日本では「福来郎」「不苦労」などといって幸福の象徴ですが、欧州では知恵や賢者の象徴として愛されています。英国では、「森の守り神」として知性の象徴とされています。映画「ハリーポッター」シリーズには毎回ふくろうの郵便が来ましたね。

『信州の里山トレッキング 東北信編』川辺書林(税込1728円)が好評発売中です。郷土史研究家でもあるので、その山の歴史も記しています。詳細は、『信州の里山トレッキング 東北信編』は、こんな楽しい本です(妻女山里山通信)をご覧ください。Amazonでも買えます。でも、できれば地元の書店さんを元気にして欲しいです。パノラマ写真、マクロ写真など668点の豊富な写真と自然、歴史、雑学がテンコ盛り。分かりやすいと評判のガイドマップも自作です。『真田丸』関連の山もたくさん収録。

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手作り信州味噌の仕込み。挽いて丸めて投げつけて叩いて仕込む。大豆も栽培、塩麹も手作り(妻女山里山通信)

2017-02-12 | 男の料理・グルメ
 雪も舞う厳寒の土曜日に待望の味噌の仕込みをしました。思えば昨年の6月に一反の畑に大豆を蒔いて、草取りしたり収穫したり脱粒したり選別したりして、やっと8ヶ月目に味噌の仕込みとなりました。薪ストーブをガンガン焚いての作業でしたが、シャッターを開けなければならず、寒いので皆重装備で。

(左・中)前日の夜に大釜でK氏とS氏とで大豆を茹でました。満月が昇っています。(右)仕込み当日の土曜は、最低気温がマイナス9度、最高気温が2度の寒い日でした。妻女山展望台から見る松代城方面。

(左)大釜の大豆は、非常に柔らかく煮上がっていました。そのまま食べても美味です。(中)それを味噌作り名人のおばあちゃんと30キロの大豆で物々交換した大豆を挽く機械で潰していきます。(右)こんな感じでモンブランの様な大豆が続々出てくるのです。シンプルですが、なかなか優れもの。

(左)バットにとった大豆に塩麹をまぶします。この麹もK氏が米から自作したものです。(中)これをまぶして練っていきます。(右)練上がったら玉にして仕込む容器に投げ入れ、押し付けて空気を抜きます。

(左)こんな作業が延々と続きます。(中)この機械で挽肉も挽けるでしょうか。なにか他にも使えそうですが。(右)塩麹が足りなくなったので作っています。

(左)メンバーの分は樽に仕込んで、その他にジップ付きのビニールパウチにも仕込んでいきます。これらはサブメンバー用や贈答用になります。(中)エタノールで殺菌します。(右)12袋できました。一応出来上がりはお盆の頃ということです。楽しみです。新味噌はコウナゴをまぶして熱々ご飯にのせて食べると超美味です。焼きおにぎりも美味そうです。

(左)昼はK氏手作りの幻の小麦イガチクオレゴンで打った手打ちうどん。具は豚バラ、鶏もも、信州人のソウルフード・スギヨのビタミン竹輪、じこぼう(ハナイグチ)、長ネギ。そこへ二人が見ていない間に大豆をお玉一杯入れました。(右)丼にうどんをよそい、私が持参した長芋をとろろにして載せ、生卵を月見に。馬鹿旨で二杯食べましたが、お腹いっぱい。体もポカポカ温まりました。来るはずだったN氏(どこに行ってたのかな)と私の長男が欠席で、うどんが余ってしまいました。結局わたしが鍋ごと持ち帰りました。
 次回は3月に豆腐作りをする予定です。湯葉や豆乳、厚揚げや油揚げも考えています。豆腐は、絹ごしの様なやわなものではなく、島豆腐の様な密度の高いしっかりしたものをと考えています。ざる豆腐もいいですね。塩麹が大量に余ったので分けました。トロトロの塩麹を仕込んで、豚バラ肉や鶏肉を漬け込み冬野菜と共に蒸し料理にすると絶品です。

 翌日曜日はうって変わって晴天。千曲川左岸から見る右の高みが斎場山(旧妻女山)。山頂は上杉謙信の本陣と伝わる古代科野国の円墳です。左の低い高速道路に削られたのが現在の妻女山(旧赤坂山)。展望台と戊辰戦争の戦没者を祀った妻女山松代招魂社があります。大きな駐車場があります。ここから鞍骨城跡や鏡台山へのルートがあり、拙書でも詳しく紹介しています。

 その妻女山展望台から見る松代城方面。上信越自動車道の松代パーキングエリアの奥辺りが松代城跡。『真田丸』で観光客やハイカーが増えた松代の向こうにそびえるのは、左から東条氏の尼厳山。右へ奇妙山。雲がなければその右奥に根子岳と四阿山が見えます。右へ大松山、保基谷岳、ノロシ山。手前に皆神山。右手前の長い尾根は象山。

◆味噌作り関連記事
味噌作りのために、大雪の日に大豆の選別作業に勤しむ。昼餉はおしぼりうどん(妻女山里山通信)
一反の畑で栽培した大豆を脱粒。雪も舞う寒い日でしたが鯛飯と天然キノコ入けんちん汁で温まる(妻女山里山通信)
炎天下の農作業。久しぶりの陣馬平や妻女山、斎場山。オオムラサキがいない(妻女山里山通信)
カッコウの鳴く日曜日、一反の畑に大豆を蒔く。私はだだちゃ豆も(妻女山里山通信)

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長野県屋代高等学校24回生、一応最初で最後の同窓会 in ホテルメトロポリタン長野(妻女山里山通信)

2017-02-05 | 展覧会・イベント・コンサート

 2月4日土曜日。快晴の午後にホテルメトロポリタン長野で行われた屋代高等学校24回生同窓会へ。車だと30分で行けるのですが、飲酒をするので長電バスとしなの鉄道で1時間かけて行きました。写真は長野駅と隣接する同窓会宴会場のホテルメトロポリタン長野。接続の関係で40分ほど早く着いたので、東急の別館にある平安堂書店へ。レジの横にある「信州の本のコーナー」に拙書もありました。

 会場の宴会場「浅間」へ。92名と参加者も多いので2グループに別れて記念写真。45年ぶりに会う人が大半で名札を見ても誰が誰やら思い出せません。中国のことわざに「人は平等に年を取らない」というのがあるのですが、それを実感しました。

 まず実行委員長の N氏の開会に到る大変だった経過の説明と開会の挨拶。そして恩師の K先生とM先生への記念品の贈呈が学年でたった3人しかいなかった女学生のうちの二人によって行われました。実は記念品の中には拙書も入っていました。これは私からの贈呈ではなく、同じ美術班だったK君からのものです。宴会の後で両恩師から拙書のことについて色々聞かれました。

 恩師のK先生とM先生の挨拶。K先生は3年の時の担任でした。M先生は、現役を退いてからパソコンの講師をされているそうで。第二の人生の素晴らしさを語ってくださいました。K先生からは、50週年の会もぜひとのご提案もありました。

 元美術班の仲間のA氏の音頭で乾杯。宴が始まりました。料理は中華です。酒はビールに始まり、日本酒、赤ワイン、焼酎など。

 とにかく45年ぶりに再開するクラスメイトもいるのですから。記憶を呼び起こすのに大変です。そんなだろうと私は昔のアルバムを持っていきました。皆席を立って思い思いの場所で歓談。

 話しているうちに昔の記憶が蘇ってきます。近況報告のコーナーがあり、私が最初に指名され拙書の紹介をさせていただきました。やはり同窓会ということで、一般の方とは反応が違いましたね。書店で名前を見つけて買ってくれた人や。お前頑張ってるなあとか、大活躍だなとか、トレッキング一緒に行きたいなとか、同窓生ならではの嬉しい反応でした。

 最後には実際には歌うことが少なかった「勝利の讃歌」や思い出深い「校歌」を全員で熱唱しました。最後に開催に向けて本当に尽力をつくしてくれた実行委員長と副委員長からの挨拶で閉会。我々は美術班を中心に二次会へ。更に盛り上がったのです。

 記念写真その一

 記念写真その二

 高校一年の私がいたクラスの写真です。

 高校二年の私がいたクラスの写真です。

 高校三年の私がいたクラスの写真です。

 当時の屋代高校の空撮写真。陸上のトラックの中にあるのはハンドボールのコートです。大正12年に建てられた県下で初のコンクリートの本校舎。古い木造校舎。藻が繁殖して緑色のプール。臭い部室の長屋。夏は暑くてたまらなかったプレハブ校舎。スプリングのついた畳の柔道場。あまり行った覚えのない図書館。いつもそこにいた美術室と音楽教室。美術班の部室もその端っこにありました。校門まで並木がありましたが、現在は403号まで学校の敷地です。並木沿いには老夫婦がやっている小さな店があり、夏のビニールパックに入った冷やし中華は人気でした。

 現在も持っている人は少ないと思いますが、当時の屋代高校のスクールカードです。校章は平和の象徴の二羽の鳩が向かい合っているもの。よって鳩校とも呼ばれました。

 修学旅行で京都奈良へ行った時の清水寺での記念写真。6人のバスガイドさんがいることから6台の観光バスだったことが分かります。ひとクラス40人で6組でしたから。しかし清水寺の石段で記念撮影なんて他の観光客もいたのに大胆な行為でしたね。私は二列目のど真ん中にいたのでわかりますが、最後列などは誰が誰やら全く分からない記念写真です。

 鳩祭で恒例の女装パレード。学校から屋代駅までを往復しました。今もやっているんでしょうか。度胸を鍛えるなんていわれましたが、農村には女装する祭が各地にあるので、その流れかもしれません。近隣の住民や女子高生が大勢見物に来ましたね。

 私が所属していた美術班の面々。顧問の先生を囲んで。右はサッカーゴールの中でのカット。我々の学年は、制服の着用の自由化を提案し、それを実現するなどなかなかアクティブなメンバーが揃っていました。自由で自主的な発想の持ち主が多かった様に思います。



 美術班の記念写真。ちなみに掲載の油絵は右の写真のメガネを掛けているK君の力作。右は美術教室の中。デッサンが飾ってあります。後ろ向きに油絵のキャンバスも。後ろのストーブで闇鍋を作って食べるのが美術班の伝統でした。時にとんでもないものが入っていました。ベルボトムのジーンズとかタートルネックのセーターとか懐かしいですね。天地真理や南沙織全盛の時代ですが、私たちはピンク・フロイドなどのハードロックや、ちょっと背伸びしてジャズをよく聴いていました。フォークソングも盛んでしたね。サッカーゴールにぶら下がっちゃーいけませんね。青春していました。私の70年代の美大時代のエッセイは、『国分寺・国立70Sグラフィティ【村上春樹さんの国分寺ピーター・キャット】』でお読みいただけます。
 母校の現在はスーパーサイエンスハイスクールの指定も受け、中高一貫教育も行われています。全国「知の甲子園」で優勝と準優勝を独占、国公立大学の合格者は県内トップなど、後輩たちも大活躍している様で、OBも益々頑張らないといけませんね。二次会は美術班の面々を中心に築地市場食堂へ。締めはらぁめん みそ家で(信州人は信州味噌を使った味噌ラーメンが大好きです)。実に楽しい一日でした。

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