☆死に関する記事あり(縁起悪いとか暗いとか思われる方はご遠慮ください。)
<(_ _)>
この5日間、どうしようもなくばたばた動き回っていたが、今日、告別式を終えたので、一段落と言うところだ。
実は15日未明に私の実父が亡くなった。14日の朝食時に救急車で運ばれ、心拍数を高める点滴を打ったり、人工呼吸器を付けたりしたが、約20時間持ちこたえたものの、眠ったまま、亡くなった。救急車で運ばれたときには、私はすでに職場にいたが電話で呼ばれて、すぐに自宅近くの病院へ向かった。
「誤嚥によって窒息して、心肺機能停止し、一時、血液が脳に流れない時間があったので、ダメージが残ります。意識不明のままかもしれません…。」と、当直の医師は私と母と妹に冷静に告げた。
素人ではどうすることもできなく、病室の椅子に腰掛け、ベッドで眠っている父や傍らの血圧等を数値で示すモニターを眺めていた。何もできないまま、時間が流れていった。夕方には妻も病室にやってきた。モニターに映し出された心拍数や血圧の数値は確実に下がってきている。交代で食事を摂ったり、家にタオルや下着などを取りに行ったり、そして、机もないところで入院希望書を書いたりしていた。
日にちが変わり、15日になると、モニターの数値がぐんと悪くなったのが分かった。でも、父は糖尿病からの腎不全で、ここ12年ほど人工透析を受けている体なので、循環器系はぼろぼろだ。ドクターは言った。「これ以上は強い薬は使えません。」
15日の午前4時過ぎ、モニターの数値は徐々に0に近づき、モニターの電源は切られた。「呼びかけてください。今なら、**さんの耳に届きますよ。」と看護師さんが優しく言った。母は言った。「もう苦しくないよね。」
言葉では言えないような不思議な感情だった。父の体調が思わしくないので、「いつ何時何が起こるか分からない」とは透析でお世話になっている先生から言われていたためか、父が昔から高圧的で感情的な性格で家族に対してきつい言動を取っていたためか、私たち家族は淡々と淡々と見送っていた。
一昨年あたりに公開されたティム・バートン監督の映画「ビッグ・フィッシュ」のラストでも臨終を迎える父と息子の様子が描かれていた。息子は冷静に、というより無感動に父の死を見つめていて、脇にいたドクターが「君たちは感情的でなくていいね。『死なないで!』などと泣かれると、こっちが辛くなるから。」(←大体こんな内容ね。)と言う台詞を言っていたはずだ。そんなことが脳裏に浮かんだ。
しかし、淡々としていたのはここまで。
その後は親族に連絡したり、葬儀屋と打ち合わせしたり、家の中を片付けたり……、てんてこ舞いであった。
つづく
(^_^;)
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この5日間、どうしようもなくばたばた動き回っていたが、今日、告別式を終えたので、一段落と言うところだ。
実は15日未明に私の実父が亡くなった。14日の朝食時に救急車で運ばれ、心拍数を高める点滴を打ったり、人工呼吸器を付けたりしたが、約20時間持ちこたえたものの、眠ったまま、亡くなった。救急車で運ばれたときには、私はすでに職場にいたが電話で呼ばれて、すぐに自宅近くの病院へ向かった。
「誤嚥によって窒息して、心肺機能停止し、一時、血液が脳に流れない時間があったので、ダメージが残ります。意識不明のままかもしれません…。」と、当直の医師は私と母と妹に冷静に告げた。
素人ではどうすることもできなく、病室の椅子に腰掛け、ベッドで眠っている父や傍らの血圧等を数値で示すモニターを眺めていた。何もできないまま、時間が流れていった。夕方には妻も病室にやってきた。モニターに映し出された心拍数や血圧の数値は確実に下がってきている。交代で食事を摂ったり、家にタオルや下着などを取りに行ったり、そして、机もないところで入院希望書を書いたりしていた。
日にちが変わり、15日になると、モニターの数値がぐんと悪くなったのが分かった。でも、父は糖尿病からの腎不全で、ここ12年ほど人工透析を受けている体なので、循環器系はぼろぼろだ。ドクターは言った。「これ以上は強い薬は使えません。」
15日の午前4時過ぎ、モニターの数値は徐々に0に近づき、モニターの電源は切られた。「呼びかけてください。今なら、**さんの耳に届きますよ。」と看護師さんが優しく言った。母は言った。「もう苦しくないよね。」
言葉では言えないような不思議な感情だった。父の体調が思わしくないので、「いつ何時何が起こるか分からない」とは透析でお世話になっている先生から言われていたためか、父が昔から高圧的で感情的な性格で家族に対してきつい言動を取っていたためか、私たち家族は淡々と淡々と見送っていた。
一昨年あたりに公開されたティム・バートン監督の映画「ビッグ・フィッシュ」のラストでも臨終を迎える父と息子の様子が描かれていた。息子は冷静に、というより無感動に父の死を見つめていて、脇にいたドクターが「君たちは感情的でなくていいね。『死なないで!』などと泣かれると、こっちが辛くなるから。」(←大体こんな内容ね。)と言う台詞を言っていたはずだ。そんなことが脳裏に浮かんだ。
しかし、淡々としていたのはここまで。
その後は親族に連絡したり、葬儀屋と打ち合わせしたり、家の中を片付けたり……、てんてこ舞いであった。
つづく
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