井上もやしの日常

ほぼ「つぶやきの墓場」となっております。ブログやSNSが多様化して,ついていけないのでございます。

映画「地球が静止する日」

2008-12-24 22:22:57 | Weblog
「地球が静止する日」を見てきました。一言で言えば期待はずれです…。キアヌ・リーブス主演なら、どんな内容でも観客が入ると思っているのでしょうか。

 ある任務の遂行のために、ロボットのゴートを従えて地球に降り立った人間型異星人のクラトゥ(キアヌ・リーブス)。政府や科学者たちが謎の解明に奔走する中、科学者ヘレン(ジェニファー・コネリー)とその義理の息子(ジェイデン・スミス)は、クラトゥの任務に巻き込まれていく。そして二人は“地球史上最大の危機”が、今まさに訪れていることに気付いていく…というストーリーです。

 1951年制作の「地球の静止する日」(NET「土曜映画劇場」で何度か見たような。)では宇宙人が人類の核戦争等を止めようとした話ですが、今回のリメイク版では人類による自然破壊を止めようとする話です。つまり人類抹殺計画です。筋の流れとしては前作と大元のところでは同じです。ただ、今回の作品はCGを多用していて、そこがある意味見せ場となっています。


 【ネタバレ注意】

 でもね、前作では宇宙人の脅威によって世界の指導者が協調しようとしましたが、今回はその辺が描かれていません。クラトゥは「人類が心を入れ替えたら、人類抹殺は止めよう。」みたいなことを言っているのですが、アメリカ政府は最後の最後まで異星人に戦いを挑んでいるし、世界中の指導者が話し合いを持つシーンなど全くありません。何かね、ヘレン親子の家族愛(親子愛? それも継子なのが重要?)を見せられただけで、クラトゥは人類撲滅をきっぱりと諦めています。冷静沈着なクラトゥなのにお涙頂戴で、人類を許してしまうの?? 地球の指導者たちは自然環境を守るための施策を本当に何にもしてませんぜ!! 

「クラトゥ、君はその愛情豊かな親子だけを見て、環境問題に無頓着な人類全体を許したの? 地球には『木を見て森を見ない』という言葉があるんですよ。」

 ☆ 総合得点 68点(「ブタのいた教室」を見た方がよかったかも。)