しばらく映画を見ていなかったので、帰りに映画館に寄ってみました。ちょうどよい時間帯に始まるのが、「カムイ外伝」でした。観客は5人でした。ま、地方の映画館の火曜日夕方ですから。
崔洋一監督だったので、まさか平均点はいくよねと期待していたのですが、あっさり裏切られました。まずストーリーがよく分かりません。忍者の業界用語とどこかの方言が大きな障壁で、主人公・カムイの置かれた状況が分からないまま、まるで鬼ごっこのような裏切り者狩りに参加させられます。アクションシーンはCG多用とワイヤーアクションの映画「グリーン・ディスティニー」「ラヴァーズ」を彷彿とさせ、オリジナリティが感じられません。矢や手裏剣がストップモーションで主人公に迫ってくるのは、本当に「グリーン・ディスティニー」にそっくりです。おまけにCG合成が安っぽいです。特にサメとシカのシーンは失笑ものです。また、ナレーターが映像の前に訳知り顔で先走って解説して少しむかつきます。(←「赤いシリーズ」などの大映テレビ的世界ですね!)
松山ケンイチはとにかく走り回り、役になり切ろうとしていて今後が期待できる役者と感じましたが、映画は明らかに失敗作です。ストーリーを気にせずにアクションシーンだけを見るなら、「可」を与えられるかもしれません。でも、目や首に矢が刺さったり、両腕が切り落とされたりと、かなりグロのシーンがあります。ネットで調べたら、脚本がクドカンですって。あれ、いつものテンポが出てないですよ。
最近の邦画は面白いのもありますが、テレビ番組の続編とか、企業や放送局が共同で出資した「***」製作委員会ものとかは余り期待できませんね。
☆ 総合評価 60点
P.S.
でも、収穫はありました。帰りに映画館の階段に貼ってあるポスターを見たら、「近日公開、クヒオ大佐」だって!! 主役は堺雅人! 「クヒオ大佐」というのは三面記事ファンには馴染みの深い、偽アメリカ空軍パイロットで、カメハメハ大王やエリザベス女王の親類などと名乗り、結婚話を交際女性に持ちかけては、金品を騙し取っていた実在の結婚詐欺師のことです。もちろん、金髪に染めていても日本人です。こんな題材で映画を作るなんて日本映画も芸が細かくなっています。だまされる女性の心理を上手く描けているといいですね。
崔洋一監督だったので、まさか平均点はいくよねと期待していたのですが、あっさり裏切られました。まずストーリーがよく分かりません。忍者の業界用語とどこかの方言が大きな障壁で、主人公・カムイの置かれた状況が分からないまま、まるで鬼ごっこのような裏切り者狩りに参加させられます。アクションシーンはCG多用とワイヤーアクションの映画「グリーン・ディスティニー」「ラヴァーズ」を彷彿とさせ、オリジナリティが感じられません。矢や手裏剣がストップモーションで主人公に迫ってくるのは、本当に「グリーン・ディスティニー」にそっくりです。おまけにCG合成が安っぽいです。特にサメとシカのシーンは失笑ものです。また、ナレーターが映像の前に訳知り顔で先走って解説して少しむかつきます。(←「赤いシリーズ」などの大映テレビ的世界ですね!)
松山ケンイチはとにかく走り回り、役になり切ろうとしていて今後が期待できる役者と感じましたが、映画は明らかに失敗作です。ストーリーを気にせずにアクションシーンだけを見るなら、「可」を与えられるかもしれません。でも、目や首に矢が刺さったり、両腕が切り落とされたりと、かなりグロのシーンがあります。ネットで調べたら、脚本がクドカンですって。あれ、いつものテンポが出てないですよ。
最近の邦画は面白いのもありますが、テレビ番組の続編とか、企業や放送局が共同で出資した「***」製作委員会ものとかは余り期待できませんね。
☆ 総合評価 60点
P.S.
でも、収穫はありました。帰りに映画館の階段に貼ってあるポスターを見たら、「近日公開、クヒオ大佐」だって!! 主役は堺雅人! 「クヒオ大佐」というのは三面記事ファンには馴染みの深い、偽アメリカ空軍パイロットで、カメハメハ大王やエリザベス女王の親類などと名乗り、結婚話を交際女性に持ちかけては、金品を騙し取っていた実在の結婚詐欺師のことです。もちろん、金髪に染めていても日本人です。こんな題材で映画を作るなんて日本映画も芸が細かくなっています。だまされる女性の心理を上手く描けているといいですね。