井上もやしの日常

ほぼ「つぶやきの墓場」となっております。ブログやSNSが多様化して,ついていけないのでございます。

焼け石に水でも

2011-03-19 17:39:29 | Weblog
 この9日間はパニック映画と特撮映画を同時に見せられている気分です。

 福島県と茨城県の農作物から基準値を超えた放射能が検出されました。いよいよ風評被害で、福島県だけでなく近隣の県にも大きな打撃を与えそうです。枝野官房長官が「直ちに健康被害の出るレベルでない。」と強調しても、家族の健康を考えて買い物すれば、この地方の生産物は選ばれないでしょう。

 原発避難民も悲惨さを極めています。避難指示圏が拡大したことにより、何度も避難場所を引っ越しせざるを得なかったりと悪夢の日々です。避難場所といっても、ほとんどが体育館でプライバシーもなく、まともな暖房もありません。浜通りにある双葉郡双葉町はまず町民が川俣町に避難しましたが、今後を考えてさらにさいたまスーパーアリーナに町民と町役場を移動したそうです。

 40年ほど前に、原子力発電所の設置場所を模索していた東京電力に対し、手を挙げたのは大熊町を始め、福島県浜通りにある過疎の町です。漁業くらいしか産業のない町で一つの企業誘致のつもりだったのでしょう。当然、東京電力も安全さやクリーンさをこの地区の町村に訴えてきました。原発の仕組みや何重にも安全に配慮された装置であることを知らせる東京電力の広報センターもあります。原発関連の交付金(この周辺は町体育館・学校が本当に立派です。)をもらえたし、若者たちが働ける場所が出来たことで、蜜月期間もありましたが、このような事態になると誰に怒りをぶつけていいか分かりません。

 とにかく放水車で冷やし続けて欲しいです。

 

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