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今月中有効の「福島フォーラム」の招待券があったので、「トロッコ」を見てきました。大都市では初夏に公開されましたが、福島市は今頃です。注目の尾野真千子が主演だったし、台湾を舞台にしていることに惹かれて見に行きました。
正直言って、いろいろな意味で辛い映画でした。芥川龍之介の短編「トロッコ」をモチーフに製作された作品だそうです。8歳の敦と6歳の弟・凱(とき)が、母親の夕美子(尾野真千子)と共に、急死した父親の遺骨を持って父の故郷である台湾へ出発する物語です。その故郷は台湾の田舎の村で、どこか懐かしい雰囲気でしたが、祖父は日本統治下で青年時代を迎え、祖母は脚が不自由で、叔父・叔母はどこか上手くいっていないようです…。そんなところへ訪れた兄弟は不安を感じながらも、徐々に祖父たちとの生活になれていきます。でも、親子3人を始めとして、どこかうっかり者の判断ぶりなのです。夕美子は「ここで親子3人生活したい。」って義理の父母に深い考えもなく言ってしまうし(東京ではコラムや紀行文を書いて生計を立てていました。しかし、台湾の片田舎では…。)、我が子が行方不明になっているのに小鳥の世話をしているし、兄弟も「東京に戻りたい!」と森林地帯を走っているトロッコに乗り込んでしまうし(飛行機で来たのだから、トロッコでの台湾脱出は無理なのは分かりそうですが…。)。驚きは、なぜに「トロッコ」なのでしょう?? あのストーリーでトロッコを持ち出すのがすごく不自然です。芥川の短編では前半に爽快感・疾走感が感じられますが、この映画ではトロッコのシーンでさえかったるいです。
田舎の大自然の中で本来の自分らしさを見付けたり、祖父母との生活でたくましくなったりするのは「西の魔女が死んだ」などでも使われた手法ですが、「西の~」以上に筋の起伏がなく、何を訴えたいのと感じました。軍人恩給受給不適格者の手紙が日本から届いたり、日本人は私らに向き合えといったりしている祖父が描かれ、微妙な日本と台湾の関係を伝えたいのかなとも思いましたが、中途半端です。はまる人ははまるのでしょうが、私には合わない作品でした。
☆ 総合得点 72点
正直言って、いろいろな意味で辛い映画でした。芥川龍之介の短編「トロッコ」をモチーフに製作された作品だそうです。8歳の敦と6歳の弟・凱(とき)が、母親の夕美子(尾野真千子)と共に、急死した父親の遺骨を持って父の故郷である台湾へ出発する物語です。その故郷は台湾の田舎の村で、どこか懐かしい雰囲気でしたが、祖父は日本統治下で青年時代を迎え、祖母は脚が不自由で、叔父・叔母はどこか上手くいっていないようです…。そんなところへ訪れた兄弟は不安を感じながらも、徐々に祖父たちとの生活になれていきます。でも、親子3人を始めとして、どこかうっかり者の判断ぶりなのです。夕美子は「ここで親子3人生活したい。」って義理の父母に深い考えもなく言ってしまうし(東京ではコラムや紀行文を書いて生計を立てていました。しかし、台湾の片田舎では…。)、我が子が行方不明になっているのに小鳥の世話をしているし、兄弟も「東京に戻りたい!」と森林地帯を走っているトロッコに乗り込んでしまうし(飛行機で来たのだから、トロッコでの台湾脱出は無理なのは分かりそうですが…。)。驚きは、なぜに「トロッコ」なのでしょう?? あのストーリーでトロッコを持ち出すのがすごく不自然です。芥川の短編では前半に爽快感・疾走感が感じられますが、この映画ではトロッコのシーンでさえかったるいです。
田舎の大自然の中で本来の自分らしさを見付けたり、祖父母との生活でたくましくなったりするのは「西の魔女が死んだ」などでも使われた手法ですが、「西の~」以上に筋の起伏がなく、何を訴えたいのと感じました。軍人恩給受給不適格者の手紙が日本から届いたり、日本人は私らに向き合えといったりしている祖父が描かれ、微妙な日本と台湾の関係を伝えたいのかなとも思いましたが、中途半端です。はまる人ははまるのでしょうが、私には合わない作品でした。
☆ 総合得点 72点
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