井上もやしの日常

ほぼ「つぶやきの墓場」となっております。ブログやSNSが多様化して,ついていけないのでございます。

あ、ゆとり教育の旗手だ!

2012-08-11 22:35:02 | Weblog
 先週はソウルに行っていたので、先週発売の「アサヒ芸能」「週刊プロレス」「週刊文春」を近所のミニストップで確保しておいてもらいました。それをまとめて読んでいたら…。

「アサヒ芸能」(8月9日号)で元官僚(寺脇研さん)が書いたロマンポルノ論が紹介されたいました。選評では文部官僚程度の紹介ですが、この人は「ゆとり教育」の教祖みたいな人として有名な人です。私も10年ほど前に品川区の某所でこの人の講演を聴いています。講演の趣旨としては、現代の教育は知識偏重で自分の頭で考える教育を展開しなければならないこと、狭い教科主義に囚われず総合的な学習を進めること、子どもの学習にとっては時間的・内容的なゆとりが必ず必要であることなどを熱弁されていました。これは本当に正しいことだと今も私も思います。でも、でも、ですよ! この人は、「ゆとり教育」への各方面からの反動(日本の子どもたちがバカになる、円周率は3のはずがない、大学生なのに分数のたし算ができない…などの様々な揺り戻し)を感じ、文部科学省をさっさと辞めて、大学教授と映画評論家(←こっちのほうは学生時代からアルバイト的に「キネマ旬報」などに投稿していたらしい。)になってしまいました。時代が変わろうと「ゆとり教育」を擁護し続けると言っていたのに…。転職してしまったら、「ゆとり教育」のスポークスマンになれないじゃない。うちの2人の息子たちは死ぬまで揶揄を込めて「ゆとり世代」と呼ばれるのにぃ。

「週刊文春」(8月9日号)では「評論家の映画製作が続々だ。寺脇研氏が坂口安吾の『戦争と一人の女』をプロデュースしたのに続き、(略)」

というこぼれ話が載っていました。知人の話によれば、教育現場では「ゆとり教育」終了後に教科書の厚さが1.5倍になったそうだし、抽出校実施でよいはずの学力テストにほとんどの学校がもろ手を挙げて参加するようになったそうだし、「脱ゆとり」のごたごたが続いているようです。「ゆとり」の旗手が勝手に自分の趣味の世界に行ったのを見て、教育現場の人々は何を思っているのでしょう。とほほのほ。 

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