[かっこよい鳩山政権とがっくりの自民党?]
・国民から圧倒的な支持を得ている政治主導の行政改革
私は衆院選の前、下馬評のように自民党敗戦は予想されたことだが、自民党員は敗戦後に、その原因の一番は自民党政権の原因は行政改革への腰が引けた態度だったこと知るだろうと書きましたが、その通りになりました。
・自民党がなし遂げなかった次官次官会議廃止
この理由は政権獲得の前の(結局見送りになりましたが)次官に民主党の政策に従うと言う誓約書を出させると言う、悪く言えば脅し、良く言えば強い決意の前に流石の次官も黙り込んで仕舞ったのだろうと思います。
・良く勉強している政務三役
政権最初の衆院の予算委員会の質疑を(最初なので主として鳩山さんに質問が集中したこともある様ですが)、政務三役は官僚の応援もないところでなんとか乗り切っているようです。
これと正反対の例は、私がたまたま見ていた例の「国立マンガ喫茶」の国会での質疑で、民主党議員の鋭い質問に、すべて官僚が答弁、時の文科大臣は質疑が終わるまで完全に無言、これでは誰が考えても官僚お手盛りの議案だと直感したのを思いだします。
自民党の人達は今までのやり方について大いに反省、最近の鳩山政権の動きと、それを支持する世論を見てがっくりばかりしていては、私が予てから書いているように民主党公約の多くの問題があることを考えると、日本の行く先は暗いと思います。
[首を捻る戦う自民党の戦闘体制]
然しもう国会が始まりました。
政権交代ですっかりマスコミへの露出度が落ちた自民党に取って、唯一最大と言って良い程の国民に訴えるチャンスです。
そしてその最大の物がテレビで放映される予算委員会です。
・予算委員会の戦闘体制
然しその筆頭理事に加藤紘一元幹事長が指名されたときは驚きました。
これで自民党は本当民主党と戦う気があるのかと思ったからです。
リベラル派と言われる加藤さんは民主党の政策と余り違わない考え方を持っていると思ったからです。
そして彼の質疑の約3分の1は外野から見ればまるで、民主党政権の支援かと思われる演説でした。
それともう一つ首を捻ったのは、予算委員会での自民党委員と一般の議員の数です。
議場は民主党の人達で溢れ、自民党の質問に対する彌次と内閣の人達の発言への拍手喝采ばかり目立ちましたが、自民党側へは殆ど声なし。
新聞でも出ていましたが、鳩山さんの的外れな回答の態度にこれ以上質問が出来ないとして町村さんが座り込んだ時、今までなら委員たちが委員長の席に集まり審議中断になるところですがそれもなし、結局町村さんはそのままに発言する羽目になりました。
2日以降から少しづつ自民党側からの声も少しづつ増えてきたようですが、民主党の声に比べればまだまだ足りないと思います。
自民党が戦闘体制を整えるなら、予算委員会の自民党の応援団の動員も是非考えるべきだと思います。
そうでないと鳩山内閣の閣僚たちの発言には拍手喝采、自民党の質疑には与党側からの彌次では、これを見ている国民にとっては政権側の言う事が全て正しいと言う印象を与えると思いますし、声援のあるとないとでは質問する人の勢いも変わってきます。
・突っ込み不足の自民党議員の質疑
予算委員会で町村さんの、「地方からの陳情が各省の政務三役に言っても、全て党を通せと言っている、これではまるでイジメではないか?」と言う質問に、鳩山さんは「もしそんなことあるなら改めさせる」と発言をしていました。
然しその翌日の新聞やテレビでは、地方の陳情は全て民主党幹事長を通すことという小沢さんの方針について批判混じりの報道がされました。
私は町村さんの質問とこの報道の時間的なずれは知りませんが、その後の質疑で鳩山さんの説明と実際の党の動きの差について更に追及すべきだったと思うのですが。
これは一例ですが、天下り問題などでも鳩山さんや閣僚からどんな答えが帰ってくるかは、判っているのでそれに対する突っ込みがあれば良かったのにと思う事はいくつもあります。
・自民党の作戦と鳩山さん
報道に依ればブーメラン現象として、自民党は鳩山さんや民主党の発言を精査して、最近の発言との食い違いを追及しました。
その最たるものが、石破さんの鳩山さんの集団的自衛権の鳩山さんの過去と現在の発言のずれの追及です。
それに対して鳩山さんは過去の発言をあっさり撤回しました。
その他の質疑でも鳩山さんはいろいろ謝罪して来ました。
そしてどうもこれもこれだけで終わりそうです。
それと自民党の追及のもう一つのポイントは、鳩山さんの資金問題で、鳩山さんは検察の追及の結果を待って判断したいと返答しています。
そして自民党に取って都合の悪い事になるかも知れない事は、鳩山さんの今までの悪い所はあっさり謝る態度と、談合三兄弟の菅さん、ガセネタ問題の前原さんの民主党代表辞任などの例に見るように、あっさり辞職して仕舞い振り上げた疑惑追及の拳を降ろすことに成りそうなことです。
・余りにも多い民主党公約とその鳩山政権の公約至上主義
一つ自民党側の立場で言えば民主党の公約とその進め方に余りにも多くの問題点があり過ぎて攻撃の的を絞れないこともあるようです。
批判の多い高速道路無料化、暫定税率廃止、農村の戸別保障所得制度や、子ども手当ての財源問題、そしてこれら経済成長の目玉とする主張に専門家からの殆ど効果が無いという批判、温室効果ガス25%削減、外国人参政権付与、アフガン支援、普天間基地問題、考え方の全く違う社民党とうの連列から起こる問題、鳩山さん・小沢さんの政治資金問題などなど。
然し、これらは全て日本の将来に大きな影響を与える問題ばかりです。
自民党は最大野党としてこれらの事で日本が道を踏み外さないように、民主党政権への最大のチェック昨日を果たすべきです。
そのためには、上記の問題に就いて充分勉強し、鳩山内閣の問題点調べあげて問題点を突きそして、かって自民党が言っていたようにその対案を出すべきだと思います。
官僚の援護に頼らずに独力で野党の攻撃に当たっている経験ゼロの閣僚に言い負かされたり、言いくるめられるようでは何のための最大野党かと言われても仕方がありません。
自民党は衆院選の大敗にがっくりし、、鳩山政権の政治主導のやり方や、良く勉強している政務三役のやり方を見て自信を失っているだむけでは、国の方向を誤らせるだけでなく、かっての最大野党の社会党時代と比べれば、遥かに似ている民主党の呑み込まれることに成りかねません。
どうか日本の為だけでなく、自党の生き残りのためにも、自民党の人達を頑張りを期待しています。
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