普通のおっさんの溜め息

戦前派から若い世代の人たちへの申し送りです。政治、社会、教育など批判だけでなく、「前向きの提案」も聞いて下さい。

鳩山さんに任せられるのか日本?

2009-11-21 11:26:56 | 鳩山内閣

 今朝の web上で鳩山さんに関する記事や社説を拾って見ました。
行政刷新会議の指針で歳出削減、全閣僚に指示(読売新聞)
 鳩山首相は20日午前の閣僚懇談会で、2010年度予算の概算要求を、行政刷新会議が19日に決めた9項目の指針に沿って改めて見直すよう全閣僚に指示した。
 目標とする3兆円の圧縮は事業仕分けだけでは達成できない可能性が高いため、仕分け対象外の類似事業にも仕分けと同様の考え方を適用し、削減の積み増しを図るのが狙いだ。

  昨日、菅さんが日本では久しぶりのデフレーション宣言をしました。
 今こそ鳩山政権は日本の景気回復のために、あらゆる手段を使い、そのための思い切った投資をすべきだと思うのですが、鳩山さんは民主党の公約実施のための3兆円を産み出すために更に削減をしろと言っているようです。
 そして肝心の目玉の公約の高速道路無料化、子ども手当て、農家の戸別所得保障制度などの経済効果については、最近では問題点は指摘しても、評価する識者は殆どいないようです。
 今朝の読売テレビ「ウェークアップ !プラス」ではバブル以後の他国の株価が一様に上昇しているのに日本の株価だけが沈滞したままのフリップを出していました。
 これは鳩山政権がしっかりとした経済対策を出さないため、外国の投資家が手控えているのだそうです。
 鳩山さんが折角の閣僚会議で指示をするのなら、デフレーション対策の検討とその実施の促進だと思うのですが。

鳩山首相「強行採決というより審議拒否」モラトリアム法案の衆院採決で野党批判(産経新聞より)
 鳩山由紀夫首相は20日朝、衆院本会議で与党がモラトリアム法案の採決を強行したことについて「強行採決というより審議拒否だ。と述べ、採決を欠席した自民、公明両党などの対応を批判した。
 それに対して、自民の川崎国対委員長は首相の“審議拒否”発言「見識疑う」
「ひどいコメントだ。一日でも(審議を)止めたことはない。首相としての見識を疑う」と非難した。そうです。
 事実は1日約8時間の審議(昨日のブログのコメント欄でUnknownさんからこの審議の詳細の経緯を教えて頂きましたのでご覧下さい)で、民主党は政府提出法案の会期内成立を目指す小沢一郎幹事長の方針を踏まえ、政権交代後初の強行採決に踏み切った。30日の会期末をにらんで、今後も強気の国会運営を続ける意向だ。ただ、数の力を背にした国会対策は世論の反発を招きかねない。強行採決に臨んだ衆院財務金融委員会では、「非常に残念で、苦渋の選択」(玄葉光一郎委員長)との複雑な思いも交錯した。毎日新聞
より)と報道されているように、明らかに鳩山さんの意見は違っているようです。
 一国の首相が何故このような軽い発言をするのでしょう。
  産経の社説「国会混乱 審議尽くすには延長必要
によれば、鳩山由紀夫首相は19日夜、小沢一郎民主党幹事長に「あんまりこんなことをやっていると、国民はどういう反応をするかなあ」と語ったという。と鳩山さんは本当は民主党主導の国会運営のやり方を心配していることを紹介しています。

普天間移設―鳩山首相の牽引力を問う (朝日社説)
 首相は首脳会談で、普天間問題を「早期に解決する」といいながら、翌日には必ずしも年内決着を急がない考えを示した。さらに、現行計画を検証する閣僚級の作業部会の位置づけをめぐっても、オバマ氏との認識の食い違いが露呈した
 戸惑っているのは米国だけではない。北沢俊美防衛相が現行案を前提にした打開案を検討し、外相は嘉手納飛行場への統合を探る。首相は県外移設を否定せず、「(最後は)私が案をつくる」と言う。沖縄県民も国民も、これでは政権の意思がどこを向いているのか、分かりようがない。
そのうえで、もし辺野古以外の移設先を探るのであれば、米国側にはっきりと提起しなければならない。全体の方向性をあいまいにしたまま作業部会の検討を長引かせるのは、米国に対して不誠実であるばかりか、国民の期待をもてあそぶことになりかねない。

 この問題については私も 「首を捻る鳩山さんの普天間先送り発言
で取り上げていますので省略しますが、オバマさんとの約束を反古にするような発言、その一方では、沖縄県民へ向けて民意を尊重すると言い続けて、県民をすっかりその気にさせて基地問題解決を一層難しくさせて仕舞いました。

 友愛精神に基づく外交や安全保障、問題ありと判っていても、デフレーションになっても国民との約束だからとして公約を固持する「マニフェスト至上主義」の宰相を頂く日本、政権の行く道を正すべきなのに存在感の薄い自民党を持つ日本、そして自民党政権時代と同じ国会運営のやり方しか出来ない日本の行方は一体どうなるのでしょうか。

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