民主党のキャッチコピーは「民意尊重」、野党時代の政権攻撃の決まり文句は「直近の民意」でした。
それが参院選敗退で民意どころか、民主党が国民のかけ離れた雲の上に上がってしまったような気がします。
・江田参院議長交代へ、後任に輿石氏ら浮上
輿石さんの政権与党の参議院会長と言う要職にありながら、そして過去の地盤と日教組の強い支持がありながら、地盤など全くない新人に追い詰められて文字通りの辛勝しました。
これは輿石さんに対する民意が殆ど離れていることを示します。
そして悪名高い日教組出身の輿石さんが三権の長として、宮中の儀式など重要な行事に参列すると思うと、寒気がしてくるのは私だけではない多いと思います。
民主党はその様な民意を尊重すべきだと思うのですが。
・落選の法相、民間人として職務
弁護士出身で死刑制度廃止論者として知られる千葉氏自ら主導してきた選択的夫婦別姓を盛り込んだ民法改正案は、与党内でも賛否が割れている。
千葉氏の法相続投について、関係者からは「参院選での落選は、有権者が法相としての実績を判断した結果だ。首相が、内閣の都合で千葉氏を続投させるのは、民意の軽視だ」との批判も出ている。
関係者の意見は正論です。
民主党内には落選した千葉さんを当てねばならぬほど、人材不足でしょうか?
それとも何か公約で示していない裏の政策を進める積りでしょうか?
・「決戦9月代表選」小沢氏擁立論も 両院議員総会30日開催へ
(9月の代表選に対して)小沢氏周辺の強気の姿勢には、今回の代表選に党員・サポーターも参加することが関係している
選挙はポイント制。衆院の小選挙区ごとに1ポイントが配分され、党員・サポーター投票の結果、最多得票候補が、その選挙区の1ポイントを獲得する。
党員・サポーターの対象は在日外国人を含む18歳以上。
小沢氏は、早々と布石を打っていた。党員・サポーターが代表選に参加するには、毎年5月末までの登録が必要だが、小沢グループは登録締め切りまで懸命にサポーター獲得に奔走。小沢氏支持議員は「おれたちのグループは党員・サポーター票は負けない」と自信を示している。
外国人の政権党のサポーター?
私は民主党のサポーターに外国人が入っていることは全く知りませんでした。
外国人のサポーターがその一票で(鳩山さんの普天間発言のように)日本の行方を大きく左右することの出来る日本の首相を決めるなんて、どう言う理論的根拠があるのでしょうか?
政権党となった今、また仮に下野しても政権党になる力を持った今、外国人のサポーター制度は止めるべきだと思うのですが。
菅さんと小沢さんの対立
小沢さんを支持する人達が、参院選敗戦を機会に何らかの形で小沢さんを担ぎだそうとする気持ちは判りますが、菅さんが閣僚や党内の人事を決めたときの、急激な内閣や党の支持率の上昇した理由も良く考えるべきだと思います。
小沢さんを支持するのなら、彼を担ぎだす前に小沢さんに対する国民の評価を上げるためにどうすべきかを考えるのが先決だし、必要なら小沢さんに直接諫言するべきです。
何故なら国民の評価は小沢さん主導の内閣の支持率にすぐに出てくるからです。
ここでも民主党得意の民意を良く考える必要があると思います。
このごたごたを見ていると麻生内閣の末期の麻生降ろしとそれに対する地方支部からの批判を思い出します。
・石川県連代表の一川保夫参院議員:「大きな選挙の責任者なので、(党執行部が)責任を感じないのはおかしい。首相が小沢一郎前幹事長に「しばらく静かに」と発言したことについて「判断が甘かった」と批判
・高知県連代表の武内則男参院議員:「消費税の説明に多くの時間を割かざるを得なかった。終盤、非常に苦しい戦いだった」と総括
・和歌山県連代表の岸本周平衆院議員:「この10カ月間の民主党の政権運営に対する期待はずれ、批判が原因。根の深い問題だ」と指摘。
・徳島県連代表の高井美穂・文部科学政務官:「政策的な評価に対して有権者は迷っていた。民主党に少しブレーキをという判断だろう。謙虚に受け止めて出直ししなければいけない」と語った。 (朝日新聞より)
私は菅さんの消費税発言は鳩山さんの「国外、少なくとも県外」の発言と同じで、党内の論議を経ないままの失敗の繰り返しで、党内から批判されても仕方がないし、実際に謝って廻っているようです。
然し消費税増額に就いては識者からの評価もあるし、同じ公約を掲げた自民党が善戦しているのを見ると、消費税増額が敗因の一つと考えるはおかしいし、前記の後者二人の意見は的を得ていると思います。
前にも書きましたが、国民の小沢さんの批判の大きさから考えると、そしてそれが即、党の支持率に反映すること考えると、民主党のためにも日本の為にも小沢さんはもう少し静かにしておいた方が良いような気がします。
民主党は党内の力学で鳩山さんを代表に選んで大失敗をしました。
今度の代表選で大失敗したら、党の将来は見えてきます。
麻生さんの場合は選挙が間近に控えていました。
党内抗争をする暇があるの?
民主党の場合それが無いので悠長に構えていいのでしょうか?
民主党の目の前には鳩山さんのお蔭でデッドロックに乗り上げた普天間基地問題が待ちかまえています。
何でも米国は「普天間」複数案併記での先送りに米は「ノー」 を突きつけているそうです。
それに対して今党内がごたごたしているから待って来れなど言えば日本の信用は益々無くなります。
国民の立場から観れば、民主党得意の民意を考えれば、内部紛争どころではないと思うのですが。
このブログを、より多くの人にも見て貰いたいと思っています。どうぞご協力をお願い致します。
↓
政治・人気ブログランキングへ