普通のおっさんの溜め息

戦前派から若い世代の人たちへの申し送りです。政治、社会、教育など批判だけでなく、「前向きの提案」も聞いて下さい。

辻元さんと社民党

2010-07-28 10:16:36 | 政策、社会情勢

 辻元清美さんが社民党を離党しました。
 普天間基地問題で連立を離脱、今回の参議院選で議席を減らした社民党に取っては、福島さんと二枚看板の一人の辻元さんを失うことは、大打撃でしょう。
 彼女の離党に就いて田原総一郎さんはTwitterで次のように書いています。
・辻元さんが離党した。僕は彼女の気持ちがよくわかる。国土交通副大臣として数々の難問解決に全力を挙げた。政治の面白さを知った。野党では難問解決に取り組めない。その不満が噴き出したのだろう
・民主党の幹部達はいずれも辻元さんを迎えるのに大歓迎だ。辻元さんはその歓迎に応えるのか。それとも無所属を続けるのか。慎重に考えているはずである。
・辻元さんの交渉力、こうしようと思ったらすぐ行動する力、責任感。辻元さんは誰かから頼まれれば全力を挙げて責任をもってやり遂げます。そこがすごいと思ってます。
[私の意見]
 私は06年の5月に「何故社民党は2%以下の支持率しかないのか
で、
・社民党と共産党が似たような発言をしているのに、何故が共産党が3~4%近くの支持率を得ているのに、社民党が2%以下の支持率しか得てないのか?
・その大きな原因は、社民党は国民政党としての期待を裏切られていると国民が感じている、一方、共産党は国を担う国民政党としてより、与党の監視役としての期待と言う、国民なりのバランス感覚で、支持している人が多いようだ。
・国民政党としての社民党への期待は、一度だけ、村山さんが首相になってからの培われて来た。
その後の情勢の変化にも無関係に、護憲などへの硬直的な態度が、国民の失望を買っている。
・社民党の人達は政党支持率の世論調査や、選挙結果から自党への支持が少ないのを見てそんな筈はないと、思っているかも知れない。
・それは報道力のある朝日新聞や(久米宏さんがいた)テレ朝の社民党寄りの報道を読み違えているからだ。
・社民党の人たちの自分の信念を断固として曲げないのも立派だと思うが、国民政党のしての期待を裏切ることのないよう現実に合わせた主張をするよう、そして革新を名乗る超保守政党として、消えて仕舞わないよう祈っている
と書きました。
 そして私の予感が当たって最近の支持率は0.9%と1%を切っている状態です。
辻元さんの離党の理由
 辻元さんは国土交通副大臣として、正に現実を見てしまいました
・民主党は政権与党として、現実を前にしてはその公約も変更を与儀なくされていること
・辻元さん自身でも言っていましたが、国土交通省の役人たちは思っていた以上に、国のために良く働く人達が多いこと
・今日のテレ朝の「スーパーモーニング」でも、「信念は堅持するが、時には泥を被ってでもやらねばならぬことがあることも知った」と言っていました。
・政務三役の経験から(共産党以上の)社民党の教条主義では何ともならないことに気付いた
 参照:社民党支援の民間労組ゼロに」 
[特記:社民党の歴史]
・田原さんの言うようにそれと権力を握って自由に政策実行に直接当たる面白さ

辻元さんと社民党のこれから
辻元さん

・前原さんの言うように民主党との統一会派を組む
・民主党に入党
・国土交通省に政務三役として復帰
・事業仕分け参加などで閣外協力
などそれぞれに色々と批判もありますが、全ては辻元さん自身の決めることですが、政権運営に関わった経験は彼女に取って大きな収穫だったと思います。
社民党
・私が言うように国民政党として現実路線に戻るか
 その為には当面問題の普天間基地の国外移転が如何に現実性があるか、国民の理解を得られるような説明をすること
・土井・福島路線でこれしかないと言う教条主義を貫くのか
信念のためには例え自党の消滅の危機にさいしても方針を変えないのか
  これも勿論社民党が自分達で考えることです。
 私は社民党の考え方に反対ですが、辻元さんの離党を良い機会として、参院選の総括の前に社会党時代に野党第一党として170名近くの議員数を誇った社民党が何故今のようになったか、 (日教組や自治労に加えて)本来の支持基盤であるべき「社民党支援の民間労組がなぜゼロ」になったか、腰を据えて考えるべきだと思います。
 私は国民政党として社民党が国民から遊離してしまったのが同党が絶滅危惧種になりかけている最大の原因と思うのですが。

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