普通のおっさんの溜め息

戦前派から若い世代の人たちへの申し送りです。政治、社会、教育など批判だけでなく、「前向きの提案」も聞いて下さい。

終戦の日にあたって・物事を直視しよう

2010-08-16 15:27:56 | 政策、社会情勢

 昨日の終戦の日に新聞各社はそれぞれ社説を出しています。
 [敗戦の教訓]
 読売は、日本は世界の情勢を見誤り、国際社会からの孤立を深めていく中で無謀な戦争を始めた。
 産経は、当時の首脳部の、国家戦略のなさ、外交センスの貧弱さ、情報分析能力の欠如-その危うさは今と似ている。と書いて居ます。
 私は日本の敗因の恐らく最大の理由の一つは日本の首脳部の米国の工業力、技術力の軽視または、またはそれに気付いていても、眼を瞑っていたことにあると思っています。  (米軍の戦術は今でもそうですが豊富な物量に物を言わせた、徹底した空爆、艦砲射撃で敵軍の抵抗力を削いだあとの陸上軍の攻撃です。)
 最近のテレビで見たのですが、当時の多くの米国人は大戦について余り知らなかったそうです。
 何故なら戦争中も生活が殆ど変わらず、戦争景気で米国の経済界は活況を呈していたからだそうです。
 それに反して日本は戦時中の「欲しがりません勝つまでは」のスローガンが全てを物語っています。
 首脳部の判断を謝らせたのは、今までの(米国と国力が大きく違う)清国、ロシヤとのの連勝体験と精神主義だと思います。
 私は(当時学校を出て就職したばかりでしたが)戦前派としてこれ以上書くのは辛いので省略しますが、読売・産経の指摘と私の意見と、日本を困らせている某国の現状を組み合わせて考えて頂ければ当時の事がほぼ想像頂けると思います。
 いずれにしても日本は情勢分析をしっかり行い、国連でも認められていた満州の権益獲得の時点で踏みとどまって、いわゆるABCDラインなどの圧力に対して、隠忍自重する選択もあったかも知れないのに、 (勿論私どもの知らない止むを得ない事情があったのかも知れませんが)さら勢力圏を拡大しようとして、とうとう国の方向を誤らせてしまいました。
 私が考える敗戦の教訓と長年の設備の問題解決に当たった経験から得た教訓は、
・例え自国または自分に自分に都合が悪いことがあっても、無視したり目をつぶらないで直視すること。
・判断を間違えないように情報を収集、分析の能力を持つこと

だと思っています。
 安倍さんはその首相就任後、情報機関の新設・整備を言っていましたが実現しないままです。最近の普天間基地問題の迷走を見ても、如何に国の情報機関の設置が必要か良く判ります。

[物事を直視することの大切さ]
・安倍さんの場合
 私は当時はネットでぼろくそに言われていた安倍さんが、今でももう一度再起して貰いたいと思っている一人です。
 然し私は、安倍内閣に対して、小泉改革の継承でなくて見直し、または脱却とすること、国の情報機関設置を言う前に、内閣の情報収集、解析システムを構築してお友達内閣→裸の王様にならないようにと投書しました。
 結果は小沢さんから安倍さんが見落としていた、小泉改革の負の部分を突かれて参院選で大敗しました。 (勿論テレビの赤城さんの「絆創膏報道」に象徴される猛烈な反安倍さんのキャンペーンもありましたが。)
・麻生さんの場合
 私は麻生さんの選挙区の区民で彼の人柄の良さ、所謂「川筋気質」の親切な人達でも人に対する物言いのきつさも知っていますので、彼はやはり「野に置け」の人である書いて来ましたし、麻生政権末期に、もし次期の衆院選で敗北したら、彼の公務員制度改革でへの弱腰が原因だったことを知るだろうと投書しました。
 事実は残念ながら私の心配した通り、衆院選で大敗しました。 (この場合も反麻生キャンヘーンの酷さは皆知っていることです。)
 そして選挙後から今までの世論調査では(ボロが出始めた)民主党の公約を変えても良いと言う優しい意見が大勢を占めて来ました。
 国民は麻生政権でなし得なかった、民主党の政治主導の政策を強く支持しているのです。
 情報源は新聞・テレビ、本屋での立ち読み、ネット位しかない不勉強の私でも、物事を直視し、是々非々を貫いていればたまにはまぐれ当たりすることもあるのです。
[物事を直視しようとしないマスコミ・政治家・専門家]
 昨日の「たかじんのそこまで言って委員会」で、色々の利権を持つ宗教法人の権利売買が半ば公然と行われている問題を取り上げていました。
 それに対してバネルの人からこの問題が国会で取り上げられかかっても、結局は大きな勢力を持つ宗教法人の抵抗で一歩も進まないと言っていました。
 新聞社なども営業上の理由から、宗教法人から広告、印刷などの受注を受けていれば、本来報道せねばならぬことしないことも多くあるでしょう。 (私は新聞もテレビも少なくも政治的な影響力を持つ宗教団体と縁をきるべきと思うのですが。)
 政治家や政治・経済学者も自分の飯の種を確保するためには、自分の意見に都合が悪い現実に目をつぶることも多いと思いようです。 (自分が主張してきた市場原理主義が間違いだったと認め、一部から反発を招いた中谷巌さんはごく稀な存在です。)
 然しそのために事を誤らせては、敗戦と言う貴重な然も大きな犠牲を払った経験を無にすることになります。
[せめてネット上では物事を直視して見ては]
 然しネットに投稿される人の大部分は、私と同じようにその立場に囚われず、物事を是々非々の立場で見られる気楽の立場です。
 仮に支持している人やグループに取って良いことは褒めるのは勿論ですが、悪い所は悪いとして指摘しなければ、政治家のように国の方向を誤らせることはないとおもいますが、少なくとも訪問者をミスリードすることになると思います。
 勿論言論の自由の時代ですから、一方的な特定グループの支持や反対ばかりしても批判する積りもありませんが、中には中立的な立場で是々非々を通すブログももっとあって欲しいとおもうのですが。
 私自身は今後とも、例え小ブログでも折角訪問される方達のためにも、出来るだけ物事を真っ直ぐに見つめ、私なりに正しいと思うこと書いて行きたいと思っているのですが。

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