普通のおっさんの溜め息

戦前派から若い世代の人たちへの申し送りです。政治、社会、教育など批判だけでなく、「前向きの提案」も聞いて下さい。

民主党内ばかり見ている代表選

2010-08-19 17:09:41 | 菅内閣

 今朝のテレ朝の「スーパーモーニング」は今までと違ってまるで違う番組を見ているようでした。
 玉川さんが追っていた福祉国家のスエーデンの紹介の後、厚労省の長妻さんを招いての討論です。
玉川さん「民主党政権は日本をどう導いて行こうとしているのか国民に道を示すべきた。具体的には高福祉、高負担か、またはその逆か?」
長妻さん「日本では壊れ掛かってはいるが、まだ家庭中心の考え、地域社会、企業の社会責任と言う考えが残ってつており、スエーデンそのままの形にはならない。日本は中福祉、中負担になるだろう。」
玉川さん「日本はプイラマリーバランスで20兆円の不足が生じている。これは民主党の言うようにいくら無駄を削ってもでて来ない数字だ。日本の人達このことを良く知っており、世論調査ではその半分以上の人達は消費税論議をしろと言っている。」
長妻さん「無駄を削って財源にする難しさは判る。然しスエーデンのように国民高負担を強いるためには、彼らから信頼して貰うために、無駄を削る必要がある。」
長妻さん「日本には少子高齢化が進んでいるので近い将来には老人一人を若い人一人で支えることになる。」
鳥越さん「その様な形にならないように如何に子どもを増やすようにするか考えるべき。」 (高齢者の私は元気な高齢者も分母の方に回し、分子を減らすべきと思っているのですが。)
長妻さん「来年度は育児施設強化に力を入れることにしている。」  (私は子ども手当ては全廃しその資金を全て育児、介護施設の増設、強化に投資すれば、地域の中小企業の活性化や職員の雇用増加に繋がると思うのですが、民主党には今までのばら蒔きの基本方針から外れることをする度胸のある政治家はいないような気がします 。)
玉川さん「子ども手当てはそれを育児に回すような規制を加えるべきだ。パチンコをするかも判らない人達にも一律に支給するから「ばら蒔き」と言われるのだ。」
(子ども手当てなどのばら蒔き政策について、新しい見方の経済政策だと歓迎していたのは鳥越さん率いるコメンテーター達だったのですが。)
長妻さん「----。」
玉川さん「少子化問題、増税などについて政府はもって国民にキャンペーンをするべきだ。」
  「スパモニ」が提議した、
・高福祉、高負担を国民に受け入れて貰える前提として、に如何に政府が国民から信頼してもらえるか、
・少子高齢化と高齢者を支える若い人の数の減少
など難しい問題に加えて
・外国関係では欧米各国の自国の通貨安の容認とそれに対する打つ手がない日本、解決策がないデフレの出口の見えない日本、
・多くの高齢者の行方不明者や幼児虐待の増加など家庭、コミュニテイーの破壊の傾向、
・鳩山さんが残した座礁状態の普天間基地問題、
など数々の問題が次期代表せんの勝者→首相に肩にいきなりずしりと掛かってきます。
 然し現実は
民主代表選、小沢氏が出馬を検討 
 
鳩山氏“争奪戦”、代表選で菅・小沢両氏秋波
のニュースの中で代表選の候補者になるらしい人、それを支持する人達からこれらの問題に同対処するか論議された模様は全く流れて来ません。
 唯一聞こえて来るのは、「原点に復帰」、菅さんの消費税発言の批判だけ。
 「普通のおっさん」を自称する私から見れば、「原点の復帰」とはその象徴的且つ目玉政策の子ども手当て、農家の個別補償制度、高校の無料化、高速道路の無料化などの強化と思います。
  民主党員は識者からは経済対策としては批判または無視、民主党支持する国民からは公約を直しても良いという世論調査の意見に就いてどう考えているのでしょう。
 前にも書いたのですが、今の民主党員は、その支持を仰がねばならない国民のほうを向かず、日本の行く道に大きな影を落としているグローバル化た経済環境から全くかけ離れた世界で、代表選候補者選びその支持者の数併せに全勢力を注いでいるような気がします。
 自民党政権は良い意味でも悪い意味でも、党内の争いとは別に官僚たちに何とか旨く処理されて来ました。
 然し民主党政権は良い意味で政治主導の名で官僚の独走を規制していますので、民主党内の代表争いは「国政の停滞」を招くことになりそうな気がします。
 民主党の人達は明後日の方を向かずに、もっと国民を向いて、新聞各社の社説にあるように、代表者を選ぶ前にもっと政策論議をすべきだと思うのですが。
  民主党は鳩山さんの「国外、少なくとも県外」、菅さんの消費税増税論議など後先も考えずに、大きな失敗や波瀾を巻き起こした代表→首相を選ぶ失敗をしました。
  そしてその反省もせずにまた同じ失敗をする道を進んでいるような気がしてならないのですが。

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