朝日新聞が10月5、6日が行った世論調査の結果を発表しました。 (カッコ内菅改造内閣が発足後の9月18、19日の結果です。)
・菅内閣を支持?支持する45(59)、支持しない36(25)
・どの政党を支持?民主33(40)▽自民17(14)
・小沢一郎さんの政治資金問題で、検察審査会が起訴すべきだとの議決を2回した、小沢さんは、民主党を離党するなどのけじめをつけるべき?けじめをつけるべき69、その必要はない21
・政治とカネの問題をめぐる民主党の一連の対応を評価?評価する16、評価しない69
・中国人の船長の釈放など日本側の一連の対応を評価する?評価する15、評価しない 75
・菅首相の中国人の船長を釈放したのは検察の判断であり、政治介入はしていない、との説明に納得?納得できる9、納得できない83
[私の意見]
菅内閣
世論調査の結果を見ますと小沢さんの「カネと政治」の問題、尖閣諸島の問題では菅内閣の姿勢について大きな批判があるのに、数字こそ下がったものの、内閣支持率は45%、民主党支持率は33%を維持しています。
菅内閣はマスコミが指摘するように脱小沢路線で下がった支持率を上げて来ました。
然し小沢さんの強制起訴でその政治的圧力は予想される公判により、無罪が確定するまでは、菅内閣は安泰に成りましたが、逆に言えば脱小沢路線で支持率の回復はもう今までのように期待できません。
そして今回の調査が示すように、菅内閣は支持するが具体策には批判が集中しています。
小沢さんの「政治とカネ」の処理もマスコミが指摘するように、野党の国会での追及は必至ですし、そうかと言って下手に処理すれば、小沢さんを支えてきた約200人の議員の反応も考えてばなりません。
そしてねじれ国会、尖閣諸島問題、調査に対照には成りませんでしたが、デッドロックに乗り上げた普天間基地問題など前途多難の道が待っています。
これから上記の問題の現実的な行われるにつけて、待っているのは大きな支持率の低下の可能性です。
前にも書きましたようにいよいよ菅さんと内閣の腕の見せ所でしょうがポロが出そうン気配も大きいようです。
自民党
世論調査の対照や普天間基地問題の他にも管政権や民主党のマニフェストでも、どれ取り上げて攻撃するか困るような数多くの問題をを抱えているのに、自民党の支持率は民主党のそれの約半分しかありません。
定常的な政権交代を希望する私としては菅内閣も自民党の数字もがっくり来るばかりです。
自民党はその支持率が民主党の半分しかない理由に就いてとうの昔に分析していると思います。
その対策の現れが昨日の衆議院本会議谷垣さんに続いての当選2回の稲田朋美さんの投入です。
私も聴きましたが、彼女はそれこそ言いたい放題で議場を沸かせました。
産経新聞は次のように報じていました。
稲田氏が首相や民主党を激しくなじって質問を始めると、議場では、居眠りやあくびをしていた議員らが一斉に体を起こした。自民党側からは「そうだ、そうだ」の相づち。民主党側は「まじめに質問しろ」「言葉を正しく使え」と激しいヤジを飛ばした。
稲田氏は、民主党の急所を突いた。日本人拉致問題や国旗国歌法、外国人地方参政権問題を次々と取り上げ、「首相は行動が伴っていない有言不実行だ」と言い放った。
自民党が代表質問に若手を起用するのは異例だ。幹事長らの党幹部やベテラン議員が定番だが「説教調」が多く、野党としての迫力がないとされてきた。
8日の参院代表質問には片山さつき氏らを投入するなど今後も若手を積極活用する。論戦で新しい自民党をアピールできるか。谷垣氏も試されているようだ。
これに就いては彼女とは正反対の立場にいる天木直人さんでさえ自民党稲田朋美議員の代表質問に完敗した菅首相て゛、久しぶりに代表質問らしいものを聞いた。10月6日の午後に行なわれた衆院代表質問における自民党稲田朋美議員の質問がそれだ。と書いています。
谷垣さんは9月の役員改選期に当たって、従来の石破 茂さんの政務調査会長に加えて幹事長石原 伸晃さん、総務会長に小池百合子さん、国会対策委員長に逢沢 一郎さんなど50歳以下の若手を加えて人事の一新を行いました。
稲田さんや小泉進次郎さんの活躍はその一貫でしょう。
いかにも温厚な谷垣さんらしいやり方ですが、もし彼が総裁に就任の直後に、若手議員の進言に添ってこれを思い切ってやっておれば、国民に自民党が生れ変わったと思わせたのでしょうが、残念ながらこの改革に対する(ネット上の反民主の人達も含めて)国民の反応は殆どないようです。
そして国民は世論調査が示すように、自民党政権のアレルギーからまだ抜け出せず、民主党政権にまだ(儚い?)期待を寄せているようです。
谷垣さんは管政権に対して倒閣を目指す発言をしているようですが、民主党の半分の支持しかしていない国民に取っては、世迷い言を言っているとしか聞こえないのかも知れません。
もし余り小沢さんの「政治と金」にこだわって、内閣の予算編成が行き詰まらせたら、その批判は自民党に向くかも知れないことを弁えて置く必要があるような気がします。
ここは長年政権を担って来た自民党らしく正々堂々と政策論争も行い、批判だけでなく与党時代に民主党に批判したように「対案」を出して民主党の政策より優れていることをを訴えるべきだと思います。
私は何度も書くように国民もマスコミの一部のまだ民主党政権に優しいようです。
その原因は何になのか、そして国民が何故自民党政権にアレルギーを持つのか考えてその対応を誤らないように考えて置く必要があるような気がします。
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