普通のおっさんの溜め息

戦前派から若い世代の人たちへの申し送りです。政治、社会、教育など批判だけでなく、「前向きの提案」も聞いて下さい。

田舎者のおっさんの見た東京

2010-10-28 20:22:33 | 地方分権と再生

 千葉に住む娘のところに一週間ほど滞在してきました。
 その間茨城に住む家内の弟の所に行き、家内が千葉、東京、横浜、成田の友人達と会う間、主として東京見物でで見落とした所、主として下町を見て回りました。
 その間の私と家内が帰途の新幹線で首都圏の人達と私たちの住む北九州市周辺地域の人達との比較してみた感想を纏めて見ました。
 勿論針の穴から天を覗くようなものですが、田舎者の感想を聞いて下さい。

地域格差
・首都圏は活気がある。
 私の見た範囲での山手線で囲まれた範囲内ではシャッター商店街は殆ど見かけず、観光客も含めての街の子人々の動きが大きくて羨ましく感じました。
 北九州市の副都心の黒崎の駅前商店街は、人の動きはまばら、元気なのは駅前にでんと構えたパチンコ屋と駅前のデパートの1階の食料品売り場だけ、2階の婦人服売り場はまあまあ、3階以上は閑散。
 商店街はシャッターの降りた店は仕方がないとしても、私が時々来る度に商店街のど真ん中とか角地の一番賑わう所に新しい駐車場が次々と出くるのを見てがっかりしています。
 市が前市長時代から推進してきた副都心計画の目指す方向とは反対です。
 郊外の大型店や博多に食われているのは判りますが、同商店街の近所に住んでいた私どもに取って商店主のやる気のなさにいつも怒っているのですが。
年齢で棲み分けしたように見える首都圏
・下町では高齢者の人達も見ましたが、電車内に逢う人達は若い人達ばかりで老人を余り見かけない。
 高齢化の進む北九州市周辺地域では良い意味でも悪い意味でも老人を見かけないことはありません。
 そのどちらが良いのでしょうか。
目的を持った人達とそうでない人の歩行速度
・皆早足だ。
 私たちが見たのは殆ど若い人達ばかりで特にそう感じたのかも知れません。
 私自身の経験から現役を退いてからめっきり足が遅くなりました。
 何か目標を持つ多くの現役の若い人達と、目標がなくなったか、小さな目標しかない老人の歩き方に差がでるのは仕方がないのでしょう。
席を譲るのが普通の所と珍しい所?
・一週間電車を乗り回したのに老夫婦の私たちに席を譲ってくれたのは一人だけ。
 北九州市周辺では、立っている私たちが席を譲られる確率?は約8割近くで、そんな私たちの眼から見れば少し考えさせられました。
 それに比べると首都圏の人達は良い意味で(そして皮肉でもなく)さばさばしていて、席を譲った人達へ断るのも悪いし、譲られた私より弱っている人に譲ろうかなど考え無くても済みます。
日本で研修を受けた外国の研修員の一部が嫌日になって帰国する理由
・電車内の人達は自分のことに大変で他人のことに無関心のように見える。
 私たちが京葉線の車内で一人置いて離れて座っているのに気付いた女性が、わざわざ立って席を明けて呉れました。
 しかしそれは私どもから見れば全くの例外?で私たちから見て、皆それ所ではないように見えて仕方がありませんでした。
 私たちが小倉で新幹線から在来線に乗り換えで電車を待っていたのですが、事故のために電車の到着ホームが急に変わたとういう知らせに気付かずに立っていたとき、若いサラリーマン風の若い人が、親切に私たちに番線の変更があったこととその理由まで教えて呉れました。
 こんな親切な人はは北九州市周辺でも例外ですが、北九州市周辺ではがもっと他の人達に気を使って呉れる若い人達や、お節介な小母さんたちがいるような気がするのですが。
 これで私がボランティアで海外技術者の援助団体に居た時に、大都市圏で技術研修を受けた人達の中には、折角多額の資金を提供して日本に招いたのに、反日までも行かずとも、嫌日になって帰国する研修員もいることを聞いたことを思いだしました。
 勿論研修関係者はどの地域でも一生懸命にやっていると思いますが、地域の人達の海外研修員への接し方も彼らに大きな影響を与えることもあるのでしょう。
バラ色の世界でない地方主権・分権
 それと首都圏の発展と私が例に取り上げた北九州市の黒崎駅前商店街を比較しても、民主党政権が推進している地域分権も、良いことばかりなく大きな問題も含んでいるような気がします。
 それは折角政府から使い方自由な資金も提供され、地方の独自性を活かす環境を与えられても、肝心の地域の人達の創意、努力、そして何よりもやる気が無ければ、地域格差が拡がるばかりになるような気がします。

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