普通のおっさんの溜め息

戦前派から若い世代の人たちへの申し送りです。政治、社会、教育など批判だけでなく、「前向きの提案」も聞いて下さい。

何処へ行ったクリーンを売り物にした民主党

2011-08-20 14:49:46 | 民主党
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 民主党内で起きている小沢さん復権の動きにたいして、産経新聞が民主党代表選 耳疑う小沢氏処分の解除 で民主党の批判をしています。
・月内にも行われる民主党代表選をめぐり、政治資金規正法違反罪で強制起訴された小沢一郎元代表に対する党員資格停止処分の解除を求める意見が出ている。政権政党として耳を疑う。
・輿石東参院議員会長:「新代表の下で、凍結なり解除することが望ましい」、代表選出馬の意向を表明した海江田万里経済産業相:「民主党の持つあらゆる力を結集すべきだ」と処分を見直す考えを示した。
・海江田氏は小沢氏と会って代表選で支援を要請した。「政治とカネ」は、民主党が国民の信を失った大きな原因の一つだ。それを軽視して、代表選で数の力を持つ小沢氏を頼るのは、信頼回復に逆行するものでしかない。
・小沢氏は、自身の資金管理団体「陸山会」をめぐる事件で元秘書ら3人が逮捕・起訴され、虚偽記載は20億円を超えた。小沢氏自身も衆院政治倫理審査会に出席する意向を示しながら応じないなど、国会や国民に対する説明責任を果たしてこなかった。
・党内では、東日本大震災発生後から「小沢氏に復旧・復興などの役割を与えるべきだ」との声が出始めていた。代表選後の新体制に絡めた処分解除論は、小沢氏の復権を視野に入れたものと映る。
・菅直人首相も、外国人からの違法献金(返金したと言う領収書を見せろと言っても未だに出さない)や北朝鮮と関係の深い政治団体への不適切献金の問題を抱えながら、真相を明らかにしない。退陣でうやむやにできると踏んでいるのだろうか。政治とカネをめぐる問題のけじめこそ、代表選で改めて問われなければならない。

[私の意見]
*野党時代の民主党

 民主党の野党時代は、自民党政治を金にまみれた悪に例え、今まで自民党が実現できなかったクリーンな政治を、民主党ならできるとキャンペーンをして来ました。
 民主党自身も代表が責任を取って辞めた例がありました。
・菅さんは小泉内閣の閣僚の国民年金未納が相次いで発覚した時、“未納三兄弟”と閣僚をを批判した時、自身にも年金未納があったことが発覚し責任を取り代表辞任、(後日それは誤報であることが判明)
・岡田さんは小泉さんの郵政選挙で大敗の責任を取って代表辞任、
 現実にこの結果をもたらしたのは、小泉さんの刺客派遣など予想外の選挙戦術に乗せらて、選挙中にも関わらず小泉さんや刺客の動きを集中的に報道したマスコミ、特にテレビでした。
・前原さんはガセネと言われる、堀江メール問題で自ら政府追求に当たり、党内混乱の責任を取って退任、(直接担当者の永田議員は辞職、後自殺。)
・小沢さんも06年に自身の献金問題のけじめのためと、衆議院議員総選挙に向けて挙党一致をより強固にするためとして退任
して一般にクリーンな民主党のイメージを植えつけました。
 私は昨日も書きましたが、綱領のない民主党の大義は政権獲得、政権獲得後は政権堅守。そのためには人気取りのばら蒔きでも主義主張の異なる人達とも組む、本来選挙権もない在日外国人とも組むなど手段を選ばない傾向があります。
 それでも国民は政治主導の行政改革と共に、クリーンなイメージの民主党を信頼して政権を任せました。
*政権獲得後の民主党
 政権獲得後も鳩山さんも首相を辞任し、小沢さんも道ずれにしましたが、鳩山さん自身も言うように(普天間基地大チョンボ、や数々の発言の振れなどで)国民が鳩山さんの意見を聞く耳を持たなかったのが最大の理由で、鳩山さんは母親からの子ども手当て問題で平成の脱税王と言われながらも、最後の最後まで抵抗しました。
 そして産経が指摘した小沢さんと菅さんの政治と金の問題の処理は有耶無耶にしてきました。
 唯一すっきり辞めたのは前原さんの在日外国人から献金を受けた事実が判明したための外務大臣辞任だけです。(これに就いては子ども時代から知っている人が在日の人とは知らなかったのは気の毒だと報道もありました。)
 菅さんの後を継ぐ代表選へ向け、一部の議員達や立候補予定者は、最大なグループを率いていると言うだけの理由で、ダーティーとは言いませんが、少なくとも清濁合わせ飲むタイプの小沢さんの力を借りようとしています。
 この様に代表になるために手段を選ばないやり方は、私のいう政権奪取、堅守のために手段を選ばないやり方と共通した考えではないでしょうか。
 民主党バブルが弾けた今、国民は民主党を冷めた目で見ています。
 政治を通じての蓄財の上手な「小沢氏に復旧・復興などの役割を与えたら」小沢さんが何をし始めるかと心配する人達も出るでしょう。
 このような国民の気持ちの動きも判らない民主党の一部の人達。
 増して政治では玄人で小沢さんに対する先入観を持っている自民党・公明党などが小沢さんの支援を受けた人が首相になれば、その言動からマニフェストの原点に戻れという小沢さんの影をすぐに勘繰るのは間違いないと思います。
 そのような事で民主党の公約をばら蒔き4Kと批判している自由・公明が大きな力を持つ今のねじれ国会を上手く乗り切って行けるでしょうか。
 民主党員は野党時代のクリーンなイメージの民主党に帰ること。
 そして代表選の立候補の予定者は、党内の爺熱めの前に、いかにすれば野党との協力を得られるか、そのための政策はなど考えるべきではないでしょうか。

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