普通のおっさんの溜め息

戦前派から若い世代の人たちへの申し送りです。政治、社会、教育など批判だけでなく、「前向きの提案」も聞いて下さい。

野田さんの代表当選とこれから

2011-08-29 17:26:48 | 民主党
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・消去法だが良かった野田さんの当選
 民主党の代表選はマスコミの予想を裏切って野田さんが当選しました。 
 私は今までのエントリーで、「もし前原さんが民主党代表・首相になったら」、「もし小沢さんの意のままの人が民主党の代表・首相になったら」、「海江田さんが首相・そしてまた泣き出しはしないか?」と詰まらぬことばかり書いて来ましたが、民主党の代表選の予測が外れることが多いのでと予測しなくて避けて来ました。
 然し5人の候補者の内絶対当選できないが有望な馬渕さん(後で書きますが自民党の石破さんも彼の将来に期待していました)を除いた4人の中で消去法で最後に残った野田さんしかいないと思っていました。
 その逆転で当選したことは、政権交代論者の私としては、他の人が当選するより民主党のためにも国のためにも良かったと思っています。
 詰まり私が心配したように、前原さんは在日の人からの献金の問題の他に、脇の甘さや理屈に走っての言動の軽さでの批判、海江田さんがマニフェスト回帰路線の鳩山・小沢さん、特に小沢さんと、三党合意の約束の実行を求める自民・公明の板挟みに遇って泣かずに済んだからです。
・海江田さんの敗因
 海江田さんの敗因は代表選前までの言動と、立候補してからの小沢さんに対する配慮と思われる三党合意や小沢さんに対する処遇の見直し発言から、彼が首相になれば強引な小沢さんからリモートコントロールされるのではないかとの心配が民主党員に拡がったのが一番大きいと思います。
 その証拠が第一回目の投票で海江田さんへの投票が143票(小沢グループが約100人)に留まり、穴と思われた野田さんが102票と躍進、第二回投票で海江田さんが177票と僅か34票しか伸びなかったのに対して、野田さんが215票と113票も伸びたのを見ても判ります。
小沢グループの立場
 今回の代表選でもう一つはっきりしたことは、
・党内で菅さん以来の公約の現実化路線と、マニフェスト原理主義の争いが続くこと
・小沢さんの影響力が以下に大きいか
・小沢さんの作戦が失敗し、その影響力に陰りがみえだしたが、依然として無視できないこと
・小沢さんとそのグループが内閣の足を引っ張り続ける可能性(野田さんのノーサイドなど言っていますが。)
・参院選敗戦の総括のない民主党
 その原因は何度も書くように、参議院の敗戦の総括がなされていないこと。
 詰まり
・民主党のマニフェストが野党として通じるが政権党としては不十分なもの
・普天間基地での鳩山さんの大チョンボ
・二人とも認めて辞任した鳩山さん、小沢さんの政治と金の問題
が敗戦の大きな原因であるのに、菅さんの消費税増税を言い出したことに総ての原因としてしまったことにあると思います。
・今後の民主党政権
 いずれにしても野田さんの首相就任が現実化しました。
 私は買い物から帰ってNHKの番組を見ると丁度、野田さんが演説を始めたところでしたが、余りにも自分の生い立ちばかり話しするのに、がっくりして民放のニュースに切り換えました。
 何故なら肝心の政策の話がなかなか出ないのです。
 丁度石破さんも出演して自民党として望ましいのは三党合意を尊重するとした、前原さんと野田さんを挙げていました。
 それで野田さんに就いては政策の批判は別として、政権党としての今までの学習の結果を活かしての党内の人材と官僚の活用、野党との連携など彼の頑張りに期待するしかありません。
 果たして彼の就任が民主党にとって日本に取って吉とでるのか否かどうなるのでしょう。

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