普通のおっさんの溜め息

戦前派から若い世代の人たちへの申し送りです。政治、社会、教育など批判だけでなく、「前向きの提案」も聞いて下さい。

敗戦の総括をしない民主党と自民党

2011-08-27 18:01:25 | 民主党
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 民主党の代表選の候補者の共同記者会見の模様をテレビで見ました。
 そこで特に気になったのは民主党マニフェストに関する記者からの厳しい指摘と、候補者の苦しい弁明、そして普天間基地問題で大失敗をした鳩山さんの支援を受けている海江田さんの同問題の処理に対する厳しい質問でした。
 今の民主党の代表選では、どの候補者も挙党一致を唱えています。
 一方の新聞の社説は政策論議を優先しろといっています。
 政治家は当然政策を共にする人達が派閥やグループを作りその政策を推進しようとします。
 今の民主党はマニフェストの修正もやむを得ないとする主流派とマニフェスト回帰を唱える鳩山・小沢さんのグループに大きく別れています。
 この人達が民主党の危機だからと言って、政策の違う人達が無理やりに一緒に内閣を作っても、その内閣が上手く行く筈がありません。
・参院選敗戦の総括のない民主党
 私は民主党のマニフェストは野党としての公約で、政権与党では欠陥だらけ、余程優しく考えても、政権奪取時の日本の経済状況から財政面で出来ないことが多いのは当然だと思います。
 そして今回の代表選では小沢さんや鳩山さん、特に小沢さんが大きな影響力を発揮しています。
 その大きな理由の一つは、安部さん、麻生さんの選挙の時のマスコミの猛烈な反自民のキャンペーンと、麻生さん時代の国民の自民党アレルギー症状に気づかない自民党内の内紛で、民主党バブルが起こり民主党大勝と小沢チルドレンの発生でした。 (後の記述にも触れますが、今日の会見で読売の橋本五郎さんが民主党が野党時代に首相が代わる前に選挙で国民の信を問うべきと言っていたのに、今回、前回で何故民主党が国民に信を問わないのかは質問していました。当時はマスコミも一緒になって大きく取り上げていましたが、今回こんなことを言うマスコミはありません。何と不平等な扱いでしょう。)
 詰まりある程度黙っていても民主党勝利なのに、小沢さんの力が過大評価され、そして小沢さんの巧みな戦術で、バブルで当選した人達を皆彼のグループに取り込んで、政治では数が力で小沢さんの影響力が大きくなったのです。
 もう一つは菅内閣での参議院敗戦の総括の問題です。
 菅さんは当時から問題になっていた小沢さんの「政治と金」の問題を取り上げて、脱小沢路線を敷きました。
 そして参議院敗戦。
 小沢・鳩山グループは、菅さんが消費税増税を言い出したからとして菅さんの責任を追求しました。
 菅さんがアドバイザイーの助言を丸呑みにして消費税増税→福祉施設の充実→雇用の増大→景気回復路線をいきなり持ち出したのも問題でしたが、自民党もその前から消費税増税を公約に掲げていました。
 事実は国民は鳩山さんの普天間問題の大チョンボ、発言のブレ捲くり、「母親からの子ども手当て」、天下り廃止の筈が省内の停滞、組織の台形化による経費の増大、止むなく出向と名を替えた天下りの再開とう、マニフェストの問題点の続出、小沢さんの幹事長として党利党略見え見えの陳情の処理、彼の「政治と金」の問題などを見て、国民は民主党にNOを突きつけたのです。 (事実鳩山さんは国民が私の話しを聞く耳がなくなったこと、政治の金」の問題を取り上げて小沢さんを道ずれにした総理の座を下りました。)
 然し、民主党は菅さんの消費税増税が敗戦の原因だと片づけてしまいました。
 そしてまともな敗戦の総括は放ってしまいました。
 だから現在の様に、マニフェストの原点への回帰の話が民主党内で今でも通り、参院選敗戦の理由の最大の原因一つととなった鳩山さんや小沢さんが今でも大きな影響力を持っているのです。
・衆院選敗戦の総括をしたのか自民党
 今日の記者会見で国会解散を強硬に主張する参院自民党の話がでました。
 菅さんが正式に辞任を表明するまで、ことによると菅さんがやけくそになって国会解散をするのではないかと言う話がありましたが、やはり辞職に終わりました。
 私は他の多くの人たちもそうと思いますが、みすみす敗戦すると判っている民主党が解散をする訳がないと思っていました。
 このような分かりきったことを進めようとする参院自民党も困ったものです。
 自民党が考えねばならないのは各社の世論調査で、毎回のように自民党の支持率がなぜ惨状の民主党の支持率とほぼ同じかです。
 まだ自民党アレルギーから抜けきれない国民は自民党の行動を冷静な眼でみて居ます。
 敗戦後の総裁選で敗戦の反省も全くないように見える「みんなでやろうぜ」と言う谷垣さんを選んだ自民党。
 その谷垣さんも次期の首相はの調査でボロクソに言われている菅さんとほぼ同じ支持率。
 世論は与野党協力で国難に当たって欲しいと言うのに、民主党と折衝して自民党の公約を出来るだけ盛り込むのに努力している石破さんを敵を助けるとして批難。
 私は自民党は世論におもねる必要はないが、世論の動向を調べてその方向を誤らないような努力が必要と思うのですが。
 今の国民は大まかに言って、「自民党が駄目だから民主党が良いと思ったがやはり駄目、それかと言ってまた自民党に戻らなければならぬのか」と考えている人が多いと思います。
 政治家の本能で敵対勢力の攻撃も判りますが、その前に自党のことを国民がどう思っているのかも良く知るべきです。
 なにしろ国民が一番の政治家のお客さんなのですから。

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