今年は台風の当たり年。毎年訪れる台風は平均して26、今年の台風は今日現在で30。地球温暖化による異常気象の影響だろうか。
11月に入り今年最後の台風になるのではと思った台風30号は、猛烈な勢いでフィリピンを直撃した。上陸直前の気圧は395ヘクトパスカルと今年最大の勢力で、最大瞬間風速は竜巻級の90メートル。地球上でも最大の台風という。
幸いというか日本には影響なかったものの、AFP通信はフィリピン赤十字社からの情報として約1200人が死亡した可能性があると伝えている。被災した住民は80万人にのぼり、多数のビルや住宅がも流出したという。電気、水道など、インフラ施設にも重大な影響が出ていることだろう。
なにぶん他国のこと、日本での報道は限られるため、詳細は分からないが、甚大な被害が出ていることは想像できる。国際的な救援、日本も早急に取り組んでいただきたい。
30号が、日本に影響なかったからというものの、ひとごとではすまされない。台風が1つ、日本に接近または上陸するとその被害は測りしれないものがある。
日本本土を縦断し大雨をもたらした台風18号、京都の観光名所嵐山が浸水で大きな被害を受け、京都の寺社仏閣にはかなりの被害がでたという。そのほか全国各地で大雨を降らせ大きな被害をもたらした。
関東地方に最接近し、太平洋側に沿って北上した台風26号。伊豆大島に甚大な被害をもたらした。土石流による家屋の倒壊、流出。27人もの死者、多数の行方不明者を出す大惨事を引き起こした。 引き続いての台風27号の接近もあり、復旧はちちとしてすすまず、今日やっと被災現場で見つかった流出物の引き取りが始まった。
発見場所や日付、名前が書かれたオレンジ色のカードが張られた、約120の袋や段ボール箱が並ぶ。写真や手紙、書類、リュックサック、診療カード……。など、思い出の品。多分、ささやかではあるが、被災者の気持ちを癒してくれることだろう。
今回日本襲った2つの台風、勢力はそんなに強くない。950ヘクトパスカルくらいだったろうか。仮定だがもし、台風30号が日本に上陸していたとすればどうなっていただろう。 竜巻にも匹敵する最大風速90メートルの強風、想像もつかない甚大な被害を出したことだろう。考えるだけでも身ぶるいする。
地球温暖化の異常気象。いつ襲うかわからない台風や地震など。災害ほど怖いものない。東北大震災で学んで、ただ逃げることが、最大の対策だろうか。老人夫婦つくづく考える。