北海道や東北地方では大雪というが、ここ、今朝の熊本は絶好の秋日和。午後は少し天気も崩れると予報は出ているものの、すがすがしい気持ちで1日が過ごせそうだ。
月に1度の散髪もそろそろ。髪が伸びたねと我が家の奥様は仰る。散髪の時間は約1時間。ところがその短い時間、店のマスタ-との取りとめのない会話がすごく楽しい。今日は散髪の日と決めた。
朝の時間の過ぎるのはすごく早い、あっという間に、1時間1本のバスを乗り過ごしてしまった。理髪店のある市の中心部までは約5㌔。日ごろの運動不足を思い出し、バスに乗らずに歩いて行くこととした。
途中約3キロのところに熊本の自慢する熊本城がある。思い出した。熊本城は別名「銀杏城」とも呼ばれ、銀杏の木がたくさん植えてある。秋も深まり、絶好の好天気。銀杏は黄色に映えて沢山の観光客を喜ばせているのではなかろうか。
急遽、理髪を取り止め、お城見物することとした。だが、まだ少し早い。黄色の中に緑の葉の少し残る「銀杏城」。すこし残念。
でも、あきらめず、天守閣に登ってみる。天守閣から眺める広々とした、秋の熊本平野の風景は抜群。遠く阿蘇山の噴煙も望める。市の中心部を白川が流れている。遠くに有明海も望める。久しぶりの熊本城に感激することしきり。
観光客の多さにはびっくり。他国の方々も沢山。さすがは名城と少し自慢したくなったが、近くに住みながら何年ぶりかのお城見物。ふとわが身を顧みると、近くにいても、そのよさは分っていない自分に気付いた。
熊本市では70歳になると「さくらカード」が送られ、市内のバスや電車の料金は8割引き、市の運営するお城や図書館、動植物園、体育館の入場料は無料となっている。公共交通機関などはよく利用するが、市の施設はあまり利用していない自分。
毎日が日曜日。老後の秘訣「今日用がある(教養)」「今日行く(教育)「今日会話する(教会)」のためにも、痴呆防止を兼ねて公共の施設をうまく利用する。大切なことではなかろうか。
ちなみに、本市と福岡市、それに鹿児島市の三市は協定を結び、65歳以上の人は公共施設を無料で利用できることとなっている。