我が家のもみじが遅ればせながら、真っ赤にそまった。熊本にもいよいよ冬将軍の到来。
12月2日に発表される予定の「流行語大賞」のノミネート50が、昨日発表された。どれが決まるか興味津津。
引き続いてもう一つ、今年の日本を反映する行事の1つが「今年の漢字」(ことしのかんじ)。
今年の漢字は、日本語の漢字一字を選びその年の世相を表す字であるとして決定、公表する日本漢字能力検定協会のキャンペーン。
1995年(平成7年)に開始し、毎年12月12日の「漢字の日」の午後、京都市の清水寺で、貫主の森清範により巨大な和紙に漢字一字が揮亳される 。
また、近年では発表直前の12月上旬には、一部のニュース番組やワイドショーなどのマスメディアが予想を行うなど、マスコミ界がかまびすしくなってくる。
これまでの「今年の漢字」を振り返ると、
昨年は「金」。
東京スカイツリーの開業、オリンピックでの過去最多のメダル奪取、山中博士のノーベル賞受賞など数々の「金字塔」が打ち立てられた。まさに「金」はぴったり。
一方、2007年は「偽」。
不二家をはじめ、「白い恋人」や「赤福餅」など、食品表示偽装が次々と表面化。年金記録問題の発覚。防衛省の汚職問題の発覚。テレビ番組「発掘あるある大事典」による捏造問題など、疑惑の数々、まさに終末期を迎える日本を現すかのような年だった。
2013年「今年の漢字」は。また「偽」となるのでしょうか。
一流ホテルや高級デパート、老舗料理店など数々の食品偽装。ファミリーレストランや居酒屋も負けず劣らずの偽装。宅急便屋さんも負けてはいない。チルド便は名前だけ、常温での配達が状態となっている。
さらに実質国有企業のJR北海道、安全対策に抜かりがあったにしても、安全検査結果まで偽装とは、はたまた、日展審査をめぐる不正疑惑、福島原発事故に係わる東京電力の数々の隠蔽とその疑惑。今この国は「偽」で固まってしまった感がある。
社長や会長、取締役など責任者がずらりと並び、記者会見など公開の席で、一斉に頭は下げるが言い訳ばかり。「みんなで渡れば怖くない」の交通標語を地で行く茶番と写る。
まさに、今年は「偽」の一字が最もふさわしいと、再登場いただくのが筋だと言えないだろうか。まさに恥ずかしいこの国。 「今年の漢字・偽」となるのはもうお断り。