地球温暖化対策を話し合う国連気候変動枠組み条約締約国会議(COP19)が、ポーランドのワルシャワで11日から始まった。
開会式で、条約のフィゲレス事務局長は「深呼吸してください。二酸化炭素濃度が400ppm(0・04%)を超えた空気を吸った初めての人類です。破壊的な台風がフィリピンやベトナムを襲っています」と述べたと報じられた。
今年の異常気象、各地で大雨を降らせるなど多数の犠牲者を出した。台風も近年になく多く発生し、とくに伊豆大島の大土石流。多数の犠牲者と行方不明者を出した。
世界各地でも、大雨の被害が出ており、水不足も深刻だ。10月以降、多くの台風が発生し、各地に大きな被害をもたらした。極めつけはフィリピンを直撃した台風30号。1万人を超える犠牲者を出したという。
中国の大気汚染も深刻だ。日中でもライトを付けないといけない北京。pm2,5を含む猛烈な大気汚染。影響は中国だけにとどまらず、そこから流れ出るpm2.5は、日本各地に達し、連日注意報が出されている。
大気汚染はがんの原因になる。世界保健機関(WHO)の専門組織である国際がん研究機関(IARC、本部仏リヨン)は17日、大気汚染ががんの原因になるとする初の研究結果を発表した。中国で深刻化している微小粒子状物質「PM2.5」など、開発途上国では経済発展とともに大気汚染が広がり、がん患者が増える恐れがあると警戒している。
すべては地球温暖化、異常気象のなせる技。気温は毎年上昇している。世界中の国々が力を合わせ、今こそ対策を講じなければならない。cop19に対する期待は非常に大きい。
国連の気候変動に関する政府間パネル(IPCC)のパチャウリ議長は、今世紀末に気温は最大4・8度、海面は82センチ上昇すると予測した第5次評価報告書について説明した。 太平洋上の小さな島国は沈没の危機も抱える。
だが、なかなか事情は複雑。cop19には京都議定書に参加しなかった米国と中国が参加することとなった。途上国と先進国の間には深い溝もあるが、もうそんなことは言っておられない。京都議定書に続く新しい枠組み作りに関する議論を、2015年の合意、20年開始に向けてどこまで進められるかが焦点だ。
05年の日本の温室効果ガス排出量(13億5100万トン)は、京都議定書の基準年(90年)より7・1%多い。政府はcop19で、「05年比3・8%減」を提案するとある。「05年比3.8%」は90年比に直すと約3%増で、削減どころか増加してしまう。
先進国である日本、率先して温暖化対策に取り組むべきではなかろうか。90年比、実質3%増の提案では、各国の批判を受けること間違いない。
温暖化対策、世界をリードする気概を安倍総理に期待したい。