梅雨を思わせるような夏がやっと終わったのだろうか、晴れた空は高く澄み渡り、青空になびくかのように白い雲が流れている。まさに秋たけなわ。秋は広葉樹が葉を落とし、草が枯れるなど冬へと向かう季節。わが家の小さな庭に植えた“かえで”や“やまぼうし”も遠慮なく枯葉を小さな庭に散らしてくれる。稲など穀物や栗、ナシ、ブドウ、リンゴなどの果物がみのる時期でもあり、秋は成熟などを意味するという。
スポーツの季節でもある。近くの学校から賑やかな子どもたちの声が聞こえてくる。運動会の練習だろうか。ずっと昔、テニスや登山、バレーなどスポーツに熱中した若かりし時代が恋しくなってきた。年をとって自分でスポーツにいそしむ機会はなくなったが、テレビの前でのスポーツ観戦は最大の楽しみだ。
錦織選手の全米オープンテニス男子シングルス決勝。破れはしたが準優勝は快挙だ。思わず大きな拍手を送った。嬉しいニュースは今日も続いた。
ウズベキスタンのタシケントで開かれているレスリングの世界選手権女子53キロ級で吉田沙保里選手が優勝、五輪と世界選手権を合わせて15大会連続世界一を達成した。これまでは55キロ級に出場してきた吉田選手、今回から階級区分が変わった16年リオデジャネイロ五輪にある53キロ級を目指したという。減量下の大会。厳しい日頃の練習の成果だと感激した。9度目の世界選手権優勝を狙う58キロ級の伊調薫選手も、決勝でロシア選手を下した。
世界選手権や五輪の女子選手の活躍、これこそ世界に誇れる快挙だろう。