豊穣の秋、食欲の秋でもある。沢山の果物が食卓を賑わせてくれる。まもなく「長寿の村長野高山」から第2陣のリンゴが送られてくることだろう。楽しみだ。
“うちの奥さま”久しぶりに里帰りした。市内から約30キロ、バスを乗り継ぎ約90分。歌の文句に出て来そうな古いバスが走っている。以前、運転手さんに聞いたことだが、このバス東京近辺で活躍し、その後払い下げられたものだという。全部のバスがそうではあるまいが、乗り心地の悪いことそれは天下一品。古希を迎えた奥さまの里帰りも大変だ。
近くの農家に嫁いでいる妹とゆっくり話が出来たとご満悦のようす。帰りにはたくさんのクリをお土産に戴いてきた。
帰ってきてからが大変だった。「栗の渋皮煮」に奥さま取り組んだ。まず、最初にクリの皮をむく。沢山のクリを剥くため手に大きな豆ができたそうだ。時間も随分かかったという。皮をむき上げると今度は渋皮についた黒い筋をとる。大変な作業だ。美味しい「栗の渋皮煮」をみんなに食べさせようと一生懸命だ。しばらくしてでき上った渋皮煮、早速味見をさせていただいた。おいしいよと言いながらもう一つと口に入れた。おいしいね。ご苦労さん。
これからしばらくは、朝一番のお茶の時間の茶請けは奥さま手作りの美味しい渋皮煮となることでしょう。
その朝、クリご飯もできあがった。正に秋の旬の味。クリご飯も渋皮煮も美味しいことこの上ない。義妹に思わず有り難うとつぶやいた。