毎月第2金曜日は現役時代勤めていた会社OB会の碁会の日。喜び勇んで出かけたものの成績はさっぱり。少し淋しくなってきた。棋力UPの努力は何時もしているつもりだが、年を取るにつれての体力の衰えはすさまじい。頭の方もそれ相応に老化現象が進んでいることだろうか。碁盤を前に棋力UPの勉強をすればするほど、手が荒くなってくる。
つもりだ。つもりだが。つもりだった。は、世間一般に多く使われる言葉だが、私には空々しく聞こえてくる。繰り返される企業などの不祥事。季語にもなりつつある日本の風景。社長以下幹部が前に並び平身低頭する謝罪会見でよく使われるこの言葉。通り一遍のその場しのぎの言葉、実に実のない言葉だ。棋力UPの努力をしているつもりだと最初に書いたが、取り消し、取り消し。今日から真剣に努力することとする。
先日の交通事故で顔面が四谷怪談のお岩さんに劣らぬような顔となり、1月1回の理髪が10日ほど延びてしまった。髪の延びるのはとても速い。顔のすり傷といい髪ぼうぼうの姿といいまさに仙人。2週間たってどうやら落ちつき、これならと碁会の帰りに行きつけの理髪店に立ち寄った。髪を切る間に交わすマスターとの雑談はとても楽しみだ。先の交通事故にも話が及んだ。高齢者の交通事故が増えている。お互いに注意しましょうがその結論。
薄くなった髪だがやはりすっきりしたがよい。散髪を終え鏡を眺めた。少し若返った自分がそこにいる。