うっとうしい梅雨の晴れ間を縫って“うちの奥さま”と一緒に朝の散歩。遊水公園の坪井川沿いを歩いた。その川岸にきれいな雄の雉がいた。数羽のハトと並んで朝の食事だろうか。少し近づいたがお構いなし。
遊水公園は周囲を住宅地に囲まれていて、そのすぐそばを国道3号線が走っている。騒々しいと言っては限りがない。そんなところに雉がいる。不思議でならない。昨年ブログに書いているが朝の散歩で、雉と出会うのは初めてのこと。散歩にはいつもカメラを持っているが、今朝に限ってカメラがない。雉の姿をカメラに収められず、こんな残念なことはない。反省しきり。もしかして明日はまた雉に出会えるかもしれない。同じ時間に、同じ場所を明日も訪れることにしょうと、奥さまと顔を見合わせた。
思わぬ出会いに雉についての興味が涌いた。そこで図鑑を開いてみた。
雉は山地から平地の林、農耕地、河川敷などの明るい草地に生息していて地上を歩き、主に草の種、芽、葉などの植物性のものを食べるが、昆虫やクモなども食べる。
繁殖期のオスは「ケーン」と大声で鳴き縄張りを宣言する。その後、両翼を広げて胴体に打ちつけてブルブル羽音を立てる動作が、「母衣打ち(ホロウチ)」と呼ばれる。メスは「チョッチョチョ」と鳴く。子育てはメスだけが行う。地面を浅く掘って枯れ草を敷いた巣をつくる。オスが縄張りを持ち、メスは複数のオスの縄張りに出入りするので乱婚の可能性が高い。非繁殖期には雌雄別々に行動する。夜間は樹の上で寝る。それぞれの縄張りは約3㌔ほど、警戒心は非常に強い。
なるほど遊水公園の河川敷は雉の生息地でもあるのだ。公園の周囲を1周すると約5.5㌔、縄張り1つがやっとの広さだが、ここには何羽の雉がいるのだろうか。
明日の散歩がとても楽しみ。“あした天気にナァーレ”